ものづくり補助金平成30年度製造業大阪府

「棒材から部品加工まで」革新的な一貫加工体制に挑戦する計画

株式会社上坊工業

成果切断可能径(直径) 70mm→140mm

この事例のポイント

  • 大径の切断能力が不足しており、直径70mm以上の大径を切断できる切断機は1台のみで、2交代制でフル稼働状態が続いていた。
  • パイプ材の切断に適した大径対応の突切り切断機を導入した。
  • 切断可能径(直径) 70mm→140mm。大径の切断能力が向上し、従来の工程の弱点が克服された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社上坊工業
所在地大阪府 河内長野市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数20人
資本金1億円
設立2018年

事業の背景

上坊工業は平成30年4月に上坊鉄工所の上原工場を事業分割して創業した。ピーリングや切断などの素材加工を主力とし、ベアリング部品メーカーとして材料からピーリング、切断、旋削の工程を一貫して対応してきた。取引先は国内の3大ベアリングメーカーをはじめ100社近くに及び、現在はシャフトやボールねじ、スプリングのメーカーにも広げている。ピーリング工程のみの加工依頼も次第に増えつつある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力大径の切断能力が不足しており、直径70mm以上の大径を切断できる切断機は1台のみで、2交代制でフル稼働状態が続いていた。
  • 人手・技能外注に依頼しづらいパイプ材の切断を社内で行える能力が求められていた。

やったこと

パイプ材の切断に適した大径対応の突切り切断機を導入した。切断機のメーカーと打ち合わせを行い、機械をカスタマイズして直径60〜140mmまでの切断ができる機種を作った。これにより従来の切断工程の弱点を克服し、各工程の能力をフル活用できるようになった。棒材からピーリング、部品加工までの一貫生産体制が整った。

加工機大径対応の突切り切断機

事業の効果

  • 切断可能径(直径) 70mm→140mm

大径の切断能力が向上し、従来の工程の弱点が克服された。各工程の能力をフル活用でき、ベアリング部品加工における競争優位性が大幅に向上した。棒材から部品加工までの一貫生産体制が整い、工程間のネックが解消された。今後は中期的に現在の2倍程度に事業規模を拡大することを見込んでいる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成30年の創業とピーリング事業への集中が書かれ、一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けを示す記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    国内でピーリングマシンを保有する同規模会社は同社だけで、3大ベアリングメーカーを含む約100社と取引がある点が具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決3

    切断工程の大径能力不足を課題とし、突切り切断機導入で工程の弱点を克服したと書かれているが、事業計画としての詳細は薄い。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    中期的に現在の2倍程度に事業規模を拡大する見込みが示されているが、付加価値や賃上げの具体的な目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    若い作業員が多く人集めもできていると書かれ、人材面はうかがえるが、事務処理能力などの体制記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    100分の1mmの精度で最長16mの棒材を加工でき、小ロットからの対応と顧客が工程に回帰した事実が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    大径切断機を導入し、カスタマイズ機種の作製と一貫生産体制の整備が書かれ、課題解決の方法は示されているが、中長期の検証やスケジュールは薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    ピーリングを日本国内で同規模の会社で保有するのは同社だけで、同分野で高い独自性を持つことが具体的に書かれている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    ベアリング等の部品供給網への関与や、人材確保の状況が書かれ、波及効果はうかがえるが、国が補助する理由としては具体性が薄い。

  • 費用対効果2

    補助金額や付加価値額の増加など費用対効果を示す数字は書かれておらず、外注困難な切断能力向上の効果がわずかにうかがえる程度。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    ピーリング工程の意義を広める取組が書かれているが、成長分野への進出や構造転換との関連は読み取れない。

  • 地域経済への波及3

    大阪府河内長野市の事業者として北は東北から南は九州まで取引先を持つと書かれ、地域特性との結び付きは薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

中期的に現在の2倍程度に事業規模を拡大することを見込んでいる。

事業者の声

一生勉強する必要がある

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。