ものづくり補助金平成29年度製造業徳島県

新調理システムの導入による生産性の大幅改善及び売上・利益の増大

有限会社エイブルフーズ

この事例のポイント

  • スーパー向け弁当は大手スーパーの進出による低価格化で撤退や縮小が進み、厳しい状況にあった。
  • 加熱後急速冷却調理や高温高圧調理に対応する設備として、クックチルおよび高温高圧調理システムを導入した。
  • 作り置きが可能になったことで生産性が大幅に向上し、注文を断っていた機会損失を防げるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社エイブルフーズ
所在地徳島県 徳島市
業種食料品製造業
従業員数73人
資本金300万円
設立2002年

事業の背景

当社はスーパー向けの寿司、弁当、惣菜の製造卸に加え、宅配弁当、仕出し料理、給食調理を手掛けている。スーパー弁当は大手スーパーの進出に伴う低価格化で撤退や縮小が進んでいた。一方、会議・イベント向けの宅配弁当や仕出し料理は高価格帯の需要が高く利益率も高いため、そちらへのシフトを進めていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信スーパー向け弁当は大手スーパーの進出による低価格化で撤退や縮小が進み、厳しい状況にあった。
  • 生産能力弁当や仕出し料理は日配品で当日製造のため生産量に限界があり、注文を断る機会損失が発生していた。
  • コスト・採算農産加工食品を外注していたため、利益率の改善が課題だった。

やったこと

加熱後急速冷却調理や高温高圧調理に対応する設備として、クックチルおよび高温高圧調理システムを導入した。調理品を長期間保存でき作り置きが可能になったことで、生産効率が改善され大口受注にも対応できるようになった。作り置きを可能にした設備導入により生産性が大幅に向上し、機会損失も防止できた。日持ちする惣菜として域外への商圏拡大を図った。これまで外注していた農産加工食品を内製化し、利益率の改善を実現した。

その他クックチル
その他高温高圧調理システム

事業の効果

作り置きが可能になったことで生産性が大幅に向上し、注文を断っていた機会損失を防げるようになった。大口受注にも対応できるようになった。日持ちする惣菜として域外への商圏が広がった。これまで外注していた農産加工食品を内製化したことで利益率が改善した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    スーパー弁当から宅配・仕出し・給食へのシフトと地産地消の経営理念は読み取れるが、経営戦略上の位置付けの明示は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    スーパー弁当の低価格化と高価格帯の会議・イベント需要が書かれ、外部環境の把握はうかがえるが、自社の強み・弱みの記述は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    日配品の生産量限界による機会損失を課題として示し、作り置き設備の導入で大口受注に対応できるようになったと具体的に書かれている。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    生産性の大幅な向上や利益率改善と書かれるが、付加価値額や賃上げの数値目標は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員数73名や設立年は書かれるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    高価格帯の宅配弁当・仕出し需要と日持ちする惣菜による域外商圏拡大が書かれ、顧客ターゲットはある程度読み取れる。

  • 事業化までの道筋2

    導入後の効果は述べられるが、中長期の課題検証やスケジュール、解決方法の具体的な記述はうかがえない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    地元食材を使った一品一品丁寧な料理への言及はあるが、高付加価値化の水準を示す記述は乏しい。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    地元徳島の食材利用や地産地消の推進が書かれ、地域の生産者との連携による波及効果がうかがえる。

  • 費用対効果2

    生産性向上や機会損失防止は書かれるが、補助金投入額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    クックチルや高温高圧調理システムの導入は書かれるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は明示されていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    地元徳島の食材を活かした料理提供と地産地消の推進が書かれ、地域の特性を活かした事業であることが読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

設備導入により事前の作り置きが可能になったことで作業の平準化による従業員の負担が軽減できました。今後は地元徳島が全国に誇る美味しい食材をふんだんに使用し、一品一品丁寧に作り上げる料理を、真心こめてお届けいたします。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。