ものづくり補助金平成30年度サービス業(他に分類されないもの)山梨県

先進運転支援システムに対応した車両整備の圧倒的な高品質化の実現

碓井自動車株式会社

成果フレーム矯正精度 10mm→2mm

この事例のポイント

  • 先進運転支援システムの正常な機能のため、車体のボディアライメント計測と車体フレーム矯正を高精度に行う必要があった。
  • 中央市のリバーサイド流通団地支社の整備工場に「フレーム修正機」と「3次元計測機」を導入した。
  • フレーム矯正精度 10mm→2mm。3次元計測とフレーム修正機の導入により、ボディアライメント計測と車体フレーム矯正の精度と効率が上がり、整備を数値化して…

事業者のプロフィール

事業者名碓井自動車株式会社
所在地山梨県 甲府市
業種自動車整備業
従業員数36人
資本金3,000万円
設立1935年

事業の背景

碓井自動車は甲府市と中央市に整備工場を持ち、車検整備を主力に「車検のコバック」のフランチャイズ店舗として自動車整備業を営んでいる。自動車業界は100年に一度の大変革期を迎え、先進運転支援システムなどによる車の自動化が進んでいる。同システムはセンサーの応答性と車体ボディアライメントの関係が非常に鋭敏で、どちらかに不備が生じると機能に支障を来すことがある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度先進運転支援システムの正常な機能のため、車体のボディアライメント計測と車体フレーム矯正を高精度に行う必要があった。
  • 人手・技能整備は熟練者の勘や目視に頼る部分が多く、整備士の経験に左右されていた。
  • 生産能力従来のフレーム矯正作業は平均267分かかっていた。

やったこと

中央市のリバーサイド流通団地支社の整備工場に「フレーム修正機」と「3次元計測機」を導入した。3次元アライメント計測システムのタッチセンサーにより、今まで測定が難しかった車底部分も簡単に測定でき、矯正修理が必要な範囲を絞り込めるようになった。フレーム修正機は固定ポイントが多く、油圧タワーで強力に引っ張っても他のフレームに影響することなく直せ、修正機に目盛りがついているため実測値を確認しながら作業できる。同時に自己負担で四輪アライメントテスターを購入し、標準的な軽度の矯正作業を基準とした検証では、フレーム矯正精度の目標値10mm以下に対し2mm以下を達成し、平均作業時間は267分から73分に短縮した。

加工機フレーム修正機
検査測定3次元計測機(3次元アライメント計測システム)

事業の効果

  • フレーム矯正精度 10mm→2mm
  • 作業時間 267分→73分

3次元計測とフレーム修正機の導入により、ボディアライメント計測と車体フレーム矯正の精度と効率が上がり、整備を数値化して経験に左右されない作業が可能になった。修理が必要な範囲の目安がつくため担当整備士の割り振りもしやすくなった。整備前後の測定結果を顧客に見せる見える化により、安心と信頼の醸成が期待される。今後は車検等の年間取扱い整備台数の増加と受注拡大を目指している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業は1935年で修業を経て地元で修理工場を開いた歴史が書かれ、整備事業の延長として設備導入が位置づけられている。ただし経営戦略上の位置づけは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    車検整備を主力とし、ショッピングセンター立地を活かして買い物客の主婦層を新規顧客に据える方針が書かれている。自社の強みとの関係の説明は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    従来整備が熟練者の勘や目視に頼っていた課題を示し、矯正精度目標10mm以下に対し2mm以下を達成と数値で解決効果を示している。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    平均267分の作業時間が平均73分に短縮、矯正精度2mm以下達成と数値が示され、目標値と検証結果の両方が読み取れる。

  • 事業を進める体制2

    女性でも正確な測定ができる手順の明確化や整備士の割り振りに触れているが、体制や人材確保の計画は具体的に書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    先進運転支援システムの普及による高精度整備のニーズを示し、主婦層など顧客ターゲットと品質重視の選ばれる理由を述べている。

  • 事業化までの道筋3

    SNS活用、見積の即時作成、立会検査の徹底、タイヤ交換時の働きかけなど今後の検討事項が挙げられているが、スケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    先進運転支援システム対応の車両整備は対象がまだ少ないと書かれ、同分野で高水準の高付加価値化を図る取組として読み取れる。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    自動車業界の大変革や安全性確保に触れるが、雇用創出や波及効果など国が補助する積極的理由は明示されていない。

  • 費用対効果3

    作業時間の短縮や精度向上の数値はあるが、補助金額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    3次元計測やワイヤレス測定などデジタル技術の活用はうかがえるが、地域やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    山梨県甲府市と中央市で事業を営み県民の信頼に応える姿勢が書かれ、地域性はうかがえるが、地域経済成長への牽引は読み取れない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

リバーサイド流通団地支社での車検等の年間取扱い整備台数の増加を目指し、ウェブサイトやチラシでの普及、タイヤ交換時の点検の際のアライメント調整の提案、主婦層を主なターゲットとした新規顧客開拓を進める。今後も多店舗展開により事業拡大を目指す。

事業者の声

少子高齢化に伴う人口減少を背景に、自動車整備のマーケットは全体として縮小傾向ではあるものの、今後も積極的に多店舗展開を行い、事業拡大を目指します

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

広島県サービス業(他に分類されないもの)平成27年度

自動車整備のプロセス改善と高度化計画

支柱の間隔が広い門型2柱リフトワイドを2式と低床式エアーガレージジャッキを1台導入し、旧型リフト2台と入れ替えた。

効果:タイヤ脱着工程の順番待ち時間 100分/日→15分/日

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。