ものづくり補助金平成25年度製造業佐賀県

佐賀鍋島藩の小紋柄の基になった地ごまの復活とその関連商品「鍋島小紋ごま」の開発・販路開拓

株式会社まんてん

成果パズル充填機で最低量50gまでの量を正確に充填できることを確認

この事例のポイント

  • ねりごまを自社で加工する機械を持っていないため、ねりごま製品はOEMでの製造に頼らざるを得なかった。
  • ねりごま製造機械を導入し、事前の性能確認と導入後のテスト運転を経て、非常になめらかで口当たりのよいねりごまを作れるようにした。
  • パズル充填機で最低量50gまでの量を正確に充填できることを確認。ねりごま製造を自社で一貫して行えるようになり、ねりごま白・黒、黒糖、珈琲などの試作品を開発できた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社まんてん
所在地佐賀県 佐賀市
業種食料品製造業
従業員数27人
資本金1,300万円
設立2001年

事業の背景

当社は平成13年創業で、「安全・安心で食べられる美味しいごま関連商品の提供」をコンセプトに商品の企画開発、製造、販売を行ってきた。12年連続でモンドセレクション金賞以上を受賞しており、製品は世界的にも評価されている。地域資源であるごまを研究する中で、江戸時代の鍋島藩の裃の小紋に由来する「鍋島小紋ごま」を佐賀産地ごまの中から発見し、地元農家や市民団体と連携して栽培を復活させた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術ねりごまを自社で加工する機械を持っていないため、ねりごま製品はOEMでの製造に頼らざるを得なかった。
  • 生産能力いりごま、すりごま、ねりごまの工程を社内で一貫して行えないため、高品質を保つことが難しかった。

やったこと

ねりごま製造機械を導入し、事前の性能確認と導入後のテスト運転を経て、非常になめらかで口当たりのよいねりごまを作れるようにした。これにより「ごまチョコ」などに適した「ねりごま(白)」と「ねりごま(黒)」を試作品として開発した。さらに「ねりごま黒糖(白)」「ねりごま黒糖(黒)」「ねりごま珈琲」も試作品として開発した。パズル充填機も事前の性能確認と導入後のテスト運転を経て、試作品を最低量50gまで正確に充填できることを確認した。開発した試作品は官能試験(食感)を実施し、すべての試作品が全項目で合格の評価を得た。

加工機ねりごま製造機械
加工機パズル充填機

新しい製品・サービス:ねりごまをベースとした「鍋島小紋ごま」関連商品(ねりごま、ねりごま黒糖、ねりごま珈琲、ごまチョコなど)

事業の効果

  • パズル充填機で最低量50gまでの量を正確に充填できることを確認

ねりごま製造を自社で一貫して行えるようになり、ねりごま白・黒、黒糖、珈琲などの試作品を開発できた。試作品はすべて官能試験で合格を得た。今後は試作品を商品化し、「鍋島小紋関連商品」として売上増加につなげる計画である。海外では台湾、香港、上海での売上向上を目指す。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性4

    創業以来の「安全・安心で食べられるごま関連商品」というコンセプトと12年連続モンドセレクション金賞以上の受賞が示され、過去の取組との一貫性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    「鍋島小紋ごま」の香ばしさ・セサミンやセサモリンの含量が佐賀大学の分析で判明し、自社技術と結びつける強みが具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決3

    ねりごま機械の未保有がOEM依存という課題として示され、製品化による売上増加を述べるが、目標数値は書かれていない。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    売上増加につなげるとあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、実現可能性を判断できる数字がない。

  • 事業を進める体制3

    地域資源活用事業の認定や試作開発の流れは書かれるが、担当者の役割や人材体制についての記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    「鍋島小紋ごま」の特性と安全安心健康志向の消費者向けという顧客ターゲットが明確で、官能試験全項目合格も書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    試作から商品化、国内外販売、台湾・香港・上海での売上向上という段階は示されるが、スケジュールや期間の記載は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    ごまチョコやねりごま黒糖・珈琲など、ねりごま製品の新規開発で既存の一般的な商品にない高付加価値化をめざすことが示されている。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    地域資源の復活と地元農家・市民団体との連携が書かれ、地域経済への波及がうかがえるが、雇用創出などの数値は示されていない。

  • 費用対効果2

    補助対象の投資額や付加価値増加の数値は書かれておらず、費用対効果はわずかにうかがえる程度である。

  • イノベーションへの貢献2

    従来の少量バッチ方式からの変化は述べられるが、先端的デジタル技術や新ビジネスモデルへの言及はほぼない。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    佐賀県の地域資源である鍋島小紋ごまを地元農家と栽培復活させ、地域の特性を活かした商品開発を進めることが具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

試作品の商品化を進め、鍋島小紋関連商品を完成させて売上を増やす。国内に加え、台湾、香港、上海などの海外販売を強化する。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。