回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
成果木取り工程時間 3.3分/個→3.1分/個
| 所在地 | 広島県 広島県府中市 |
|---|---|
| 業種 | 木材・木製品製造業(家具を除く) |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 8人 |
| 設立 | 1949年 |
当社の桐箱はお線香箱、箸入れ、墨入れなどの贈答用品として用いられている。同業他社も小規模で家内制工業に近く、生産性を高めるための設備投資は一般的ではなかった。事業主の子4名のうち3名の女性が当社に在籍し、8名中6名が女性である。
抱えていた課題
やったこと
木取り(カット)工程に、アミテック㈱製のコンピュータ制御全自動式ランニングソーRCV-100Bを導入した。45年以上木取り工程を行ってきたベテラン職人のノウハウを、機械設備メーカーや商社の監修のもと機械加工化し、女性スタッフへの操作訓練を行った。材料の搬入出における作業性を改善し、比較的筋力の少ない女性でも作業できるようにした。また、導入設備の設計により切断作業の安全性を確保した。
| 加工機 | アミテック㈱製コンピュータ制御全自動式ランニングソーRCV-100B |
|---|
切断面が非常にきれいで精度が良くなり、後工程の糊付け後の仕上がりが良くなった。完成後の手直しの頻度も減り、生産性が向上した。大きな材料をセットしておけば自動でカットできるようになったため、今後も作業工程を変えていくことでさらなる効率化が図れる見込みである。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
1949年創業の桐箱製造で、ベテラン職人の木取りノウハウを機械化する流れが書かれ、事業承継と結びつく。ただし経営戦略としての明確な位置付けは薄い。
ギフト市場への販路拡大と同業他社が設備投資しない中での差別化が書かれている。強みの定量的な裏付けは薄い。
木取り工程時間3.3分/個から3.1分/個、検品後の修理率7%から4.8%と数値で課題と改善が示され、ギフト市場開拓も計画されている。
工程時間と修理率の改善実績は示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
8名中6名が女性で、女性スタッフへの操作訓練を行ったと書かれている。人材体制の具体性は限定的。
ギフト市場・カジュアルギフト市場への販路拡大が示されるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは具体性が薄い。
ホームページ刷新や女性が働きやすい職場環境の整備など今後の取組が示されるが、スケジュールは書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
桐箱は伝統的産業で同業者が少ないと書かれ、差別化の記述はあるが、高価格化の数値などは示されていない。
伝統的な桐箱製造の存続や事業承継の必要性はうかがえるが、経済波及や雇用創出の記述は薄い。
工程時間と修理率の改善数値はあるが、補助金投入額に対する費用対効果は書かれていない。
最新型カットソーの導入は書かれるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は明示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
広島県府中市の「ものづくりの町」の地域性に触れ、地域産業の誇りと伝統の継承が書かれている。経済成長への寄与は読み取れない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
当社は後継者候補が全員女性であることから、就業時間・休暇等について個人の希望に沿った体制を整備し、集塵設備の整備など女性が働きやすい職場環境の構築を進めている。また、詳細な製造ノウハウや営業先の動向など事業承継のソフト面にも取り組み、ホームページの刷新によりギフト市場への販路開拓を図り、桐箱製造の存続を目指している。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
多関節ロボットと次世代成型機を組み合わせ、インサート成型の全自動化や2材料成型などを実現した。
効果:加工時間 420s/サイクル→38.5s/サイクル
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。
効果:部品1個の完成までの日数 3日→2日