ものづくり補助金平成30年度製造業滋賀県

風味・香りがある茶葉粉末加工の実現に向けた真空セパレータの導入

株式会社アンシェルブ

この事例のポイント

  • 荒茶加工を外注に頼っていたが、業界慣習で年間3ヵ月しか受けてもらえず、粉末茶の量的拡大には限界があった。
  • 低温真空抽出法(真空固液分離技術)を用いて、風味・香りのある茶葉粉末加工を実現するため、真空セパレータを導入した。
  • 抜粋範囲には補助事業の効果が記載されていない。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社アンシェルブ
所在地滋賀県 野洲市
業種飲料・たばこ・飼料製造業

事業の背景

米や野菜を作る農家出身の代表者が、茶農家や林業を営む友人らと共同で設立した会社で、甲賀市で日本五大銘茶に数えられる朝宮茶を栽培し、野洲市で茶葉の製造・加工・卸販売を行っている。当初の売上は、卸問屋向けの茶葉卸販売が9割、中小食料品メーカー向けの茶葉加工品販売が1割という構成だった。近年は食料品メーカー等の商品開発の材料として茶葉粉末への需要が高まっており、会社も粉末茶で業績拡大を狙っていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力荒茶加工を外注に頼っていたが、業界慣習で年間3ヵ月しか受けてもらえず、粉末茶の量的拡大には限界があった。
  • 品質・精度朝宮茶は風味や香りが特長だが、業界で従来行われてきた高温の熱乾燥処理を伴う加工法では、その風味や香りが失われてしまっていた。

やったこと

低温真空抽出法(真空固液分離技術)を用いて、風味・香りのある茶葉粉末加工を実現するため、真空セパレータを導入した。補助事業は設備投資のみで行われた。

加工機真空セパレータ

新しい製品・サービス:風味・香りがある茶葉粉末

事業の効果

抜粋範囲には補助事業の効果が記載されていない。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    茶葉の卸販売から粉末茶加工へ業績拡大を狙うと書かれ、過去事業との連続性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けの明示は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    朝宮茶の風味・香りが特長という自社の強みと、粉末茶需要の高まりという外部環境が具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    荒茶加工を年間3ヵ月しか受けてもらえない外注依存と、高温乾燥で風味が失われる問題が課題として明確に示されている。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    農家出身の代表者と茶農家・林業の友人らと共同設立したことは書かれるが、補助事業の遂行体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    食料品メーカーの商品開発の材料として粉末茶への需要が高まるとあり、顧客ニーズはうかがえるが具体性は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    低温真空抽出による導入で課題を解決する方向性はうかがえるが、スケジュールや遂行方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    従来の高温乾燥加工に代えて低温真空抽出で朝宮茶の風味・香りを保つ点が、同分野での差別化として具体的に書かれている。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    地域の特産茶である朝宮茶の栽培・加工を展開する点はうかがえるが、国が補助する波及効果の記述は乏しい。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    真空固液分離技術の活用が示されるが、サプライチェーンへの貢献や新ビジネスモデルの記述は限定的である。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    甲賀市の朝宮茶を地域特性として活かし、野洲市で加工販売する事業展開が書かれているが、雇用や成長への言及はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。