ものづくり補助金平成29年度製造業鹿児島県

「指宿産“ごろっと”やさいのさつま揚げ」開発による経営力強化

株式会社シュウエイ

成果大幅な時間短縮(約20分の1)を達成

この事例のポイント

  • 手作業での製造のため、冷凍での出荷ができず、引き合いを断らざるを得ない状況であった。
  • 従来手作業で行っていた製造工程の一部に、新型の型成機(マルチフォーマー)を導入し一部自動化した。
  • 大幅な時間短縮(約20分の1)を達成。新型の型成機の導入により、具材の割合が高いさつま揚げを作ることが可能になり、他社商品との差別化に挑戦しやすくなった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社シュウエイ
所在地鹿児島県 指宿市
業種食料品製造業
技術分野情報処理,情報処理,製造環境,製造環境
従業員数44人
資本金2,200万円
設立1977年

事業の背景

昭和52年設立の食料品製造業者で、指宿市にてさつま揚げの製造販売を行っている。東京にも支店を構えている。都市圏では他県産品の魚加工食品との競合があり、野菜70%以上を使ったごろっと野菜のさつま揚げなどを開発していた。健康志向の高まりもあり、関心を持つ得意先が多く存在した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力手作業での製造のため、冷凍での出荷ができず、引き合いを断らざるを得ない状況であった。
  • 生産能力従来手作業で行っていた製造工程の生産量が限られ、顧客の注文数に応えられなかった。
  • コスト・採算製造時間が長く、収益力を高める必要があった。

やったこと

従来手作業で行っていた製造工程の一部に、新型の型成機(マルチフォーマー)を導入し一部自動化した。これにより、必人的工程であった5センチ角のタネを含むさつま揚げの型成自動化という技術的課題を解決した。クルリンパ付型成機により、オクラやキビナゴ等の大き目な種ものでも綺麗に巻くことが可能になった。製造時間の短縮、生産量の増加、作業人員の削減を図り、生産工程プロセスの改善を行った。

  • 加工機新型の型成機マルチフォーマー

新しい製品・サービス:指宿産“ごろっと”やさつま揚げ(オクラ、ソラマメ等の地元特産品を具材に丸ごと包んださつま揚げ)

事業の効果

  • 大幅な時間短縮(約20分の1)を達成

新型の型成機の導入により、具材の割合が高いさつま揚げを作ることが可能になり、他社商品との差別化に挑戦しやすくなった。大幅な時間短縮と大量生産の実現により販路開拓の可能性が広がった。人件費が削減され、働き方改革や人手不足の解消に寄与している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.2 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決手作業で冷凍出荷できず引き合いを断っていた課題を示し、型成機導入で生産量増加と作業人員削減を図る具体的な解決策が読み取れる。
  • 4
    付加価値・賃上げの目標製造時間を約20分の1に短縮したという数字が示され、付加価値向上と賃上げに関する目標値は明示されていないが実績として読み取れる。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け野菜70%以上やオクラ・ソラマメなど具材の特徴、健康志向という顧客ニーズ、土産物としての訴求が具体的に書かれている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制従業員44名の記載はあるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力に関する具体的な記述は見当たらない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    既存のさつま揚げ製造を基盤に、野菜入りさつま揚げの開発という過去の取組との一貫性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    他県産品との競合や健康志向の高まりに触れ、外部環境と自社商品の関係は読み取れるが、自社の経営資源の強みや弱みの記載は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    手作業で冷凍出荷できず引き合いを断っていた課題を示し、型成機導入で生産量増加と作業人員削減を図る具体的な解決策が読み取れる。

事業の実現可能性3.2
  • 付加価値・賃上げの目標4

    製造時間を約20分の1に短縮したという数字が示され、付加価値向上と賃上げに関する目標値は明示されていないが実績として読み取れる。

  • 事業を進める体制2

    従業員44名の記載はあるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力に関する具体的な記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    野菜70%以上やオクラ・ソラマメなど具材の特徴、健康志向という顧客ニーズ、土産物としての訴求が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    今後の販路拡大先として飲食店チェーンや量販店への営業を挙げ、方向性は示されているがスケジュールや遂行方法は薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    さつま揚げは既存の一般的な分野だが、オクラ等の具材を丸ごと包む差別化商品として他社との差別化が述べられている。

公的補助の必要性2.5
  • 波及効果・雇用2

    指宿市の特産品活用に触れるが、雇用創出や川上川下への経済波及効果を示す具体的な記述は限られている。

  • 費用対効果3

    大幅な時間短縮と人件費削減が示されるが、補助金投入額に対する費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面4.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及4

    指宿市の特産品を活かした土産物を開発し、地元食材の活用や地域の雇用・人手不足解消への寄与が具体的に示されている。

今後の展望

機械導入を活かし、飲食店のチェーン店や量販店などへの営業活動を広げ、新マーケットへの販路拡大に挑戦していく。地元産の食材を積極的に取り入れ、具材をたくさん入れたさつま揚げの開発を行う。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。