ものづくり補助金平成29年度卸売業、小売業鹿児島県

顧客満足度アップと生産性向上を図るための新たなプリントサービス事業

有限会社三昧堂商事

成果プリントや名入れ、刻印の受注から納品までのリードタイムが、自社施工により大幅に短縮された(商品によっては即日納品も可能)。

この事例のポイント

  • 顧客ニーズに応える新たなサービスの構築が不可欠になっていた。
  • 外注していたプリントや刻印の工程を内製化するため、UVプリンター、レーザー加工機、電動裁断機を導入した。
  • プリントや名入れ、刻印の受注から納品までのリードタイムが、自社施工により大幅に短縮された(商品によっては即日納品も可能)。自社施工により受注から納品までのリードタイムが大幅に短縮され、商品によっては即日納品も可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社三昧堂商事
所在地鹿児島県 志布志市
業種その他の小売業
従業員数10人
資本金900万円
設立1965年

事業の背景

昭和32年に教材販売業として個人開業し、昭和40年に法人化した。小中学校・高校向けの教材・参考書・教科書、文具、事務機器、OA機器、医療器具、薬品類などを取り扱ってきた。文具業界はカタログ通販の普及などで厳しい経営環境にある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術顧客ニーズに応える新たなサービスの構築が不可欠になっていた。
  • コスト・採算外注委託では約3ヶ月のリードタイムがかかり、外注先への持込・引取の労務が発生していた。
  • コスト・採算プリント・刻印後の修正ができないため、廃棄ロスの発生や割高コストでの対応を余儀なくされていた。
  • 人手・技能業界の競争力の強化と個人への販路開拓に課題を抱えていた。

やったこと

外注していたプリントや刻印の工程を内製化するため、UVプリンター、レーザー加工機、電動裁断機を導入した。UVプリンターで鉛筆や笛などの名入れ・ロゴ入れを1本から受注できるようにし、レーザー加工機でプラスチック等の素材への彫刻を可能にした。デザインソフト(Illustrator)のスキルアップ講習も計画し、品質向上と納期短縮を図る。

  • 加工機UVプリンターレーザー加工機電動裁断機

新しい製品・サービス:鉛筆・ボールペン・万年筆などへの名入れ、ロゴ入れ、トロフィーやプレートへのプリント・刻印サービス

事業の効果

  • プリントや名入れ、刻印の受注から納品までのリードタイムが、自社施工により大幅に短縮された(商品によっては即日納品も可能)。
  • 外注と比べコストが2割程度軽減された。

自社施工により受注から納品までのリードタイムが大幅に短縮され、商品によっては即日納品も可能になった。顧客のオーダー変更や修正にも柔軟に対応でき、外注と比べコストも2割程度軽減された。鉛筆への名入れなど既存商品に付加価値を付け、価格競争なしで顧客満足を提供できた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.9 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決外注の約3ヶ月リードタイム、持込労務、廃棄ロスという課題を示し、内製化で解決する流れが具体的に書かれている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け名入れは1本から、即日納品可能、鉛筆やトロフィーへの刻印など、顧客と選ばれる理由が具体的に書かれている。
  • 4
    新しさ・高付加価値UVプリントやレーザー彫刻で素材を広げ、鉛筆やワイングラスを特別なコトへ変える差別化が具体的に書かれている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    これまでの取組との一貫性昭和32年の個人開業から教材販売を続けてきた経緯は書かれるが、今回の設備投資との経営戦略上の位置づけは明記されていない。
経営戦略との整合性3.0
  • これまでの取組との一貫性2

    昭和32年の個人開業から教材販売を続けてきた経緯は書かれるが、今回の設備投資との経営戦略上の位置づけは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    外注で約3ヶ月のリードタイムや割高コストが課題と示され、内製化で競争力強化を図る点は読み取れるが、市場動向との関係は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    外注の約3ヶ月リードタイム、持込労務、廃棄ロスという課題を示し、内製化で解決する流れが具体的に書かれている。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標3

    コストは外注比2割程度軽減と数字があるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員10名とデザインソフトのスキルアップ講習が書かれるのみで、補助事業を遂行する体制の詳細は乏しい。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    名入れは1本から、即日納品可能、鉛筆やトロフィーへの刻印など、顧客と選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    既存取引先へのPR、地元事業所との勉強会、デザインソフト講習など今後の進め方は示されるが、スケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    UVプリントやレーザー彫刻で素材を広げ、鉛筆やワイングラスを特別なコトへ変える差別化が具体的に書かれている。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用2

    地元事業所との連携や地域の異業種連携に触れるが、国が補助する積極的理由としての波及効果は具体的でない。

  • 費用対効果3

    外注比で約2割のコスト軽減と即日納品が示され、費用対効果の一端はうかがえるが投入額との比較はない。

  • イノベーションへの貢献2

    レーザー加工やUVプリントの活用はあるが、デジタル技術によるサプライチェーン全体への貢献は書かれていない。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    鹿児島県志布志市の地元事業所との連携に触れるが、雇用創出や地域成長への数字的な見込みは書かれていない。

今後の展望

既存取引先へのPR、地元事業所との勉強会による本設備の活用方法の検討、従業員のデザインソフトのスキルアップ講習を通じて、新たな商品・サービスを創造し、品質向上、納期短縮、顧客への提案力向上を図る。

事業者の声

「モノ」を売るビジネスから「コト」を売るビジネスへ転換できた。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。