回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
光武製菓株式会社
成果1日あたりの製造量(12時間稼働) 41,760個→46,800個
| 事業者名 | 光武製菓株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 佐賀県 佐賀県武雄市 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 従業員数 | 37人 |
| 資本金 | 2,500万円 |
| 設立 | 1966年 |
当社は甘納豆を主力商品とする菓子メーカーである。甘納豆は水分が16〜22%と多い半生菓子で賞味期限が短く、閑散期に大量生産しておくことが難しいため、1日あたりの製造量を増やすことが効率化の鍵となっている。当社は業界でもいち早く甘納豆の個包装化に取り組み、甘納豆の売上の7割は個包装タイプである。甘納豆の個包装化に対応しているメーカーは全国でも数社しかなく、これが当社の強みの一つになっている。
抱えていた課題
やったこと
当社は個包装を行う機械を4台有しており、その中で最も生産能力が低い1台を入れ替えた。導入したのは甘納豆用自動包装システムWF-901 OSN-UW-LSで、ホッパーと呼ばれる筒状の部分が振動することにより、甘納豆の粒同士が付着するのを防止する。あわせて包装機に付随する計量供給装置ADW-A-OI 14Sも導入し、甘納豆のような小袋計量に最適で高精度の計量を実現した。新しい機械は各パーツがコンパクトで清掃が容易に行え、ステンレスが使われておりサビが発生しにくく衛生的である。
| 加工機 | 甘納豆用自動包装システムWF-901 OSN-UW-LS |
|---|---|
| 加工機 | 計量供給装置ADW-A-OI 14S |
個包装工程のスピードが改善され、外装包装までの工程がスムーズになった。1日あたりの製造量が増加したことで生産能力が向上し、働き方改革が進んで従業員の負担も少なくなった。これまで生産が追い付かずお断りしていた新規のお客様からの依頼も受けられるようになった。機器を刷新したことでリフトの角度が変わり作業スペースが広がり、半製品が通る箇所の振動で製品がつまりにくくなって作業効率も向上した。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
甘納豆の個包装化に早くから取り組み、売上の7割が個包装タイプとあり、過去の取組との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。
個包装に対応できるメーカーが全国で数社しかないことを強みとし、それを生かして高速化すると書かれているが、市場動向との関係は具体的に述べられていない。
個包装機の処理能力不足で製造が滞り、新規顧客を断っていたという課題を示し、1日製造量4万1,760個から4万6,800個への増加という数字で解決効果を示している。
1日(12時間稼働)あたりの製造量を41,760個から46,800個へ増加させる目標と実績が数字で示されており、高付加価値化や賃上げへの言及は乏しいが実現性は高い。
従業員37人規模の会社で、従来は早出・残業・休日出勤で対応してきたとあるが、補助事業を遂行する体制や人材についての記述は少ない。
新規顧客からの引き合いを断っていた実情があり、需要の裏付けや顧客ニーズはうかがえるが、製品価値の整理は具体性が薄い。
機器導入の効果や今後のASEAN展開に触れているが、導入後の遂行スケジュールや課題の解決方法は明確に書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
甘納豆は半生菓子で賞味期限が短いという特徴が示されるが、同分野での高付加価値化や高価格化を図る内容とは言い切れない。
西九州新幹線開通に伴うギフト需要や地場原料の使用、ASEAN展開に触れており地域性はうかがえるが、経済波及効果や雇用創出の数字は示されていない。
生産量が1日4万1,760個から4万6,800個に増え、新規顧客を受けられるようになったと具体的な成果が示されているが、投入額と付加価値の関係は書かれていない。
ステンレス使用や振動によるつまり防止などの設備改善はあるが、デジタル技術や新しいビジネスモデルの活用は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
地場の原料を使い、武雄を代表する菓子を目指すと書かれており地域性はあるが、雇用創出や地域成長への寄与は具体的に述べられていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
現在は国内を主な販路としているが、少子高齢化や人口減少で市場の縮小が見込まれるため、今後の人口増加が見込まれるASEAN諸国への展開を加速させたいと考えている。輸出では輸送時間が長くなるため、賞味期限までの日数を確保することが課題であり、1日の製造量を増やして速やかに発送できる生産体制が必要である。西九州新幹線の開通に伴いギフト商材にも力を入れ、極力地場の原料を使用して将来的には武雄を代表するお菓子を作りたいとしている。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。
効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった