ものづくり補助金平成29年度製造業佐賀県

自社熟練工のノウハウを移植した革新的ロボットと曲げ機械の自動化

株式会社脇山製作所

この事例のポイント

  • 顧客からの想定を超える増量生産要求に追い付けず、機会損失を招く状況に陥っていた。
  • 自社熟練工のノウハウを移植した全自動板金曲げ加工システムを導入した。
  • 曲げ加工の工程を改善したことで工場全体の処理能力が向上し、増産・高精度化・短納期に対応できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社脇山製作所
所在地佐賀県 唐津市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工,機械制御
従業員数67人
資本金1,000万円
設立1981年

事業の背景

当社は板金部品加工に始まり、現在は通信機器や電子機器向けの精密板金部品の生産を主要事業としている。ISO 14001を2004年に、ISO 9001を2008年に取得している。IoTなどのネットワーク生産設備市場の拡大に伴い製品の需要は拡大を続け、取引先は世界シェアトップの大手企業をはじめ70社を超えている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力顧客からの想定を超える増量生産要求に追い付けず、機会損失を招く状況に陥っていた。
  • 人手・技能工程改善の結果、主なネックは曲げ加工と判明した。汎用金型で複雑な曲げ加工を行うベンダー工程は熟練の腕が必要で、生産レベルの維持と人員不足が課題だった。

やったこと

自社熟練工のノウハウを移植した全自動板金曲げ加工システムを導入した。システムは6軸+1軸の多関節ロボットと、人間とほぼ同じ速度で動くベンディングマシンで構成される。自動化に適した製品カテゴリーの見極めは熟練工が担当し、単純作業は自動化して効率を上げた。ロボットでは対応できない高度な技術を要する作業は熟練工が行い、人とロボットの役割分担を最適化した。

ロボット6軸+1軸の多関節ロボット
加工機ベンディングマシン

事業の効果

曲げ加工の工程を改善したことで工場全体の処理能力が向上し、増産・高精度化・短納期に対応できるようになった。これにより業界大手との取引額が増大し、安定した運営が可能になった。オートメーション化により稼働時間の延長と残業削減を両立でき、企業の体質改善にもつながった。さらに、現地教育なしでロボットとベンダーにより日本の工場と同程度の品質の製品づくりができる体制が整い、海外展開の可能性も広がった。

今後の展望

今後は板金のみならず樹脂の加工や溶接にも挑戦し、技術のさらなるレベルアップと若手への継承を進める。新たな取り組みとして循環型水洗式ポータブルバイオトイレ「Repose(ルポゼ)」も展開していく。

事業者の声

簡単に諦めない

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。