ものづくり補助金平成30年度製造業大阪府

複合・加工ロボットによる高精度、特殊形状加工の高度化の実現

株式会社清光

この事例のポイント

  • 従来、複雑な形状の部品を加工するには複数の機械を交互に数回使用する手間と時間を要していた。
  • 複数の機械を使っていた複雑形状の部品加工を、複合加工ロボットの導入により1台で全ての加工が行えるようにした。
  • 複雑な形状の部品加工を1台で行えるようになり、加工作業が効率化した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社清光
所在地大阪府 寝屋川市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数8人
資本金4.2億円
設立1973年

事業の背景

清光は昭和48年に金属製品の切削加工業として始まり、平成3年に法人化した。発電機用タービンブレードや工作機械の回転継手などを手掛け、特殊で高精度な複雑形状の加工を得意としている。平成29年8月に本社工場を寝屋川市に移転し、工場面積は約3倍、機械設備は約2倍に拡充した。大手原動機メーカーや工作機械メーカーとの長年の取引実績があり、今でもほとんど営業を行っていない中で他社に断られた案件の相談が相次いでいる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程従来、複雑な形状の部品を加工するには複数の機械を交互に数回使用する手間と時間を要していた。
  • 品質・精度機械変更に伴う材料の段取り時に製品誤差が生じやすかった。
  • 品質・精度プログラムミスによる破損も生じやすかった。

やったこと

複数の機械を使っていた複雑形状の部品加工を、複合加工ロボットの導入により1台で全ての加工が行えるようにした。これにより加工作業の効率化と加工精度の向上を図った。複合加工ロボットは従来設備と連携させて運用し、従業員の多能工化も実現した。

ロボット複合加工ロボット

事業の効果

複雑な形状の部品加工を1台で行えるようになり、加工作業が効率化した。段取りの回数が減ったことで、従来設備と連携しながら従業員の多能工化も実現した。特殊な部品加工に重点を置いたことで他社との差別化と優位性を図れるようになった。加工精度も向上し、顧客の高い要望に応え続けられる体制が整った。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性4

    昭和48年の創業から切削加工を続け、平成30年度は複合加工ロボット導入で多工程の自動化を図った。過去の取組との一貫性が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    特殊で高精度な複雑形状加工、数ミクロン単位の精度、ローダー付き複合NC旋盤3台などが強みとして具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    複数機械を交互に使う手間と段取り時の製品誤差という課題を、ロボット化による一度の段取りでの加工で解決する取組が示されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。若手人材育成に力を入れるとあるだけで数値目標はない。

  • 事業を進める体制3

    従業員8名で多能工化を実現したことや若手育成への言及はあるが、事務処理や体制の詳細は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    特殊治具や両面取りカッターなどの製品、大手原動機・工作機械メーカーとの取引実績、他社断りの案件を受ける理由が書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    中長期の課題検証や遂行スケジュールは書かれておらず、若手育成の方向性が示される程度にとどまる。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    一般的に普及していない特殊で高精度な複雑形状加工を得意とし、他社と差別化した高付加価値化を図っている点が書かれている。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    発電機用タービンブレードや車の自動運転関連の重要部品の金型製作に関わるとあるが、波及効果や雇用創出の記載は薄い。

  • 費用対効果2

    設備投資は大変で収益を上げるのも困難とあるが、補助金額に対する付加価値増加や生産性向上の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    複合加工ロボットで自動化するとあるが、デジタル技術の先端性やサプライチェーンへの貢献は具体的に書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    大阪府寝屋川市に本社工場を移転し工場面積が約3倍になった地域拠点化が書かれるが、地域経済や雇用への波及は具体性が薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は平均年齢30代の若手人材の育成にも一層力を入れ、多工程が必要な幅広い需要を取り込んでいく方針である。

事業者の声

頼まれると仕方ない

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。