ものづくり補助金平成29年度宿泊業、飲食サービス業徳島県

コーヒー豆自動選別機によるブランド化事業

有限会社オハラ

この事例のポイント

  • 産地から届くコーヒー豆の品質が低下しており、目視によるハンドピッキングは作業量が膨大で見逃しも心配なため、安定した品質の確保が課題だった。
  • 平成29年度事業で光識別によるコーヒー豆の自動選別機を導入し、虫食いや未成熟豆などの欠点豆を除去できるようにして品質の見える化を実現した。
  • 完璧に選別された豆を自社で包装できるようになり、鮮度の高さに加え、小ロット多品種展開が可能な高付加価値商品が誕生した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社オハラ
所在地徳島県 徳島市
業種飲食店
従業員数26人
資本金1,000万円
設立1989年

事業の背景

創業来、産地へ経営者自ら足を運び、信頼できる農園から選び抜いた豆を買い付け、焙煎・抽出にもこだわってきた。業種は飲食業で、コーヒー豆の品質を保つことが強みの基盤となっている。コロナ禍で消費者の行動が変わり、非対面での提供方法が求められていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度産地から届くコーヒー豆の品質が低下しており、目視によるハンドピッキングは作業量が膨大で見逃しも心配なため、安定した品質の確保が課題だった。
  • 販路・情報発信コロナ禍で変化した消費動向に対応しつつ、コンビニや大手コーヒーチェーンとの差別化を図るため、さらなる品質向上と非対面型のビジネスモデル構築が急務だった。

やったこと

平成29年度事業で光識別によるコーヒー豆の自動選別機を導入し、虫食いや未成熟豆などの欠点豆を除去できるようにして品質の見える化を実現した。令和1年度には創業来のこだわりであるネル方式のフィルターを開発し、ドリップコーヒー包装機を導入した。さらにHPにテイクアウト専用ページを設け、非対面式パーキングドライブスルーテイクアウトシステムの構築を図った。

加工機コーヒー豆用シュート式光選別機(光識別によるコーヒー豆の自動選別機)
加工機ドリップコーヒー包装機
ソフトテイクアウト専用ページ(HP)

新しい製品・サービス:ネル式フィルタードリップコーヒーバック

事業の効果

完璧に選別された豆を自社で包装できるようになり、鮮度の高さに加え、小ロット多品種展開が可能な高付加価値商品が誕生した。モバイルオーダー、キャッシュレス、パーキングドライブスルーが店舗で実現し、非対面での販売体制が整った。淹れたてコーヒーや軽食と合わせたドリップバッグのセミオーダーも好評である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業来のこだわりであるネル方式を活かし、自社包装の商品化へ展開した点は読み取れるが、経営戦略上の位置付けの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    コロナ禍の消費動向変化とコンビニ・大手チェーンとの差別化の必要性が書かれているが、市場データや強み弱みの分析は示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    産地豆の品質低下と目視選別の限界という課題を示し、光選別機導入と非対面テイクアウトで解決を図った流れが具体的に書かれている。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    事業者は経営者自ら産地を訪れる体制が書かれているが、補助事業の遂行体制や事務処理能力への言及はわずかである。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    小ロット多品種の高付加価値商品、ネル式ドリップバッグの鮮度や、モバイルオーダーやドライブスルーの利便性など、選ばれる理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋2

    平成29年度に選別機、令和元年度に包装機を導入した段階的な流れはわかるが、中長期の検証や遂行方法の詳細は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    欠点豆を完璧に除去する光選別や、ネル式フィルターの自社製造で差別化しているが、普及度や市場内の水準を示す数字はない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    地域の企業として徳島で事業を営むことはわかるが、波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は示されていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    HPのテイクアウト専用ページやキャッシュレス・モバイルオーダーの導入など非対面型の仕組みを構築しており、デジタル活用は読み取れるが波及効果は薄い。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    徳島市に本社を置く飲食業者で、地域の特性や雇用への言及はわずかにうかがえる程度である。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

品質の「見える化」と自社製造を強みに、創業来培ってきた「ブランド力」を大きく強化することができました。環境の変化に左右されることなく、いつの日も、素材にも焙煎にもこだわったクオリティの高いコーヒーをお届けし続けたい・・・その思いを補助金が後押ししてくれた結果です。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。