ものづくり補助金平成24年度和歌山県

巨大地震津波避難誘導アークライトの自動点灯装置及び遠隔装置の開発

有限会社アークコーポレーション

成果アークライトの出力 6kW→10kW

この事例のポイント

  • 従来の防災用アークライトは、災害発生後にしばらくしてから、避難施設など限られた場所でしか点灯できなかった。
  • 国内最大となる最大10kW出力のアークライトを試作開発した。
  • アークライトの出力 6kW→10kW。日本で初めてとなる10kW出力で、地震感応機能と遠隔操作機能を備えた防災用アークライトが完成した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社アークコーポレーション
所在地和歌山県 田辺市
業種電気機械器具製造業
技術分野電子部品・デバイスの実装
従業員数1人
資本金7,950万円
設立1955年

事業の背景

1955年の設立後、トラッククレーンや照明灯の製造を経て、商業施設向けの夜間用コマーシャルライトの製造販売が主力となった。現在は過去に納入した屋外照明の修理・メンテナンスと、防災用アークライトの製造販売が中心である。東日本大震災では同社の発電機一体型アークライトが停電した被災地を照らし、喜ばれた。各自治体で広範囲を照らせる防災用アークライトの需要が高まっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度従来の防災用アークライトは、災害発生後にしばらくしてから、避難施設など限られた場所でしか点灯できなかった。
  • 生産能力従来品の出力は2〜6kWで、広範囲を明るくして避難路と目的地を示すには明るさが不足していた。
  • 新製品・新技術災害の発生と同時に瞬時に点灯し、遠隔でも操作できる機能が不足していた。

やったこと

国内最大となる最大10kW出力のアークライトを試作開発した。地震感知装置と連動して自動で点灯する機能を付加し、遠隔操作も可能にした。光学分野で先進的なドイツの技術を活用して開発を進め、明るさは満月の6倍程度とされる。広域照射装置の技術内容については特許出願も行った。開発した1号機は愛知県岡崎市に納入し、災害時とイベント時の両方で使用される予定である。

新しい製品・サービス:最大10kW出力の地震対応型防災用アークライト(地震感知による自動点灯と遠隔操作に対応)

事業の効果

  • アークライトの出力 6kW→10kW

日本で初めてとなる10kW出力で、地震感応機能と遠隔操作機能を備えた防災用アークライトが完成した。満月の6倍程度の明るさを実現し、広範囲を照らせるようになった。災害時の避難誘導に役立つ製品として、認知度と信頼性を高める効果が見込まれる。開発後は岡崎市への納入が実現し、今後は行政や消防署への納入が期待される。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.1 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決従来品2〜6kWから10kWへの強化、地震感知による自動点灯と遠隔操作の追加など、課題に対応した具体的な改良が示されている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け災害時に瞬時に点灯し避難先を示す価値、自治体需要の高まり、岡崎市などの採用実績が具体的に書かれている。
  • 4
    新しさ・高付加価値防災用アークライトは認知度が低く、10kW出力は日本で初めてのものとされ、高水準の製品であると書かれている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、納入の方針のみが述べられている。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    1955年設立で照明製造が本業とされ、防災用アークライト製造へ事業をつないでいる経緯が書かれている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    震災時の発電機一体型アークライトの点灯実績や、ドイツ技術の活用による満月の6倍程度の明るさが強みとして書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    従来品2〜6kWから10kWへの強化、地震感知による自動点灯と遠隔操作の追加など、課題に対応した具体的な改良が示されている。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、納入の方針のみが述べられている。

  • 事業を進める体制2

    代表自ら製造と営業を行い、マンパワーに不足感があると書かれているが、体制の強化策は示されていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    災害時に瞬時に点灯し避難先を示す価値、自治体需要の高まり、岡崎市などの採用実績が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    低価格での民間提供や官公庁への無償短期貸与など、普及の進め方と課題の解決方法が示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    防災用アークライトは認知度が低く、10kW出力は日本で初めてのものとされ、高水準の製品であると書かれている。

公的補助の必要性2.7
  • 波及効果・雇用4

    津波や地震など自然災害時の人命救助に役立つ用途で、自治体や消防署への納入が見込まれると書かれている。

  • 費用対効果2

    補助金額や付加価値額、生産性向上の数値は書かれていないため、費用対効果は判断できない。

  • イノベーションへの貢献2

    地震感知による自動点灯と遠隔操作の機能は書かれているが、サプライチェーンへの貢献は述べられていない。

政策面4.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及4

    和歌山県串本町や田辺市など沿岸部の自治体での採用が進んでおり、地域の防災に貢献する事業と読める。

今後の展望

行政および消防署への納入を目指す。民間団体には低価格で、官公庁には無償で短期間貸与し、有用性を伝えて普及を進める予定である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。