ものづくり補助金平成29年度製造業長崎県

特殊段ボールを使った個人消費者向け大型什器の小ロット商品製造販売による売上拡大事業

有限会社平尾ダンボール

この事例のポイント

  • 試作品の設計を外注していたため、クライアントへの試作品提案までに時間がかかり、契約までの行程が遅かった。
  • 総合包装設計ソフトウェアとカッティングマシンを導入した。
  • 試作品の設計を自社で行えるようになり、翌日にはクライアントへ試作品を提案できるようになって契約までの行程が迅速になった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社平尾ダンボール
所在地長崎県 長崎市
業種パルプ・紙・紙加工品製造業
技術分野情報処理,機械制御
従業員数19人
資本金500万円
設立1967年

事業の背景

昭和42年創業のダンボール製造・加工業者で、農水産物、加工食品、機械・電子部品を県外へ送る輸送箱や、お中元・お歳暮などに使うギフト箱をメインに製造している。近年は長崎をベースにペーパークラフト商品や什器の開発・販売にも力を入れている。ダンボールは安全、軽量、安価、簡単な処分廃棄などのメリットが注目されている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程試作品の設計を外注していたため、クライアントへの試作品提案までに時間がかかり、契約までの行程が遅かった。
  • コスト・採算輸送箱は価格競争に陥りがちで、価格以外で差別化しにくかった。
  • 新製品・新技術輸送箱以外の個人消費者向け商品を展開するための設備が不足していた。

やったこと

総合包装設計ソフトウェアとカッティングマシンを導入した。これまで外注していた試作品の設計を自社で行えるようになり、新入社員でも簡単に作図・製作ができるようになった。そのため翌日にはクライアントに試作品を提案できるようになり、契約までの行程が迅速になった。カッティングマシンはダンボールのほか、ハニカムボード、発泡フォーム、プラスティックゴムなど様々な素材に対応している。

新しい製品・サービス:特殊ダンボールを使った個人消費者向け大型什器の小ロット商品

事業の効果

試作品の設計を自社で行えるようになり、翌日にはクライアントへ試作品を提案できるようになって契約までの行程が迅速になった。幼稚園・保育園、病院、エクササイズ業界など、これまでとは全く異なるターゲットを開拓でき、顧客の幅が広がった。輸送箱ではオリジナル商品を開発できるようになったことで、価格だけでなく品質そのもので勝負できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.1 / 514観点のうち11観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性価格競争に陥りがちな輸送箱を、オリジナル商品で品質勝負に転換し、自社の設計力を強みとして活かしている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け幼稚園・病院・エクササイズ業界など具体的なターゲットと用途を開拓し、ニーズに応じた商品を示している。
  • 4
    新しさ・高付加価値個人消費者向け大型什器の小ロット商品など、輸送箱中心の業界で新分野を開拓し高付加価値化を図っている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業化までの道筋今後の展望として新素材への展開に触れているが、スケジュールや課題解決方法は薄い。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    過去は試作設計を外注していたが、設備導入で内製化し、長崎ベースの商品開発という既存の取組を延長している。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    価格競争に陥りがちな輸送箱を、オリジナル商品で品質勝負に転換し、自社の設計力を強みとして活かしている。

  • 課題の認識と解決3

    輸送箱の価格競争という課題を認識し、オリジナル商品展開で付加価値化を図る方向性が示されている。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標ー

    公開情報では判断できません。

  • 事業を進める体制3

    新入社員でも作図・製作ができる体制となり、翌日に試作提案できるよう業務遂行力を確保している。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    幼稚園・病院・エクササイズ業界など具体的なターゲットと用途を開拓し、ニーズに応じた商品を示している。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展望として新素材への展開に触れているが、スケジュールや課題解決方法は薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    個人消費者向け大型什器の小ロット商品など、輸送箱中心の業界で新分野を開拓し高付加価値化を図っている。

公的補助の必要性2.5
  • 波及効果・雇用2

    ダンボールの安全・軽量・廃棄容易性への注目に触れるが、経済波及や雇用創出への言及は弱い。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献3

    総合包装設計ソフトとカッティングマシンを導入し、多素材対応で新商品展開を可能にしている。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    長崎をベースにしたペーパークラフト商品の開発を進め、地域特性を活かした商品展開を行っている。

今後の展望

輸送箱とオリジナル商品の両輪で事業を拡大していく方針である。カッティングマシンは多様な素材に対応しているため、新しい商品展開が可能であり、アイデアを駆使して付加価値の高い商品を提案し、様々なニーズに応えられる企業を目指している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。