回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
成果作業効率 1倍→1.8倍
| 所在地 | 福井県 鯖江市 |
|---|---|
| 業種 | その他の製造業 |
| 技術分野 | 製造環境 |
| 従業員数 | 5人 |
| 設立 | 1930年 |
漆工芸はやしは漆器の生産工程のうち塗装と加飾の2工程を担当している。時代の変化に合わせ、ウレタン塗装への転換を早くから進め、堅調な業績を維持してきた。近年は取引先企業が食器以外の家具・住宅建材等にも進出し、大型製品への塗装を求められることが増えている。
抱えていた課題
やったこと
塗装装置メーカーと共同研究を重ねて新たな塗装装置を開発し、クリーンポンプレス・ブース(PLB-3S)を導入した。高速気流による水の吸引作用を利用して作業を容易にし、装置の幅3メートルまでの多種多様な大きさの製品に対応できるようにした。気流・水の吸引制御などを自動化し、塗装の粉塵を含んだ空気を洗浄室内で吸引して清浄な空気にして排出する仕組みとした。小物であれば2カ所に分けて作業できる。
塗装装置の導入により作業効率が従来の1.8倍となり、これまで逃がしていた受注に応じられるようになった。3メートルまでの大きなサイズの製品にも塗装が可能となった。装置の稼働が簡易化されたため非熟練者でも高品質の塗装ができ、熟練技術者が指導する時間も確保できるようになった。作業環境の改善により人材の確保も見込める。製造環境の整備で塵等の混入がなくなり不良率の低減にもつながっている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
ウレタン塗装への早期転換や取引先の分野進出への対応など、過去の取組と一貫して塗装・加飾事業を強化する流れが書かれている。
熟練者による手作業中心で生産性が低いという弱みを踏まえ、3mまでの多様なサイズに対応する装置を共同開発し、競争優位を図っている。
手作業の生産性の低さや技術継承の危機を課題として認識し、作業効率1.8倍と受注機会の拡大につながる実効性のある計画になっている。
作業効率1.8倍、不良率低減などの成果を示しており、付加価値向上の見込みは示されているが、賃上げ目標の数値は記載がない。
代表者の経験と熟練技術者の指導体制、メーカーとの共同研究の実績があり、補助事業を遂行する体制は一定程度確認できる。
取引先の家具・住宅建材への進出に伴う大型製品への塗装ニーズと、受注を逃がしていた事実が裏付けとして示されている。
装置導入後の効果は述べられているが、中長期の課題検証やスケジュール、導入後の遂行方法の具体的記述は薄い。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
漆器の塗装で木以外の合成樹脂素材や大型製品への対応を進め、伝統技術を新分野へ転用する点で高付加価値化を図っている。
伝統的な漆器産業の技術継承が危ぶまれる中、作業環境改善で人材確保につなげ、地域産業の発展を支える意義が示されている。
作業効率1.8倍は示されているが、補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果の数値的な裏付けは記載がない。
気流・水の吸引制御など自動化された装置を共同開発し、伝統工芸の技術を新分野に転用するイノベーションにつながる可能性がある。
家具・住宅建材など新分野への進出に触れているが、日本経済の構造転換への寄与という観点での記述は薄い。
鯖江の地域特性である漆器産業を生かし、地元産業の発展を支え、雇用確保にもつながる事業として位置づけられている。
伝統工芸技術を生かし、様々な製品への塗装や模様を施す技を磨いて地元漆器産業と共に成長を続けていく。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
三次元複雑形状の切削加工を行う5軸マシニング加工機を導入し、新機軸の高剛性ステンレス管を用いた自転車フレームの試作加工を実施した。
火入れ機と連結し、熱酒をそのまま自動で充填・打栓する設備一式を導入した。
効果:タンク1本(1,300ℓ)の充填時間 2時間→1.3時間