ものづくり補助金平成29年度製造業山口県

魚肉練製品製造技術を活用した、高品質・高付加価値惣菜商品の新開発

株式会社岡虎

この事例のポイント

  • 来店客の要望に応える多品種少量生産へ移る必要があったが、当社は少品種多量生産が主流で、設備や人材などの経営資源の整備が必要だった。
  • 道の駅潮彩市場防府直営店に電気フライヤー(AFC-030SE-R)を設置し、製造工程の見える化を実施した。
  • 道の駅直売所に製造工程を見える化する設備を設置し、来店客に製造の様子を見せられるようにした。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社岡虎
所在地山口県 防府市
業種食料品製造業
従業員数60人
資本金1,000万円
設立1966年

事業の背景

当社は明治10年に鮮魚仲買と竹輪製造として創業し、蒲鉾づくりの伝統の味を守ってきた。魚肉練り製品全体では市場が縮小傾向にある。一方で、揚げかまぼこに類似した「てんぷら・フライ」の分野は、惣菜ブームを背景に増加傾向にある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力来店客の要望に応える多品種少量生産へ移る必要があったが、当社は少品種多量生産が主流で、設備や人材などの経営資源の整備が必要だった。
  • 生産能力工程別の課題を精査した結果、新規設備機器を導入して生産性を向上させる必要があった。

やったこと

道の駅潮彩市場防府直営店に電気フライヤー(AFC-030SE-R)を設置し、製造工程の見える化を実施した。本社工場では、成形工程とパン粉付け工程の高効率・高精度化を図るため、卓上食品成型機(CF-15V)とオートブレッダー(自動パン粉付け機、PB-3600SA-A)を導入した。商品開発専用の開発部を設置し、3名体制で商品開発力を強化した。この体制で年間10商品程度の新商品を開発している。

加工機電気フライヤー(AFC-030SE-R)
加工機卓上食品成型機(CF-15V)
加工機オートブレッダー(自動パン粉付け機、PB-3600SA-A)

新しい製品・サービス:魚肉練製品を活用した顧客要望対応の30種程度の惣菜商品

事業の効果

道の駅直売所に製造工程を見える化する設備を設置し、来店客に製造の様子を見せられるようにした。成形とパン粉付けの工程は高効率・高精度化され、多品種小量生産の体制が一段と強化された。その結果、顧客満足度とブランド力の向上につながった。過去3度にわたり全国蒲鉾品評会で農林水産大臣賞を受賞しており、高い品質が評価されている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の蒲鉾づくりと「砂糖や添加物を一切使わない」こだわりが書かれ、過去の取組との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    魚肉練製品市場は縮小傾向、てんぷら・フライ分野は増加傾向と市場動向が示され、全国蒲鉾品評会で3度農林水産大臣賞を受賞した品質力も書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    当社は少品種多量生産が主流で設備・人材の整備が必要との課題が示され、多品種少量生産への転換と年間10商品程度の新商品開発で対応する内容が書かれている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。顧客満足度やブランド力向上とあるだけで、数値目標はうかがえない。

  • 事業を進める体制4

    商品開発専用の開発部を設置し3名体制で商品開発力を強化していると具体的に書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    日常的な惣菜として約30種の新商品を開発し、道の駅直売所で出来立て品を主体に売場づくりする方針など、顧客ターゲットと提供方法が書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    首都圏の業販店への卸売り、ECサイトでの販売拡大など今後の展望は書かれているが、スケジュールや課題の解決方法の詳細は乏しい。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    魚肉練製品全体は縮小する中で、揚げかまぼこに類似したてんぷら・フライ分野は増加傾向と示され、同分野で高品質の商品開発に取り組んでいる。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    山口県特産品として首都圏を中心に全国展開する点はうかがえるが、経済波及効果や雇用創出の具体的な数値は示されていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    製造工程の見える化を産業観光として実施する点はあるが、デジタル技術や新ビジネスモデルの記載は乏しい。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    市場が縮小する魚肉練製品から惣菜分野へ展開する点はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は乏しい。

  • 地域経済への波及4

    山口県防府市の道の駅直売所や県特産品としての展開が書かれ、地域の特性を活かした事業であることが読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

道の駅直売所では出来立て品を主体に、季節やイベントごとに商品を随時投入していく。直売所で生産された製品を本社へフィードバックし、ECサイトでの販売や市販での流通を拡大する予定である。

事業者の声

砂糖や添加物を一切使わない

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。