回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社上坊工業
成果切断可能径(直径) 70mm→140mm
| 事業者名 | 株式会社上坊工業 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府 河内長野市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 20人 |
| 資本金 | 1億円 |
| 設立 | 2018年 |
上坊工業は平成30年4月に上坊鉄工所の上原工場を事業分割して創業した。ピーリングや切断などの素材加工を主力とし、ベアリング部品メーカーとして材料からピーリング、切断、旋削の工程を一貫して対応してきた。取引先は国内の3大ベアリングメーカーをはじめ100社近くに及び、現在はシャフトやボールねじ、スプリングのメーカーにも広げている。ピーリング工程のみの加工依頼も次第に増えつつある。
抱えていた課題
やったこと
パイプ材の切断に適した大径対応の突切り切断機を導入した。切断機のメーカーと打ち合わせを行い、機械をカスタマイズして直径60〜140mmまでの切断ができる機種を作った。これにより従来の切断工程の弱点を克服し、各工程の能力をフル活用できるようになった。棒材からピーリング、部品加工までの一貫生産体制が整った。
| 加工機 | 大径対応の突切り切断機 |
|---|
大径の切断能力が向上し、従来の工程の弱点が克服された。各工程の能力をフル活用でき、ベアリング部品加工における競争優位性が大幅に向上した。棒材から部品加工までの一貫生産体制が整い、工程間のネックが解消された。今後は中期的に現在の2倍程度に事業規模を拡大することを見込んでいる。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
平成30年の創業とピーリング事業への集中が書かれ、一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けを示す記述は薄い。
国内でピーリングマシンを保有する同規模会社は同社だけで、3大ベアリングメーカーを含む約100社と取引がある点が具体的に書かれている。
切断工程の大径能力不足を課題とし、突切り切断機導入で工程の弱点を克服したと書かれているが、事業計画としての詳細は薄い。
中期的に現在の2倍程度に事業規模を拡大する見込みが示されているが、付加価値や賃上げの具体的な目標値は書かれていない。
若い作業員が多く人集めもできていると書かれ、人材面はうかがえるが、事務処理能力などの体制記述は薄い。
100分の1mmの精度で最長16mの棒材を加工でき、小ロットからの対応と顧客が工程に回帰した事実が具体的に書かれている。
大径切断機を導入し、カスタマイズ機種の作製と一貫生産体制の整備が書かれ、課題解決の方法は示されているが、中長期の検証やスケジュールは薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
ピーリングを日本国内で同規模の会社で保有するのは同社だけで、同分野で高い独自性を持つことが具体的に書かれている。
ベアリング等の部品供給網への関与や、人材確保の状況が書かれ、波及効果はうかがえるが、国が補助する理由としては具体性が薄い。
補助金額や付加価値額の増加など費用対効果を示す数字は書かれておらず、外注困難な切断能力向上の効果がわずかにうかがえる程度。
公開されている事例からは読み取れません。
ピーリング工程の意義を広める取組が書かれているが、成長分野への進出や構造転換との関連は読み取れない。
大阪府河内長野市の事業者として北は東北から南は九州まで取引先を持つと書かれ、地域特性との結び付きは薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
中期的に現在の2倍程度に事業規模を拡大することを見込んでいる。
一生勉強する必要がある
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。
効果:部品1個の完成までの日数 3日→2日
3S活動を発展させた生産革新活動をベースに、自社オリジナルの工程見える化システムを構築した。
効果:工程管理表作成の担当者数 3名→1名