ものづくり補助金平成29年度製造業佐賀県

自動車用オリジナルシートカバー専用自動裁断機導入計画

株式会社チャイルド佐賀

成果シートカバー1台分の裁断時間 3時間→1時間

この事例のポイント

  • もともと自動化設備を保有しておらず手作業だったため、シートカバー1台分の裁断に3〜4時間ほど要していた。
  • 自動車用シートカバーの裁断工程に、「TC50-4WB-Tテクノカット自動裁断機」を導入した。
  • シートカバー1台分の裁断時間 3時間→1時間。裁断時間の短縮と裁断数量の増加により生産リードタイムが短縮し、省人化で浮いた人員を新商品の開発や商品検査など人為的対応…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社チャイルド佐賀
所在地佐賀県 武雄市
業種なめし革・同製品・毛皮製造業
技術分野デザイン,情報処理,精密加工
従業員数170人
資本金1,000万円
設立1983年

事業の背景

創業以来婦人下着の製造を続けてきたが、平成20年から自動車用内装品およびアクセサリーの製造に着手し、OEMを中心に事業を展開してきた。自動車業界では顧客ニーズの多様化が進み、日本製ならではの品質の高さ、変種変量生産への対応、生産リードタイム短縮などが工場に求められている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力もともと自動化設備を保有しておらず手作業だったため、シートカバー1台分の裁断に3〜4時間ほど要していた。
  • コスト・採算製造原価費や販売管理費が著しく高騰しており、労働生産性の向上が急務となっていた。
  • 人手・技能製造過程の自動化や省力化、必要な技術の継承を行うためのマニュアル化が求められていた。

やったこと

自動車用シートカバーの裁断工程に、「TC50-4WB-Tテクノカット自動裁断機」を導入した。裁断精度は±0.005mmで、付属の裁断編集ソフトはCADデータを裁断に最も効果的な形に編集する機能と、そのデータを蓄積する機能を備える。設備導入にあたり、工場レイアウトの整備、責任者の選出、従業員が操作を習得するためのマニュアル制作も行った。

加工機TC50-4WB-Tテクノカット自動裁断機
ソフト裁断編集ソフト

事業の効果

  • シートカバー1台分の裁断時間 3時間→1時間
  • 1日あたりの裁断数量 2台→6台

裁断時間の短縮と裁断数量の増加により生産リードタイムが短縮し、省人化で浮いた人員を新商品の開発や商品検査など人為的対応が必要な工程に投入できるようになった。正確な裁断で個体差が生まれにくくなり、製品の均一化と品質向上を達成した。円形やコーナーなど手裁断では難しい裁断にも対応でき、意匠性による差別化も可能になった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    婦人下着から自動車内装品へ2008年に転換した経緯はあるが、本事業の裁断機導入が経営戦略上どう位置付けられるかは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    顧客ニーズの多様化や製造原価の高騰に触れ、自動車内装品の技術と設備を強みとして挙げているが、競争優位性の具体的な説明は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    裁断に3〜4時間を要する課題を認識し、裁断時間を1時間前後へ、裁断数量を2〜3台から6〜9台へ増やす計画が数字で示されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    裁断時間や1日あたり裁断数量の目標が数字で示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    工場レイアウト整備、責任者選出、従業員向けマニュアル制作を行ったと書かれているが、人材や事務処理体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    自動車純正品の生産実績や変種変量生産への対応が書かれているが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは具体性が薄い。

  • 事業化までの道筋2

    導入後の展開として新規顧客開拓や鉄道業界進出が述べられているが、スケジュールや課題解決方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    自動車シートカバーの裁断工程という分野の普及度や、高水準の高付加価値化を示す記述は読み取れない。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用2

    日本製の品質や基幹産業への貢献をうかがわせる記述はあるが、雇用創出や波及効果の数字は書かれていない。

  • 費用対効果4

    裁断時間を3〜4時間から1時間前後へ短縮し、人員を他工程に振り向けられると数字つきで書かれている。投入額との比較は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    CADデータを活用する裁断編集ソフトを導入したと書かれているが、サプライチェーン全体への貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    佐賀県内で数少ない純正品生産企業という地域性にはわずかに触れているが、地域の雇用や成長への牽引は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

自動車業界のみならず鉄道業界への進出を始めており、今後も日本の基幹産業への貢献をめざす。意匠性の高い商品開発や短納期でのサンプル品製作によりスピードと品質の両立が可能となったため、国内に加え中国・韓国・台湾の顧客獲得にも挑戦する方針。

事業者の声

今後もメイドインジャパンの誇りを持ち、市場や顧客のニーズに合ったデザイン、機能性、安全性を追求して、皆様に信頼を寄せていただけるものづくりに努めます。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。