歯科技工のアナログ技工から技術の安定・定量化をはかるCAD/CAM技工へ
歯牙模型を最新型スキャナーで読み込み、そのデータをCADに取り込んでいる。
効果:ジルコニア補綴物の加工時間 180分→30分
株式会社金沢歯科技研
| 事業者名 | 株式会社金沢歯科技研 |
|---|---|
| 所在地 | 石川県 金沢市 |
| 業種 | 医療業 |
| 技術分野 | 情報処理,立体造形 |
| 従業員数 | 26人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1973年 |
歯科医院では、治療時間が短く患者の負担が少なく、加工精度に優れて調整の少ない歯科補綴物が望まれている。CAD/CAMによる補綴物作製は一部の技工所で行われているが、手作業による修正の必要と高額な投資のため普及率は低い。歯科医院の治療期間はCAD/CAM導入後も変わっていない。
抱えていた課題
やったこと
歯科補綴物の製作に最も適した口腔内光学カメラを選定し、操作法と撮影技法を習得したうえで口腔内データを採得した。採得したデータをCAD/CAMで歯の造形デザインし、製品となるPMMAハイブリッド硬質樹脂の表面性、形態再現性、適合性などを改善するため切削加工技術の向上を図った。これらの技術をもとに、実際の患者データに基づくプロトタイプと試作品を製作した。プロトタイプでの確認を経て、臨床試作品を製造し、212件の歯科医療機関で口腔内装着時間、かみ合わせ状態、隣接歯接触状態、適合性の4項目について調査した。
| 検査測定 | 口腔内光学カメラ |
|---|---|
| ソフト | CADソフトウェア |
| 加工機 | CAM加工機 |
新しい製品・サービス:光学画像データを活用したダイレクト工法による歯科補綴物
高精度光学カメラによる画像データの撮影だけで済むため、従来法で行っていた歯型採りとかみ合わせ採得が不要になり、製作工程の削減、製作時間の短縮、患者の身体的・心理的負担の軽減が実証された。口腔内データをCADソフトで扱うことで、蠟形による歯の形態回復作業が不要になり、埋没・焼却・鋳造作業も不要となった。切削加工の後に研磨・仕上げを行えるため、従来法に比べて重量、工程、患者負担、作業時間が削減された。協力した歯科医院からも効果について高い評価を得た。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
従来の補綴物製作の課題を述べ、CAD/CAM活用の取組を延長する形で光学画像データ活用に取り組んだと読めるが、過去の取組との連続性を示す具体的な記述は薄い。
普及率の低さや歯科医院の治療期間が変わらない現状という外部環境は書かれているが、自社の経営資源の強みや競合との差別化は具体的に示されていない。
歯科医院の治療時間短縮や手作業修正の必要性など課題が明確に認識され、型採り不要化による工程削減と時間短縮という解決策が示されている。
工程削減や時間短縮の方向性は書かれているが、付加価値額や賃上げの数値目標は示されておらず、わずかにうかがえる程度。
従業員数26人と記載はあるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制についての記述はほとんどない。
歯科医院からの要望(調整の少ない補綴物、治療時間短縮)と、212件の医療機関調査による評価が示され、ターゲットとニーズの裏付けがある。
試作開発の段階(口腔内カメラ選定、PMMA切削技術向上、臨床試作品の製造と212件調査)が順を追って記載され、遂行方法が明確。
公開されている事例からは読み取れません。
従来のCAD/CAMは普及率が低いと書かれ、光学データ活用による型採り不要の工法は同分野で高付加価値化を図る取組と読める。
歯科医療の利便性や患者負担軽減が述べられるが、波及効果や新規雇用、社会インフラへの効果は具体的に書かれていない。
製作工程削減、製作時間短縮、患者負担軽減が示されるが、投入額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は示されていない。
口腔内光学データとCAD/CAMを組み合わせた新工法が示され、デジタル技術の活用は読み取れるが、地域やサプライチェーンへの貢献は記載が薄い。
CAD/CAMなどデジタル化による歯科医療分野の変革はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は見当たらない。
公開されている事例からは読み取れません。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
歯牙模型を最新型スキャナーで読み込み、そのデータをCADに取り込んでいる。
効果:ジルコニア補綴物の加工時間 180分→30分
誤差10μm以下の精度が出せるCAD/CAM装置と、電子顕微鏡で見ても汚れが残らないプラズマ洗浄設備を組み合わせた。
CAD/CAMシステムの中から生産性、品質、将来性のあるものを選定して設置した。
効果:製造工程時間 5時間→2時間