回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
有限会社中宮商店
| 事業者名 | 有限会社中宮商店 |
|---|---|
| 所在地 | 大分県 佐伯市 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 技術分野 | 製造環境 |
| 従業員数 | 14人 |
| 資本金 | 300万円 |
| 設立 | 1993年 |
有限会社中宮商店は明治末期に創業し、平成に入ってからちりめん加工に特化し、釜揚げしらすを主力として築地(豊洲)市場などへ出荷してきた。近年はパック製品が好調で、全国展開の大手スーパーチェーンでも売上を伸ばしている。前年度にはしらすパックに対応したガス充填パック機をものづくり補助金で導入し、生産力を強化した。一方、消費者の品質管理への関心が高まり、パック商品の異物混入に厳しい視線が集まっている。
抱えていた課題
やったこと
X線検査と金属検査を追加し、異物検出品と量目異常品を自動除去する一連の検査ラインを構築した。導入したのはZ型払い出し整列コンベア、X線検査装置、金属検出機付ウェイトチェッカー、アーム式振分装置の4機である。ちりめんをガスパックしたパックをZ型払い出し整列コンベアで一列に自動整列させ、1パックごとにX線検査装置で検査する。X線検査装置は最新型の画像処理技術で物体の濃度や元素まで把握し、高感度で異物混入を検査する。続いて金属検出機付ウェイトチェッカーで細い針金などの金属類を検出し、内容量を0.01g単位の基準値で量目検査する。条件に合わないものはアーム式振分装置で自動除去し、正常品はラベリング作業へ進む。別途導入した色彩選別機と熱殺菌機も含めた検査ラインを経て、年間約200万パックを出荷する体制を整えた。
| その他 | Z型払い出し整列コンベア |
|---|---|
| 検査測定 | X線検査装置 |
| 検査測定 | 金属検出機付ウェイトチェッカー |
| その他 | アーム式振分装置 |
新検査ラインにより、X線検査と金属検査で異物混入を高精度に検出し、異物混入ゼロを目指す体制を高度化できた。量目も0.01g単位で基準を設定して管理できる。各パックの検査結果は数値として1パックごとに記録・確認でき、生産ラインを停止することなく安心・安全な出荷体制を確立した。これにより年間約200万パックを出荷する体制が整った。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
平成に入りちりめん加工に特化し、築地市場等へ出荷してきた経緯や前年度のガス充填パック機導入が書かれ、一貫性はうかがえる。
全国展開の大手スーパーチェーンでの売上増や水揚げ直後の鮮度が強みとして書かれるが、市場分析や競争優位の定量的根拠は薄い。
漁網やペンキ片等の異物混入、量目異常品の増加が課題として明示され、X線・金属検査の追加で0.01g単位の管理を実現すると書かれている。
年間約200万パックの出荷体制は書かれるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、わずかにうかがえる程度。
従業員14名や製造に注力できる体制が整ったとあるが、補助事業の遂行体制や事務処理能力の具体的記述はほぼない。
異物混入ゼロや安心・安全な品質管理への消費者の関心の高まり、鮮度の高い商品という選ばれる理由が具体的に読み取れる。
検査ラインの構築と稼働は書かれるが、遂行スケジュールや中長期の課題検証、解決方法の詳細は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
ちりめん加工の一般的な普及度は書かれず、同分野での高付加価値化について言及はわずかにうかがえる程度。
地域の水産加工協同組合や米水津地区の産地としての位置づけが書かれるが、波及効果や雇用創出の記述は乏しい。
投資額や付加価値額の増加、生産性向上の数値はなく、検品作業の負担軽減が述べられる程度で費用対効果は読み取りにくい。
X線の画像処理技術やデータ表示による記録の仕組みが書かれ、デジタル技術の活用は読み取れるが、地域やサプライチェーンへの貢献は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
佐伯市米水津の宮野浦地区で地元業者が切磋琢磨して全国に出荷する地域特性が書かれるが、地域経済成長への牽引の具体性は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
安心・安全な食品への関心の高まりを背景に、同社の市場や小売店向けのパック商品は今後も人気を高めると考えられる。検査ラインの導入で製造に注力できる体制が整い、新商品の開発やブランド力のさらなる強化にも取り組む展望である。
製造に注力できる体制が整った分、新商品の開発にも意欲的に取り組みたい
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
低温・緩速熟成製塩装置を導入した。
効果:大粒結晶の割合(一つの塩取鍋あたり) 4kg→8kg