ものづくり補助金平成29年度製造業鹿児島県

無農薬有機栽培黒ニンニクの効率的生産システムの導入

株式会社ゆいの里

この事例のポイント

  • 1日1回の廃液除去と3日に1回の棚交換が必要で、労働負荷が発生していた。
  • 農薬不使用栽培のにんにくを発酵熟成加工による黒にんにくとして本格的に製造・販売することを決定した。
  • 令和元年7月から機械を稼働し、同月中旬より黒にんにくの販売を開始した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ゆいの里
所在地鹿児島県 始良市
業種食料品製造業
技術分野製造環境,製造環境
従業員数49人
資本金600万円
設立2014年

事業の背景

鹿児島県始良市で光合成細菌を用いた大玉のにんにく生産を行っている。自社にんにくを使い、桜島溶岩の遠赤外線を用いて黒にんにくを製造してきた。旧機械で製造していた時からのファンがおり、販売を待ち望む取引先があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能1日1回の廃液除去と3日に1回の棚交換が必要で、労働負荷が発生していた。
  • 生産能力現在の機械能力では天候・気候等により庫内温度を一定に保てず、加熱中に庫内の結露が発生していた。
  • 品質・精度結露によってにんにくに水分が付着し、発酵が阻害されていた。

やったこと

農薬不使用栽培のにんにくを発酵熟成加工による黒にんにくとして本格的に製造・販売することを決定した。販売数量の増加と販売網の拡大のため、新型発酵機を導入した。新型発酵機は発酵から熟成までを全自動で行い、1度に250kg製造できる。桜島溶岩プレートによる遠赤外線効果を利用し、廃液除去作業や棚交換などの生産プロセスを自動化した。

新しい製品・サービス:農薬不使用栽培の熟成黒にんにく

事業の効果

令和元年7月から機械を稼働し、同月中旬より黒にんにくの販売を開始した。以前からの取引先を中心に需要が増え、すぐ売り切れる店舗もあり売上は上々である。令和元年8月下旬に全国食の逸品EXPOへ出展し、全国への販路拡大を目指した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.9 / 514観点のうち11観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決1日1回の廃液除去、3日に1回の棚交換、庫内結露による発酵阻害といった課題が具体的に示され、新型発酵機による自動化で解決する流れが書かれている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標労働生産性の向上を図ると書かれているが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値は示されていない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    農薬不使用の自家栽培にんにくを黒にんにくとして本格販売する方針が書かれ、既存の取組との連続性がうかがえる。経営戦略上の位置付けは具体的には書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    旧機械時代からのファンが多く、販売を待つ状態だったと書かれている。市場動向や自社の強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    1日1回の廃液除去、3日に1回の棚交換、庫内結露による発酵阻害といった課題が具体的に示され、新型発酵機による自動化で解決する流れが書かれている。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標2

    労働生産性の向上を図ると書かれているが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制ー

    公開情報では判断できません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    農薬不使用栽培で桜島溶岩の遠赤外線を用いた高糖度の熟成黒にんにくという特徴が示され、全国食の逸品EXPOへの出展も書かれている。顧客ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    地元企業とのタイアップ、生産協力体制づくり、来年度に向けた土壌づくりや畑の確保など今後の取組が書かれている。スケジュールは明示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    農薬不使用栽培の熟成黒にんにくを付加価値製品と位置付けているが、普及度や価格水準の数値的な根拠は示されていない。

公的補助の必要性2.5
  • 波及効果・雇用ー

    公開情報では判断できません。

  • 費用対効果3

    1度に250kg製造可能と能力が示されているが、投資額に対する付加価値増加などの費用対効果は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    桜島溶岩プレートの遠赤外線効果を使う点はうかがえるが、先端デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    鹿児島県始良市で自社にんにく生産を行い地域の素材を活かした製品である点が書かれているが、雇用や地域成長への波及は具体的に示されていない。

今後の展望

地元企業とのタイアップやにんにく生産の協力体制づくりを行い、年間通して商品を供給できるよう製造量のアップに努める。来年度の収穫に向けて土壌づくりや畑の確保も進める。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。