ものづくり補助金平成30年度製造業奈良県

国産大豆100%無添加高濃度豆乳による豆腐革命及び新展開事業

株式会社林とうふ店

この事例のポイント

  • 手作りの宿命ともいえる日持ちの悪さがあった。
  • 国産大豆100%無添加の高濃度豆乳による豆腐革命及び新展開事業として、豆乳プラントを一新した。
  • 製法の改良により賞味期限を大きく伸ばすことに成功した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社林とうふ店
所在地奈良県 奈良県吉野郡吉野町
業種食料品製造業
技術分野材料製造プロセス

事業の背景

当店は吉野町で唯一の豆腐店として、祖父の代から70年以上にわたり手作りの製法を継承してきた。元々は吉野山の旅館や飲食店への卸と地域住民への小売のみだった。健康を意識したヘルシー志向の消費者が増え、国産・手作り・安全・ヘルシーといった高付加価値品の人気が高まっている。豆腐を始めとする大豆・豆製品は健康的な食品として認知されている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度手作りの宿命ともいえる日持ちの悪さがあった。
  • 生産能力生産量にも課題があった。
  • 生産能力窯に炊きムラがあり、工程上のボトルネックとなっていた。
  • 販路・情報発信製造所を中心とした地元周辺の小さな商圏でしか製品展開できずにいた。

やったこと

国産大豆100%無添加の高濃度豆乳による豆腐革命及び新展開事業として、豆乳プラントを一新した。絞り機も刷新し、非常に高濃度・無添加の豆乳を安定して生産できるようにした。製品管理用の水槽も刷新した。継承してきた製法を独自のノウハウで改良した。

加工機豆乳プラント
加工機絞り機
その他製品管理用水槽

新しい製品・サービス:甘さ・濃厚さにこだわった高濃度豆乳を使用した限定商品の開発を行い、希少価値を付加した製品を限定的に生産している。

事業の効果

製法の改良により賞味期限を大きく伸ばすことに成功した。高濃度・無添加の豆乳を安定して生産できるようになった。この2点により、高付加価値かつ賞味期限の長い製品の開発が可能になった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    70年以上の手作り製法を継承し、豆乳製品の品目拡大や商圏拡大を今後の方針として示しているが、経営戦略上の位置付けの明示は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    大量生産品と比べても遜色ない日持ちを確保と述べるが、市場動向や競合との比較データは書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    窯の炊きムラがボトルネックだったと課題を示し、豆乳プラントと絞り機の刷新で高濃度・無添加豆乳を安定生産できるようになったと解決策を書いている。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    日持ちや高濃度豆乳の完成は書かれているが、付加価値額や賃上げの数値目標は記載がない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    ヘルシー志向の消費者増加や高付加価値品の人気が背景として書かれ、顧客ターゲットの方向性は読み取れるが数値の裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後の出店や移動販売の強化を計画とするが、スケジュールや課題の解決方法の具体的記述は少ない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    豆腐の一発寄せ込み製法と高濃度豆乳による甘味ある豆腐で、大量生産品と差別化された高付加価値化を図ると書かれている。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    買い物弱者対策や地域密着の事業展開に寄与すると触れているが、波及効果の定量的な説明はない。

  • 費用対効果2

    生産性向上や日持ち延長が成果として示されるが、補助金投入額に対する付加価値増加などの数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    先端的なデジタル技術の活用は書かれておらず、設備刷新による製法改良にとどまるため読み取れません。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    吉野山観光客の土産需要や奈良県北部への出店、買い物弱者対策など地域の特性を活かした事業であることが具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

奈良県北部での出店や移動販売の強化を計画しており、買い物弱者対策にも寄与する地域密着の事業展開を目指している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。