ものづくり補助金平成29年度製造業徳島県

CCMシステム導入で生産プロセス改善と付加価値向上を実現

ハイメール化成株式会社

この事例のポイント

  • 品質信頼性を向上させる必要があった。品質検査装置がないために受注を逃すこともあった。
  • 顧客ニーズに沿うため設備機器を順次導入した。
  • 検品にかかる人件費と、印刷やり直しによる原材料のロスを削減できた。

事業者のプロフィール

事業者名ハイメール化成株式会社
所在地徳島県 徳島市
業種プラスチック製品製造業(別掲を除く)
技術分野測定計測
従業員数12人
資本金1,500万円
設立1987年

事業の背景

ポリプロピレンフィルムパッケージの印刷・製袋を行い、野菜や雑貨、繊維製品、DMなど様々な商品を包む製品を手がけている。需要は増えているが、他社との競合が年々厳しくなっている。変動する市場に対応し、競合他社との差別化を図りながら顧客ニーズに応えることが求められていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度品質信頼性を向上させる必要があった。品質検査装置がないために受注を逃すこともあった。
  • 生産能力生産効率を上げる必要があった。
  • コスト・採算廃棄ロスを削減する必要があった。
  • 人手・技能ベテランオペレーターの経験に頼る技術を継承することが急務だった。
  • 生産能力工程の自動化・システム化をめざす必要があった。

やったこと

顧客ニーズに沿うため設備機器を順次導入した。印刷柄検査装置を導入し、インキ汚れや異物混入を高精度で検出して、画像やデータ確認により効率化と生産レベルの向上を図った。コンピューターカラーマッチングシステムを導入し、色合わせを数値化・標準化して品質の安定化とインキ使用量の削減を実現した。製袋機に産業用サーマルプリンターを搭載し、QRコードや生産者名の印刷を可能にした。これにより短納期・低コスト化を実現し、自社のネットショップも展開した。

検査測定印刷柄検査装置
ソフトコンピューターカラーマッチングシステム
その他産業用サーマルプリンター

事業の効果

検品にかかる人件費と、印刷やり直しによる原材料のロスを削減できた。色合わせの数値化・標準化により要求される熟練度が下がり、生産性が向上した。インキの長期在庫化も解消された。QRコードや生産者名の印刷を版なしで少量から対応できるようになり、需要の取りこぼしが解消された。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    ポリプロピレンフィルムの印刷・製袋を一貫生産しており既存事業との連続性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていません。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    他社との競合が年々厳しいことや差別化を図る方針が書かれ、品質検査や色合わせの数値化が強みづくりにつながると読み取れるが、市場データは示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    品質信頼性、生産効率、廃棄ロス削減といった課題を挙げ、検査装置やカラーマッチングで対応する具体的な施策が示されている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、削減効果や需要取りこぼし解消といった定性的な成果のみ示されている。

  • 事業を進める体制2

    従業員12名の企業で、ベテランの技術継承や事業者の一言から体制への言及はあるが、体制や事務処理能力の具体的記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    QRコードや生産者名の少量印刷対応、シリーズ品への信頼度向上など顧客への価値は書かれているが、ターゲットの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    導入設備は示されているが、導入スケジュールや課題の解決方法の段取りは記載されていない。

  • 財務と資金の調達2

    初期費用がネックだったことや自社の体力では難しい導入だったと書かれるのみで、資金調達の見込みは示されていない。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    ポリプロピレンフィルムパッケージの印刷は一般的な分野で、高付加価値化の度合いを示す記述は限定的である。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果3

    検品人件費や印刷やり直しによる原材料ロスの削減、インキ在庫の解消など効果は書かれるが、補助金額に対する費用対効果の数値はない。

  • イノベーションへの貢献3

    サーマルプリンターやカラーマッチングなどデジタル技術の活用と自社ネットショップ展開が書かれ、サプライチェーンへの波及は示されていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    徳島市の企業であることは分かるが、地域特性を活かした雇用や成長への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

初期費用がネックとなっていた新規市場開拓にも取り組んでいきたいとしている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。