ものづくり補助金平成29年度製造業鹿児島県

最新レーザ加工機導入による瓶やラベル等に地域特性あふれるオリジナルデザインを彫刻した黒糖焼酎の製造販売

町田酒造株式会社

この事例のポイント

  • 工場見学に来た客から、ここでしか買えない焼酎やオリジナルのラベルを作ってほしいという声が多く寄せられていた。
  • 最新レーザー加工機を導入し、瓶へ直接彫刻できるようにした。
  • 2019年3月の販売開始後、大々的な宣伝は控えているものの、オーダーメイド彫刻ボトルや焼酎グラスの注文を受けている。

事業者のプロフィール

事業者名町田酒造株式会社
所在地鹿児島県 龍郷町
業種飲料・たばこ・飼料製造業
技術分野デザイン,デザイン
従業員数55人
資本金2,000万円
設立1991年

事業の背景

当社は奄美群島だけで製造が許されている黒糖焼酎を製造販売しており、主力商品の「里の島」は減圧蒸留による製造で、同業界では和泊の焼酎と並ぶ逸品とされている。現在は「里の島」をはじめとした奄美産の焼酎を全国はもちろん海外でも手に取ってもらっており、国内外のコンペティションで数多くの受賞をしている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力工場見学に来た客から、ここでしか買えない焼酎やオリジナルのラベルを作ってほしいという声が多く寄せられていた。
  • 生産能力主力製品である黒糖焼酎の売上が減少していた。

やったこと

最新レーザー加工機を導入し、瓶へ直接彫刻できるようにした。奄美独特の大島紬の柄や景勝地の図柄などを取り入れたオリジナルデザインやメッセージを彫刻したノベルティ商品と、彫刻したボトルの提案や販促品の製造販売に取り組んだ。工場見学者をメインターゲットとし、観光客や業務店向けにも販売を広げた。

新しい製品・サービス:オリジナルデザインを彫刻した黒糖焼酎、焼酎グラス、前掛け、コースター、キーホルダー、バンブーグラス

事業の効果

2019年3月の販売開始後、大々的な宣伝は控えているものの、オーダーメイド彫刻ボトルや焼酎グラスの注文を受けている。デザイン係を新設したことも成果の要因になった。今後は父の日や母の日、お歳暮などの季節や行事に合わせたデザインに取り組み、彫刻ボトルを地域・期間限定でプレミアム販売する予定である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.3 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性奄美だけで製造が許される黒糖焼酎と、工場見学客からのオリジナル依頼の声を踏まえ、他社との差別化を図る内容になっている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け工場見学者からのオリジナルラベル要望を基に、大島細柄など地域特性を取り入れた商品を設定しており、ニーズの裏付けがある。
  • 4
    新しさ・高付加価値レーザー彫刻によるオリジナル焼酎ボトルは、地域特性を活かした高付加価値の差別化商品として位置付けられている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標付加価値額や賃上げの具体的な目標値が事例中に示されておらず、実現可能性を判断する材料が薄い。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    主力の黒糖焼酎の売上減少を背景に、既存製品とは別にオリジナル彫刻商品を展開する計画で、経営課題との関連が示されている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    奄美だけで製造が許される黒糖焼酎と、工場見学客からのオリジナル依頼の声を踏まえ、他社との差別化を図る内容になっている。

  • 課題の認識と解決3

    主力製品の売上減少という課題に対し、新規顧客層の開拓と消費拡大を狙う実効性のある対応策が示されている。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの具体的な目標値が事例中に示されておらず、実現可能性を判断する材料が薄い。

  • 事業を進める体制3

    デザイン係を新設し、レーザー加工機の導入と販売体制を整えたことが事例に示されている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    工場見学者からのオリジナルラベル要望を基に、大島細柄など地域特性を取り入れた商品を設定しており、ニーズの裏付けがある。

  • 事業化までの道筋3

    2019年3月の販売開始後、季節行事ごとのデザインや限定販売など今後の展開を具体的に示している。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    レーザー彫刻によるオリジナル焼酎ボトルは、地域特性を活かした高付加価値の差別化商品として位置付けられている。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用3

    奄美群島の認知度向上や地域PRを目的としており、地域振興への寄与が読み取れる。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献3

    レーザー加工機によるデジタル加工を用い、ノベルティ開発など新たな事業形態を取り入れている。

政策面4.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及4

    奄美独特の図柄を用いた商品で地域の特性を活かしており、地域の酒造事業として高付加価値化を図っている。

今後の展望

販促キャンペーンと連動した季節・行事ごとのデザインに取り組み、ダンボールやベニヤ板への彫刻デザインも販促イベントや物産展で展開したい。

事業者の声

心に刻む焼酎を広めたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。