ものづくり補助金平成29年度製造業鹿児島県

加熱工程と包装工程の革新的設備導入による付加価値生産性の向上

日高水産加工有限会社

成果新型上包装機は7.5人相当の能力があり。

この事例のポイント

  • 旧式の電気オーブンのため、スチームを併用した多彩な加熱加工や付加価値の高い製品(ふっくらした食感など)を試作・製造できずにいた。
  • スチームコンベクションオーブン(スチコン)と新型自動上包装機を導入した。
  • 新型上包装機は7.5人相当の能力があり。新型自動上包装機は操作が簡単で、スピーディで衛生的、仕上がりもきれいに包装の質が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名日高水産加工有限会社
所在地鹿児島県 いちき串木野市
業種食料品製造業
技術分野製造環境,製造環境
従業員数60人
資本金1,000万円
設立1948年

事業の背景

創業者が昭和23年に近海で獲れた新鮮な魚を自社ですり身にして始めた水産練製品の会社で、鹿児島ならではの味付けと職人の技で作る「ひだかのさつま揚げ」が70年にわたり全国で愛されている。水産練製品の需要が減退する懸念がある中、人手不足も抱えていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術旧式の電気オーブンのため、スチームを併用した多彩な加熱加工や付加価値の高い製品(ふっくらした食感など)を試作・製造できずにいた。
  • 人手・技能ギフト商品の包装工程は手作業で個別に包装しており、受注数量に制限をかけざるを得なかった。
  • 生産能力水産練製品の需要減退懸念と人手不足からくる短納期・大口受注案件の失注という課題を抱えていた。

やったこと

スチームコンベクションオーブン(スチコン)と新型自動上包装機を導入した。スチコンにより加熱時間を短縮し、多彩な加熱工程を可能にした。新型自動上包装機により包装作業を自動化した。

  • 加工機スチームコンベクションオーブンスチコン新型自動上包装機

新しい製品・サービス:自社製すり身を主原料とした洋菓子風の「魚のお菓子」(Fish Cake)

事業の効果

  • 新型上包装機は7.5人相当の能力があり。

新型自動上包装機は操作が簡単で、スピーディで衛生的、仕上がりもきれいに包装の質が向上した。7.5人相当の能力があり、時間短縮と労働力の軽減が実現した。スチコン導入で多彩な加熱工程が可能になり、新商品の開発と生産工程が改善された。短納期の大口受注も可能になった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.3 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決短納期・大口受注への対応不足と旧式オーブンによる加工制約を課題と認識し、設備導入で加熱・包装を改善して高付加価値化につなげている。
  • 4
    新しさ・高付加価値魚を使った洋菓子風の水産練製品は既存の分野になく、スチコン活用で今までにない商品を開発中と示されている。
  • 4
    費用対効果新型包装機は7.5人相当の能力があり、省人化と生産性向上で労働生産性の改善が示されている。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の水産練製品の製造を基盤に、スチコンと新型包装機で既存製品の製造工程を改善しており、事業の延長線上に位置づけられている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    近海の新鮮な魚を自社ですり身にし、70年受け継がれた職人の技を活かす強みを、新商品の魚のお菓子に結びつけている。

  • 課題の認識と解決4

    短納期・大口受注への対応不足と旧式オーブンによる加工制約を課題と認識し、設備導入で加熱・包装を改善して高付加価値化につなげている。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標3

    お歳暮商戦から出来高10%UPを目標に掲げており、目標値は示されているが、根拠の算出過程は記載が限られる。

  • 事業を進める体制ー

    公開情報では判断できません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    魚のお菓子の独自性や魚食普及の話題性、ギフト販売というターゲットが専門家コメントとともに整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    10月頃までの商品仕上げ、テスト販売を経て年末ギフト販売へ進む時期と段取りが示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    魚を使った洋菓子風の水産練製品は既存の分野になく、スチコン活用で今までにない商品を開発中と示されている。

公的補助の必要性3.3
  • 波及効果・雇用3

    水産練製品の需要減退と人手不足という地域産業の課題に対し、魚食普及や全国発信による波及効果が見込まれる。

  • 費用対効果4

    新型包装機は7.5人相当の能力があり、省人化と生産性向上で労働生産性の改善が示されている。

  • イノベーションへの貢献3

    スチコンや自動包装機の先端設備導入により、既存の水産練製品の製造工程を改善している。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    鹿児島の地域の魚と伝統の職人技を活かした商品開発で、地域の特性を活かした付加価値創出が読み取れる。

今後の展望

今年のお歳暮商戦から出来高10%UPを目標に製造する。スチコンの機能性を活用し、今までにない魚を使ったお菓子を開発中で、10月頃までに仕上げてテスト販売を経て年末のギフト商品での販売を目指す。

  • 目標:今年のお歳暮商戦から出来高10%UPを目標に製造する。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。