ものづくり補助金平成30年度卸売業、小売業石川県

急速冷凍技術と能登の食材を用いたスイーツアイスパンの開発

有限会社シャルドン

成果労働時間 30時間/1,000個→15時間/1,000個

この事例のポイント

  • 既存の洋菓子・パンは消費期限が短く、販売商圏が店舗周辺に限られていた。
  • 急速冷凍機を中心に、ミキサー、モルダー、ホイロ、オーブン、包装機などの設備を導入し、能登の食材を使ったスイーツパンを開発した。
  • 労働時間 30時間/1,000個→15時間/1,000個。急速冷凍技術により保存剤や添加物を使わず長期保存が可能となり、遠方への物流やネット販売にも対応でき、販売商圏が拡張した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社シャルドン
所在地石川県 羽咋市
業種飲食料品小売業
技術分野製造環境
従業員数8人
資本金500万円
設立1989年

事業の背景

昭和50年から同地で営業しており、地元食材を使った商品は顧客の評判がよく、地元での老舗としての認知度は高い。一方で、ターゲット商圏内の消費者が減少し、同業者や異業種参入による競争も激化した。縮小傾向にあるにもかかわらずターゲット層や商圏を見直さず新商品提案を続けてきたことが大きいと考え、洋菓子製造技術とパン製造技術を融合した新しいスイーツパンの開発に至った。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術既存の洋菓子・パンは消費期限が短く、販売商圏が店舗周辺に限られていた。
  • 生産能力1日に6種類の商品を各100個生産しており、種類が変わるたびに洗浄を行うため作業時間が非常に長かった。
  • 販路・情報発信ターゲット商圏内の消費者減少や同業者・異業種参入による競争激化により、売上の減少に歯止めがかからなかった。

やったこと

急速冷凍機を中心に、ミキサー、モルダー、ホイロ、オーブン、包装機などの設備を導入し、能登の食材を使ったスイーツパンを開発した。冷凍保存により保存剤や添加物を使わずに鮮度を保ったまま長期保存が可能となり、単品で各500個の生産ができるようになった。消費期限は設備導入前の14日間から導入後は90日間に延びた。

加工機ミキサー
加工機モルダー
加工機ホイロ
加工機オーブン
加工機包装機
加工機急速冷凍機

新しい製品・サービス:能登の食材を使ったスイーツパン「能登ぐるぐるとろーりクリームパン」

事業の効果

  • 労働時間 30時間/1,000個→15時間/1,000個
  • 消費期限 14日間→90日間
  • 年間商品生産が可能となり材料費20%の減額
  • 作業時間が短縮し労務費18%の減少
  • 残品が減少し販売ロスを約2%減

急速冷凍技術により保存剤や添加物を使わず長期保存が可能となり、遠方への物流やネット販売にも対応でき、販売商圏が拡張した。作業時間が短縮され、単品での大量生産が可能になった。材料費と労務費が削減され、残品減少によりフードロスも抑えられた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成元年創業で地元食材を使った商品を長年扱い、能登の食材を活かした新商品開発という方向性は読めるが、経営戦略上の位置付けの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    ターゲット商圏の消費者減少や競争激化を課題として挙げ、地元食材と洋菓子・パン技術の融合で新商圏を狙う方針が読み取れるが、強み・弱みの分析は具体性が薄い。

  • 課題の認識と解決4

    消費期限14日から90日への延長、販売ロス約2%減、材料費20%減など、課題と成果が数字で示され、高付加価値化につながる計画と読み取れる。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    労働時間が30h/1,000個から15h/1,000個へ、労務費18%減と数字で示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員8名で長年営業してきたことはうかがえるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力については記述がない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    能登の食材を使った新食感のスイーツパンという製品価値、ふるさと納税や中部地区スーパーへの納品実績など、ニーズと選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    急速冷凍機による販売拡張やネット販売を今後の計画として挙げているが、スケジュールや課題解決の方法は詳しく書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    能登の食材を使った新食感のスイーツパンは、同分野で高付加価値化を図るものと読み取れ、保存剤不使用で90日消費期限を実現した点も示されている。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    地元食材の活用や地産地消への言及はあるが、経済波及効果や雇用創出を示す記述は少ない。

  • 費用対効果4

    材料費20%減、労務費18%減、販売ロス約2%減と投入に対する効果が数字で示され、費用対効果が読み取れる。

  • イノベーションへの貢献2

    急速冷凍によるネット販売や遠方物流への言及はあるが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は具体的に書かれていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    能登の地産地消食材を使った商品で地域の特性を活かし、道の駅やスーパーへの納品、ふるさと納税など地域内での展開が具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は店舗の商品もネット販売で急速冷凍を活用し、販売市場の拡張を進めたいと考えている。

事業者の声

地域に愛されて創業48年。シャルドンは、能登の厳選食材を使用した美味しいケーキとパンを販売しています。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。