ものづくり補助金平成29年度製造業宮崎県

仕上げロボットの導入による養豚用コンクリートスノコ製造の効率化並びに労働環境の改善

有限会社瀬戸山ブロック工業所

この事例のポイント

  • 人口減少に伴い建築用コンクリートブロックの需要が減るのではないかという危機感があり、新たな事業を模索していた。
  • 多関節ロボットを導入し、畜産用コンクリートスノコを製造する新事業を確立した。
  • 多関節ロボットの導入により、コンクリートスノコの生産量が増えた。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社瀬戸山ブロック工業所
所在地宮崎県
業種窯業・土石製品製造業
技術分野精密加工,製造環境
従業員数9人
資本金500万円
設立1964年

事業の背景

同社は昭和39年の創業以来、コンクリートブロックの製造・販売を行ってきた。宮崎県内で2社しかない、建築用コンクリートブロックの日本産業規格認証製品製造工場の1社である。人口減少により建築用コンクリートブロックの需要が減少することへの危機感から、新たな事業を探していた。そうした時に畜産用コンクリートスノコの製造依頼があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑人口減少に伴い建築用コンクリートブロックの需要が減るのではないかという危機感があり、新たな事業を模索していた。

やったこと

多関節ロボットを導入し、畜産用コンクリートスノコを製造する新事業を確立した。1枚のコンクリートスノコを仕上げるのに必要な時間はわずか3分である。その間に作業員は他の作業をできるので、効率が格段にアップした。ロボットは手作業のような細やかさでバリを自動除去する。

ロボット多関節ロボット

新しい製品・サービス:畜産用コンクリートスノコ

事業の効果

多関節ロボットの導入により、コンクリートスノコの生産量が増えた。作業員は他の作業を並行でき、作業効率が格段に向上した。バリを自動で除去できるため仕上がりの品質も上がった。また作業環境も改善された。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性4

    昭和39年の創業以来のコンクリートブロック製造・販売の実績があり、その延長で畜産用スノコの新事業を位置づけている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    人口減によるブロック需要減少という外部環境と、JIS認証製品の製造工場の1社という自社の強みを踏まえた事業転換になっている。

  • 課題の認識と解決4

    ブロック需要減少への危機感を課題として明示し、多関節ロボット導入で生産量4倍という成果につなげる構成になっている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    生産量4倍という数字はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、実現可能性は判断しにくい。

  • 事業を進める体制2

    ロボット導入で作業員が他の作業もできるとあるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制についての記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    畜産の需要が増えるという背景と地域の畜産への貢献が書かれているが、顧客ターゲットや選ばれる理由の具体性は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    新事業の確立とあるが、中長期の遂行方法やスケジュール、課題の解決方法についての記述は読み取れない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    手作業並みの細やかさでバリを自動除去できる点は述べられているが、分野の普及度や高価格化の状況は書かれていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    地域を支える畜産へ貢献する点は書かれているが、波及効果や雇用創出の数字はなく、国が補助する理由は読み取りにくい。

  • 費用対効果3

    1枚3分の時間や生産量4倍という効果は示されているが、補助金額に対する付加価値増加や費用対効果は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    多関節ロボットによる省力化はうかがえるが、デジタル技術や新しいビジネスモデルによるサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    ブロックから畜産用スノコへの転換で成長分野に進出したとうかがえるが、日本経済の構造転換に資するかは書かれていない。

  • 地域経済への波及3

    宮崎県内の畜産を支える地域貢献が書かれているが、雇用創出や地域経済の成長への具体的な記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。