回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
三星刃物株式会社
成果残業時間(月あたり) 40時間→5時間
| 事業者名 | 三星刃物株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 岐阜県 関市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | デザイン,機械制御 |
| 従業員数 | 40人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1947年 |
明治6年創業の刃物メーカーで、長年、他社製品を製造するOEM生産を主な事業としてきた。競合との価格競争が激化し、OEM生産を続けることに苦しさを感じていた。平成27年から自社ブランド「和 NAGOMI」シリーズを新規事業として立ち上げ、ふるさと納税の返礼品にも採用されたことで新規受注が大幅に増加した。
抱えていた課題
やったこと
ハンドル部の研削・研磨工程は作業手順を8段階に細分化し、そのうち2〜7段階目までの6工程について、新たに導入した包丁柄仕上げロボットシステムへの置き換えを図った。ロボットへの置き換えによる加工品質低下を避けるため、最適加工プログラミングを行い品質の安定化を図った。自動ロボットシステムで10個の試作品を製作し、自動化による品質が社内の品質基準内であるかを検証・評価し、工程終了後の手直しの要否を確認した。研削・研磨工程の加工時間を従来と比較測定し、1時間あたりの生産本数を計測した。若手人材の知識を高める教育を行い、社内のデジタル人材の育成にも努めた。
| ロボット | 包丁柄仕上げロボットシステム |
|---|
ロボットシステムの導入により、加工工程が属人的な能力に左右されず確立され、加工精度が格段に向上した。工程終了後の熟練技能者による手直し工数がゼロになった。製作時間が約4割短縮され、1時間当たりの生産本数が1.6倍に増加し、残業時間も月40時間から5時間へ大幅に減った。ふるさと納税返礼品の納品待ちも従来の8ヶ月から3〜4ヶ月に短縮され、若手技能者の教育と技能の平準化にもつながった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
OEM依存から平成27年の自社ブランド「和 NAGOMI」立ち上げへと続く流れがあり、新事業を守るためロボット導入を位置付けている。
OEM価格競争の激化を背景に、ふるさと納税返礼品化や技術力の認知を活かして自社ブランドを伸ばしている点が読み取れる。
納品まで最長8ヶ月、品質のバラツキ、若手教育に5年かかる課題を挙げ、ロボット導入で解決する計画になっている。
生産本数1.6倍や残業40時間から5時間への削減は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
若手9名中6名の職人体制と社内デジタル人材育成、若手が1ヶ月で操作を習得した点は読み取れるが、体制の詳細は薄い。
贈答品ニーズに着目し、結婚式や誕生日向けのギフトラッピングや名入れサービスで顧客と選ばれる理由を示している。
試作10個での品質検証や横展開、海外通販への展開方針は書かれているが、スケジュールや課題解決方法は具体性が薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
名入れギフトや高付加価値化による付加価値向上の取組は書かれているが、市場の認知度や高価格化の水準は示されていない。
関市の刃物産地での事業やふるさと納税、地域ブランドとのコラボがうかがえるが、雇用創出や波及効果の数値はない。
納品待ちが8ヶ月から3〜4ヶ月に短縮され生産本数が1.6倍になったが、補助金投入額と効果の比較は書かれていない。
ロボットシステムやシミュレーションソフトの導入、デジタル人材育成は読み取れるが、地域やサプライチェーンへの貢献は薄い。
OEM生産から自社ブランドへの転換はうかがえるが、市場成長分野への進出や日本経済の構造転換への言及は薄い。
刃物の町関市を代表するブランドを目指し、関市ブランドと他メーカー製品のコラボを進める地域性が読み取れる。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
自社ECサイトでギフト商品の展開に力を入れ、結婚式や誕生日、新築祝い向けのギフトラッピングやのし・袋を製作し、名入れサービスで付加価値向上を図っている。今後は関市ブランドと他メーカー製品とのコラボレーションや、「和 NAGOMI」のステーキナイフなどへの横展開を進め、将来的には海外通販へも挑戦して事業拡大を目指す。
「一生つき合える良いものを」
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
本事業で大型タレットパンチプレス機「アマダ社製CNCタレットパンチプレス EMK3612M2」を導入した。
効果:不良率 7%→2%
小ロット・多品種・短納期の要求に応えるため、曲げ加工の対応力を強化する目的で高性能プレスブレーキ(デュアルドライブプレスブレーキ)を導入し…
効果:曲げ加工担当者数 3人→2人