回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
八百新酒造株式会社
成果1日の白米の最大処理能力は1,500kgとなり、最大200%の増産が可能な体制が整った。
| 事業者名 | 八百新酒造株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 山口県 岩国市 |
| 業種 | 飲料・たばこ・飼料製造業 |
| 技術分野 | 製造環境,機械制御 |
| 従業員数 | 10人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1877年 |
明治10年創業の蔵元で、歴史的な建屋を増築して使ってきた。主力は日本酒ブランド「應木」で、出荷量の95%を国内市場が占めている。国内の販売量は伸びているが、将来的には人口減少に伴い国内市場は縮小していくと予想されていた。
抱えていた課題
やったこと
蒸米の品質と処理量の課題を解決するため、歴史的な建屋とは別に新たな蔵を構えて新ラインを新設した。導入した「新・蒸しシステム」は、整蒸器、スーパーヒーター、三層式分割甑で構成される。整蒸器は外気の温度や湿度に影響されず一定の蒸気量を供給し、蒸米の吸水率を均一にする。スーパーヒーターは湿り蒸気を再加熱して乾き蒸気を作り、蒸し工程の最後に使うことで、米粒がバラバラに独立し表面が乾きつつ内側は水分が多い「外硬内軟」の蒸米に仕上げる。三層式分割甑は従来の甑の2倍の処理量があり、麹用・酒母用・仕込み用など数種類の米を同時に均一に蒸し上げられる。
蒸米の再現性が高まり、より質の高い麹づくりが可能になった。麹が仕込みタンクの中で長時間持続的に働き、米が最後までじっくり溶ける理想的なアルコール発酵が行えるようになり、「應木」の高品質化と安定化につながった。処理能力の向上により仕込みスケジュールに余裕が生まれ、ローテーションが組みやすくなって従業員の負荷軽減にもつながった。さらに、品質向上によりブランド力が強化された。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
江戸末期の本蔵増築による動線の長さや増産スペース不足という過去からの課題を受け、新蔵と新蒸しシステムを新生産方式の中核に位置付けている。
国内出荷量の95%を占める国内市場の縮小予想を踏まえ、品質向上によるブランド力強化で海外展開の基盤を作ると明記している。
蒸米の吸水率ムラや和釜のボトルネックを課題として特定し、処理量2倍と1日1,500kg、最大200%増産という数字で解決を示している。
1日の白米最大処理能力1,500kg、最大200%増産が可能な体制と示され、目標の水準は明確である。
申請書作成に山口県産業技術センターの支援を受けたとあるが、事業遂行を担う人材や事務体制の記述は薄い。
「襟木」の品質向上がブランド力強化につながり、国内市場の販売量の伸びが続いていると述べ、選ばれる理由が示されている。
国内市場の深掘り、展示会やオンラインでの発信、JETROとの連携による海外販促プログラムと段階的な計画が示されている。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
乾き蒸気を用いる外硬内軟の蒸米など独自の製法で高品質化を図り、高付加価値の日本酒を目指すことが読み取れる。
働きやすい環境づくりによる働き手の定着や次の成長ステージへの展開が述べられ、雇用面の波及が読み取れる。
投資額や費用対効果の数字は示されておらず、処理量や増産率の効果のみで費用対効果は判断しにくい。
蒸気制御の設備導入による高度化は見られるが、デジタル技術や地域・サプライチェーンへの貢献の記述は乏しい。
公開情報では判断できません。
岩国市の地域の酒蔵として、地域に根ざした醸造を続けつつ海外展開を目指す事業であることが読み取れる。
国内市場の深掘りと海外マーケティングを推進する。展示会やイベント、オンラインで積極的に情報を発信し、JETROとの連携を強化して各国に適した販売促進プログラムを組み、海外市場への戦略的なアプローチを行っていく。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。
効果:部品1個の完成までの日数 3日→2日
3S活動を発展させた生産革新活動をベースに、自社オリジナルの工程見える化システムを構築した。
効果:工程管理表作成の担当者数 3名→1名