ものづくり補助金平成29年度製造業鹿児島県

海外のビール酵母を使った個性派ビールの開発およびミニサイズの樽詰めビールの製造

福山黒酢株式会社

この事例のポイント

  • 海外のビール酵母を扱うための設備がなく、酵母を殺菌・分離し品質を確認することができなかった。
  • 海外のビール酵母を扱う器具を滅菌するため高圧蒸気滅菌器を導入した。
  • 海外のビール酵母を使ったセゾンビールを開発し、2018年にビアフェスで販売したところ好評を得た。

事業者のプロフィール

事業者名福山黒酢株式会社
所在地鹿児島県 霧島市
業種食料品製造業
技術分野バイオ,バイオ,製造環境,製造環境,測定計測,測定計測
従業員数165人
資本金1,000万円
設立2003年

事業の背景

醸造職人が手造りする地ビールを販売しており、黒酢の醸造技術を活かしてきた。今後はビール部門を成長させることを目指していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力海外のビール酵母を扱うための設備がなく、酵母を殺菌・分離し品質を確認することができなかった。
  • 新製品・新技術個性派クラフトビールを開発するために、黒酢研究で培ったバイオ技術と海外ビール酵母を組み合わせる必要があった。
  • 人手・技能飲食店からのニーズが高いミニサイズの樽詰めビールの製造プロセスが未構築で、販路拡大により出荷量を増やす必要があった。

やったこと

海外のビール酵母を扱う器具を滅菌するため高圧蒸気滅菌器を導入した。酵母を大量に分離・収集するため高速大容量冷却遠心機を導入した。酵母の品質を確認するため生物顕微鏡を導入した。これに黒酢醸造で培ったバイオ技術を合わせ、海外のビール酵母を使ったクラフトビールの製造が可能となった。

新しい製品・サービス:海外のビール酵母を使った個性派クラフトビール(ニューイングランドIPA、セゾンビール)およびミニサイズの樽詰めビール

事業の効果

海外のビール酵母を使ったセゾンビールを開発し、2018年にビアフェスで販売したところ好評を得た。現在も夏季限定ビールとして販売している。ビール酵母の再利用が高速大容量冷却遠心機により可能となり、開発製造が実現した。ミニサイズの樽詰めビールの製造作業も行われている。

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均3.2 / 514観点のうち12観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    これまでの取組との一貫性黒酢醸造で培った技術と研究を活かしビール部門を成長させる計画で、既存事業との一貫性が明確に示されている。
  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性黒酢研究のバイオ技術と海外ビール酵母を組み合わせ、個性派クラフトビールとして他社との差別化を図っている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け飲食店からのニーズが高いミニ樽を狙い、ベルギーの伝統的セゾンビールは好評で夏季限定販売に継続している。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、実現可能性を判断する数値が薄い。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性4

    黒酢醸造で培った技術と研究を活かしビール部門を成長させる計画で、既存事業との一貫性が明確に示されている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    黒酢研究のバイオ技術と海外ビール酵母を組み合わせ、個性派クラフトビールとして他社との差別化を図っている。

  • 課題の認識と解決3

    販路拡大による出荷量増加をねらい、飲食店ニーズの高いミニ樽を課題解決策として導入している。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、実現可能性を判断する数値が薄い。

  • 事業を進める体制3

    醸造職人や研究開発室長が事業責任者として体制を担い、設備導入と技術を組み合わせて遂行している。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    飲食店からのニーズが高いミニ樽を狙い、ベルギーの伝統的セゾンビールは好評で夏季限定販売に継続している。

  • 事業化までの道筋3

    既にサーバー販売とミニ樽販売を行い、今後は熟成ビールや瓶ビール商品開発へ段階的に進める計画を示している。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    海外ビール酵母を使った個性派クラフトビールで、黒酢醸造技術を応用した差別化された高付加価値商品を展開している。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    地域の伝統的な黒酢醸造技術を活かす点は触れているが、経済波及や雇用創出への言及は弱い。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献2

    高速冷却遠心機や顕微鏡の導入で酵母の品質管理を実現したが、サプライチェーンへの貢献は触れられていない。

政策面4.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及4

    鹿児島の伝統的な黒酢醸造を受け継ぐ地域資源を活かし、地ビールとして高付加価値の商品を生み出している。

今後の展望

黒酢醸造技術を応用し、長期熟成ビールやサワービールの開発を進めている。現在のサーバー販売と業務用ミニ樽に加え、今後は瓶ビールを開発して小売販売を行いたいと考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。