ものづくり補助金平成30年度サービス業(他に分類されないもの)山形県

民間整備工場初となるポイントサービス導入による売上拡大

有限会社小林自動車

この事例のポイント

  • これまでの機器では、タイヤの取り外しや組込みに熟練の整備士が必要で、経験の浅い整備士ではアルミホイールに傷を付ける可能性があった。
  • タイヤチェンジャー(アルマックス EXCEED‑XX)とタイヤバランサーを導入し、冬季のタイヤ交換やタイヤ更新時の作業を軽減した。
  • タイヤチェンジャーとバランサーの導入により、作業時間が短縮され、作業者の身体的・精神的負担も軽減された。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社小林自動車
所在地山形県 三川町
業種自動車整備業
従業員数7人
資本金600万円
設立1991年

事業の背景

当社は1958年に自動車分解整備事業を開業し、1971年に指定自動車整備事業の指定を受けた。地域に根差した自動車整備工場として、安全と安心のための顧客サービスに努めてきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能これまでの機器では、タイヤの取り外しや組込みに熟練の整備士が必要で、経験の浅い整備士ではアルミホイールに傷を付ける可能性があった。
  • 人手・技能重いタイヤを扱う作業が多く、作業者の肉体的・精神的負担が大きかった。
  • 生産能力経験の浅い整備士でも安心して作業できる環境が必要だった。

やったこと

タイヤチェンジャー(アルマックス EXCEED‑XX)とタイヤバランサーを導入し、冬季のタイヤ交換やタイヤ更新時の作業を軽減した。タイヤの取り外し・組込みにおける熟練整備士への依存を減らし、アルミホイールを傷つけにくい作業環境を整えた。重いタイヤの取り扱いによる作業者の負担を軽減し、作業の効率化を図った。併せて庄内地方では民間整備工場初となるTポイントサービスを導入し、LINEアカウントも導入して幅広い年代への販促と新規顧客獲得を目指した。

その他タイヤチェンジャー アルマックス EXCEED‑XX
検査測定タイヤバランサー

事業の効果

タイヤチェンジャーとバランサーの導入により、作業時間が短縮され、作業者の身体的・精神的負担も軽減された。取り扱えるタイヤサイズの種類が増え、仕事の幅が広がった。令和3年9月期には整備士と事務職が退職して一般整備の作業は減ったが、タイヤ関連では整備士一人当たりの売上額が大きく改善した。パンク内面修理は金額換算で目標に対し達成率2〜3割にとどまるが、人員が補充できれば年間30件の目標に迫れる見通しである。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性47%
  • これまでの取組との一貫性2

    1991年設立、1958年に自動車分解整備事業を開業し1971年に指定整備事業の指定を受けたとあり、整備業の継続性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    庄内地方で民間整備工場初のTポイント導入とあり地域での差別化はうかがえるが、市場動向や自社の強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    若年層への訴求や新規顧客獲得、事故板金の再来店促進が課題として挙げられ、販促と売上拡大の方向性は読み取れるが、高付加価値化の具体策は薄い。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    パンク内面修理の目標は年間30件とあるが、金額換算の達成率は2〜3割と低く、売上拡大の数値目標は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    整備士1名と事務職1名が退職し人員補充ができていない状況が書かれ、体制面の課題は読み取れるが、補助事業を遂行する体制の記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    タイヤ交換の作業負担軽減やLINE活用による密な連絡が書かれ、顧客への提供価値はうかがえるが、ターゲットとニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋3

    人員補充を達成できれば目標に迫れる見通しや、整備士充足を条件とする今後の展開が書かれ、課題と解決の方向性は読み取れる。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    タイヤチェンジャーとバランサーで扱えるサイズが増えたとあるが、一般的な普及度や高付加価値化の水準は書かれていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地域の整備工場として安全・安心を掲げ、雇用の確保にも触れるが、国が補助する波及効果は具体的に示されていない。

  • 費用対効果3

    作業時間の短縮と取扱いサイズの増加が成果として書かれるが、補助金額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    LINEアカウントによる密な顧客連絡は書かれているが、デジタル技術によるサプライチェーンへの貢献は読み取れない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    庄内地方で地域の若年層を獲得する取組として書かれ、地域性は読み取れるが、雇用創出や地域経済成長への寄与は数値で示されていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

整備士が充足してから、パンク内面修理のメリットを説明し、入庫の促進やタイヤに関する案内をLINEアカウントで進める。FC店となった後も導入した機材を前面に出して販促活動を続ける。今後はTポイントのキャンペーンを行い、さらなる売上増につなげたいと考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

広島県サービス業(他に分類されないもの)平成27年度

自動車整備のプロセス改善と高度化計画

支柱の間隔が広い門型2柱リフトワイドを2式と低床式エアーガレージジャッキを1台導入し、旧型リフト2台と入れ替えた。

効果:タイヤ脱着工程の順番待ち時間 100分/日→15分/日

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。