ものづくり補助金平成29年度農業、林業徳島県

耕作放棄地・休耕田を利用した季節型別農業の実施

株式会社みやび

この事例のポイント

  • 休耕田や耕作放棄地が増えているが、作付けや包装作業は人力で行っており、人手が足りない状況が続いていた。
  • 耕作放棄地を従来の田畑に戻し、にんにくや葉物野菜などを作付けから包装・出荷まで行えるようにするため、「にんにく植付機」と「自動パック包装機」を導入した。
  • 耕作放棄地を田畑に戻して請け負える面積が増え、四国でにんにく栽培の機械化が進む実例となった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社みやび
所在地徳島県 小松島市
業種農業
従業員数8人
資本金300万円
設立2012年

事業の背景

近年、農業就業者の高齢化と人手不足により休耕田や耕作放棄地が増加してきている。当社は試験的に耕作放棄地を借りて畑に変え、季節型別農業に取り組み、無農薬・有機農法・減農薬でのにんにくと小松菜等の葉物野菜の栽培を行っている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能休耕田や耕作放棄地が増えているが、作付けや包装作業は人力で行っており、人手が足りない状況が続いていた。

やったこと

耕作放棄地を従来の田畑に戻し、にんにくや葉物野菜などを作付けから包装・出荷まで行えるようにするため、「にんにく植付機」と「自動パック包装機」を導入した。にんにく植付機は四国初の導入で、四国でにんにく栽培が機械化される実例となった。設備導入により当社が請け負える田畑を増やすことができた。季節型別農業として農作業を1年を通して平準化できたため、これまでの季節労働者を正社員化することが可能となり、雇用促進が図れた。

加工機にんにく植付機
加工機自動パック包装機

事業の効果

耕作放棄地を田畑に戻して請け負える面積が増え、四国でにんにく栽培の機械化が進む実例となった。季節型別農業により作業が1年を通して平準化され、季節労働者の正社員化が可能になり雇用が促進された。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    設立は平成24年で、耕作放棄地の試験的な借り受けから季節型農業に取り組んだとあり、過去の取組との連続性はうかがえるが戦略上の位置付けは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    四国初のにんにく植付機導入や無農薬・有機農法での栽培など強みは読めるが、市場や顧客動向への言及がなく競争優位性の根拠は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    人手不足と耕作放棄地の増加という課題は明示され、設備導入で作付けから出荷まで行えるようになったと解決策も示されているが、高付加価値化の数字はない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    雇用促進や季節雇用から正社員化への言及はあるが、付加価値額や賃上げの目標値の数字は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    代表・従業員8名、設立からの経営体制は読めるが、補助事業の遂行体制や事務処理能力についての記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    無農薬・有機農法のにんにく・小松菜等やブランド化の方針は読めるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは書かれていない。

  • 事業化までの道筋3

    ブランド化や海外進出、年間雇用への移行など中長期の方向性は示されているが、スケジュールや課題解決の具体的方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    四国でにんにく栽培が機械化される実例となったとあり地域での先進性はうかがえるが、高価格化や高付加価値化の水準は書かれていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    耕作放棄地の再生や季節労働者の正社員化による雇用創出が書かれ、国が支援する意義は読み取れるが、波及効果の規模は示されていない。

  • 費用対効果2

    導入により請け負える田畑が増えたとあるが、補助金額に対する付加価値増加や費用対効果を示す数字は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    耕作放棄地を農地に戻す取組は食料生産基盤に関わるが、日本経済の構造転換への言及は書かれていない。

  • 地域経済への波及3

    徳島県小松島市で耕作放棄地を再生し雇用を生む地域型の農業であることは読めるが、地域経済成長への寄与の数字は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

生産面積の拡大と新たな生産物の拡充を図り、各種作物のモデル化となる中心経営体を目指す。自社商品のブランド化を進め、海外進出も視野に入れた商品を考えていく。従業員は季節雇用でなく年間雇用ができるように事業を進める。

事業者の声

生産面積の拡大と新たな生産物の拡充を図り、各種作物のモデル化となる中心経営体を目指しています。現在、自社商品のブランド化を進めており、海外進出も視野に入れた商品を考えていきます。従業員は季節雇用でなく年間雇用ができるように事業を進めて行きます。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。