ものづくり補助金平成29年度製造業長崎県

乾麺用自動計量機等導入により生産性を向上させて売上高増を実現

株式会社虎屋

成果計量梱包工程は1/2を超える省力化を実現

この事例のポイント

  • 要望に応えられず、販路拡大や増産のニーズに対応できない現状があった。
  • 乾麺用自動計量器、ロータリーシール機、金属探知機の3設備を導入した。
  • 計量梱包工程は1/2を超える省力化を実現。計量梱包工程が自動化され、省力化が実現した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社虎屋
所在地長崎県 新上五島町
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数16人
資本金100万円
設立2017年

事業の背景

上五島で1986年に先代が創業した製麺所を前身とし、島の特産品である五島うどんや、島の海水から作る塩を使った商品を展開している。商品の75%が島外向けで、販路拡大の要望が多い一方、在庫と人員に余剰がない状況だった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力要望に応えられず、販路拡大や増産のニーズに対応できない現状があった。
  • 人手・技能在庫と人員に余剰がなく、販路拡大ができない状況が続いていた。
  • 生産能力食品製造工程は品質重視の手作業が多く効率が悪く、劇的な生産性向上が難しい。
  • 生産能力計量梱包工程は手作業が多く、生産性低下の最大の原因になっている。
  • コスト・採算商品の75%が島外向けのため、荷造発送工程の負担も大きい。

やったこと

乾麺用自動計量器、ロータリーシール機、金属探知機の3設備を導入した。計量梱包工程を中心に工程の自動化を進めた。導入後は計量梱包工程が自動化され、省力化が進んだ。従業員が機械のスピードに慣れるにつれ生産能力が上がった。

事業の効果

  • 計量梱包工程は1/2を超える省力化を実現
  • 生産量 1倍→4倍

計量梱包工程が自動化され、省力化が実現した。約2人分の人員を食品製造工程にまわすことが可能になり、五島うどんと自然海塩の製造に専念できるようになった。従業員の作業スピードも上がり、生産量は4倍になった。

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均3.4 / 514観点のうち13観点で評価

この事例が強かった観点

  • 5
    地域経済への波及上五島の特産品である五島うどんと自然海塩を活かし、生産量4倍や人員配置の見直しで地域の雇用と経済成長を牽引する姿が具体的に示されている。
  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性島外需要が商品の75%を占める点と、大潮の満潮で作る自然海塩という差別化素材を踏まえ、販路拡大に向けた生産能力向上を計画している。
  • 4
    課題の認識と解決計量梱包工程の手作業が生産性低下の最大原因と特定し、省力化で約2人分の人員を捻出、生産量4倍という効果を示している。

伸びしろがあった観点

  • 2
    イノベーションへの貢献自動計量器などの導入は示されるが、先端デジタル技術や新しいビジネスモデルによるサプライチェーンへの波及は記述が薄い。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性3

    1986年創業の五島うどんと塩を軸にした製造を継続しており、ものづくり補助で計量梱包の自動化を進めた流れが既存事業の延長に位置付けられている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    島外需要が商品の75%を占める点と、大潮の満潮で作る自然海塩という差別化素材を踏まえ、販路拡大に向けた生産能力向上を計画している。

  • 課題の認識と解決4

    計量梱包工程の手作業が生産性低下の最大原因と特定し、省力化で約2人分の人員を捻出、生産量4倍という効果を示している。

事業の実現可能性3.4
  • 付加価値・賃上げの目標4

    計量梱包工程を1/2超省力化し、生産量4倍を実現した結果が示されており、目標の達成実績として実現可能性が高い。

  • 事業を進める体制3

    従業員16名の体制で、従業員が機械のスピードに慣れて生産能力が上がったことが記述され、人員の運用を実行できている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    島外の顧客からの増産要望に応えられない現状を踏まえ、塩やうどんの製造体験を通じたファン獲得など顧客ターゲットが整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    食品製造工程と荷造発送工程の課題を整理し、工程ごとに効率化の優先順位を検討して設備を導入している。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    大潮の満潮で海水を汲み上げて作る自然海塩を軸に、塩を使った商品を展開しており、同分野で差別化した高付加価値の製品づくりがなされている。

公的補助の必要性2.7
  • 波及効果・雇用3

    島外需要に応えるための増産と販路拡大が地域の離島の特産品の販売拡大につながり、雇用や地域の魅力発信を通じた地域経済への貢献が見込める。

  • 費用対効果3

    3設備の導入で計量梱包工程が1/2超省力化され、約2人分の人員を食品製造に振り向けて生産量が4倍になっており、投資効果が示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    自動計量器などの導入は示されるが、先端デジタル技術や新しいビジネスモデルによるサプライチェーンへの波及は記述が薄い。

政策面5.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及5

    上五島の特産品である五島うどんと自然海塩を活かし、生産量4倍や人員配置の見直しで地域の雇用と経済成長を牽引する姿が具体的に示されている。

今後の展望

お客様に塩やうどんの製造を体験してもらい、食事を楽しんでもらえる観光型の施設を建設する計画を進めている。単に商品を販売するだけでなく、島に足を運んでもらい、上五島の魅力を体感して当社のファンになってもらえる運営を目指している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。