ものづくり補助金平成30年度製造業山口県

新事業に取組むことで、閑散期の事業拡大及び、生産性向上を目指すアイス菓子の製品化

有限会社プチシャトー

この事例のポイント

  • 夏場は学校給食が休みになり売上が減少するため、閑散期の売上を増やして経営を安定させる必要があった。
  • エルドール銀座で習得したアイスキャンデーの製造技術と、高級原材料や地域特産の夏みかんなどの仕入ルートを活かし、主に観光客をターゲットに高級ジェラートとアイスキャンデーの製品化を進…
  • 高級ジェラートとアイスキャンデーを大量生産できるようになり、地元食材にこだわった高級アイス菓子を観光客に提供している。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社プチシャトー
所在地山口県 長門市
業種食料品製造業
従業員数22人
資本金500万円
設立1888年

事業の背景

当社は明治21年に山口県長門市で創業し、昭和54年に法人成りした。和菓子とパンの製造販売を行う長門本店と、萩の洋菓子店の2店舗で事業を行っている。洋菓子部門は平成元年の開業以来堅実に売上を伸ばし、萩市・長門市では洋菓子店として最大規模の店舗となっている。商圏の山口県北部では明治維新150周年や元乃隅神社の影響で観光客が増加している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力夏場は学校給食が休みになり売上が減少するため、閑散期の売上を増やして経営を安定させる必要があった。
  • 新製品・新技術地域の特産品や高級志向の顧客ニーズに応える新しいアイス菓子の製品化が必要だった。

やったこと

エルドール銀座で習得したアイスキャンデーの製造技術と、高級原材料や地域特産の夏みかんなどの仕入ルートを活かし、主に観光客をターゲットに高級ジェラートとアイスキャンデーの製品化を進めた。導入した設備はパステライザー、ジェラートマシン、アイスキャンデー製造機である。パステライザーは加熱殺菌から冷却までを自動で行い、衛生的に大量の原液を製造する。ジェラートフリーザは処理したジェラート・ベースを滑らかに凍結させる。アイスキャンデー製造機は処理したアイスキャンデー・ベースを衛生的に短時間で凍結させる。「萩逸品コンペティション2018」最優秀賞のクッキー・チョコレートの酒粕シリーズのアイデアも開発に活かした。

加工機パステライザー
加工機ジェラートマシン
加工機アイスキャンデー製造機

新しい製品・サービス:賞味期限のないアイス菓子(高級ジェラートとアイスキャンデー、酒粕を使ったジェラートなど)

事業の効果

高級ジェラートとアイスキャンデーを大量生産できるようになり、地元食材にこだわった高級アイス菓子を観光客に提供している。賞味期限のない製品を夏場に生産できるため、生産負荷が平準化され生産性が向上した。作業時間の短縮や衛生面の向上、品質向上も図られた。今後は商圏の拡大につなげ、高級品を作る製造技術と原材料の入手ルートを活かして主力事業にしていく考えである。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    エルドール銀座で習得したアイスキャンデー製造技術と高級原材料・夏みかん等の仕入ルートを持つと書かれ、過去の取組との関連は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的でない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    元乃隅神社への観光客が100万人を超え商圏の観光客が増加していると記載があり、地域特産品と高級志向の強みも示されている。

  • 課題の認識と解決4

    学校給食が休みになる夏場の売上減少という課題を認識し、賞味期限のないアイス菓子で生産負荷を平準化すると記されている。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    生産性向上は述べられているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    専務取締役の名前はあるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の具体的記述は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    高級ジェラートとアイスキャンデーを観光客向けに提供し、地元食材と酒粕シリーズを活かすとあるが、ターゲットや選ばれる理由の裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展望として商圏拡大と主力事業化が述べられているが、スケジュールや課題解決方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    賞味期限のない高級ジェラートやアイスキャンデーを開発したとあるが、市場での高付加価値化の水準は数字で示されていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    地域の特産品や観光客増加に触れるが、波及効果や雇用創出など国が補助する理由は明示されていない。

  • 費用対効果2

    大量生産が可能になったと記されるが、補助金額に対する付加価値増加や費用対効果の数字は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    山口県北部の地域特産品と観光客増加を活かした高級アイス菓子の取組とあり、地域特性の活用は読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今回取り組んだアイス菓子は賞味期限がない製品であり、商圏の拡大が可能になる。今後は高級品を作る製造技術と原材料の入手チャネルを持つ当社の主力事業としていきたい。

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。