ものづくり補助金平成30年度卸売業、小売業香川県

四国初!農産物の「低温熟成」による付加価値向上と農産加工食品の開発・販路拡大

株式会社厳選

成果プレハブ冷凍冷蔵庫の室数 3室→2室

この事例のポイント

  • 他社との差別化のため、他社にはない革新的な商品の開発が必要だと感じていた。
  • プレハブ冷凍冷蔵庫を導入し、全3室のうち2室を野菜の熟成庫(スーパークーリングシステム)に、1室を野菜をストックするための冷蔵庫とした。
  • プレハブ冷凍冷蔵庫の室数 3室→2室。ブロッコリーやジャガイモなどの一部の野菜は、味がまろやかで旨味が濃密になるという効果が得られた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社厳選
所在地香川県 高松市
業種飲食料品小売業
従業員数36人
設立2006年

事業の背景

当社は農産物を中心に鮮魚、加工食品、雑貨類を販売するスーパーマーケット「春日水神市場」を経営している。農産物の販売を通じて一次産業を活性化させることを理念としているが、競合他社が多い業界である。販売量の増加とともに野菜の保管スペースが足りなくなり、カット野菜の需要増にも対応できていなかった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術他社との差別化のため、他社にはない革新的な商品の開発が必要だと感じていた。
  • 生産能力販売量の増加に伴い、野菜をストックするための大型冷蔵庫のスペースが不足していた。
  • 新製品・新技術ライフスタイルの変化により増加するカット野菜の需要に応える体制が整っていなかった。

やったこと

プレハブ冷凍冷蔵庫を導入し、全3室のうち2室を野菜の熟成庫(スーパークーリングシステム)に、1室を野菜をストックするための冷蔵庫とした。野菜が本来持つ糖度や旨味を最大限に引き出すため、農産物を低温熟成できる設備を導入した。電解水生成装置を導入し、野菜をカットする際の衛生管理の向上を図った。トライ&エラーを重ねて熟成条件を検討し、ブロッコリーやジャガイモなどの野菜で熟成の効果を確認した。

加工機プレハブ冷凍冷蔵庫
その他電解水生成装置

新しい製品・サービス:低温熟成させた野菜、およびそれをカットした熟成野菜の商品

事業の効果

  • プレハブ冷凍冷蔵庫の室数 3室→2室

ブロッコリーやジャガイモなどの一部の野菜は、味がまろやかで旨味が濃密になるという効果が得られた。店頭でカット熟成野菜を販売したところ、お客様の反応は大変よかった。冷蔵庫の1室を使うことでストックスペースの課題も解消された。電解水生成機によりカット野菜をより衛生的に製造できるようになった。今後は店内に調理キッチンを新設し、調理方法を発信する計画である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    農産物の販売と一次産業活性化という理念や、販売量増加に伴う冷蔵スペース不足が書かれ、既存事業との連続性はうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    競合他社が多い業界で、他社にない革新的商品として熟成野菜を開発したと書かれ、差別化の狙いは読み取れる。

  • 課題の認識と解決3

    ストックスペース不足やカット野菜需要への未対応という課題が示され、熟成野菜の商品化で解決を図る流れは読み取れる。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値の増加率や賃上げの数値目標は書かれていない。販売反応が良いとの記述のみ。

  • 事業を進める体制2

    補助事業を遂行する人材や事務処理体制についての記述は見当たらない。従業員数36名のみ。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    熟成野菜の味の特徴や店頭での良い反応が書かれ、価値とニーズの一端は読み取れる。ターゲットの明示は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    トライ&エラーや今後の店内調理キッチン計画に触れるが、スケジュールや課題解決方法の具体は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    野菜を熟成させる考え方は一般的ではなかったと書かれ、新分野で高付加価値化を図る点が具体的に読み取れる。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    一次産業の活性化という理念は書かれるが、波及効果や雇用創出の具体的な記述は少ない。

  • 費用対効果2

    投資額や付加価値額の増加額など費用対効果を示す数字は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    熟成庫やプレハブ冷凍冷蔵庫、電解水生成装置の導入が書かれ、衛生管理向上と設備活用は読み取れる。デジタル技術の記述はない。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    農産物の付加価値向上や加工食品の開発が書かれるが、日本経済の構造転換との関連は示されていない。

  • 地域経済への波及4

    地元野菜を中心とした農産物販売と低温熟成による付加価値向上が具体的で、地域の農産物を活かす事業と読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は店内に簡単な調理ができるキッチンを新設し、お客様に調理方法を発信していく計画を実現させたいとしている。

事業者の声

野菜には生産者の想いが詰まっています。おいしく、栄養素の高い野菜を、ぜひ食卓で。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。