ものづくり補助金平成30年度サービス業(他に分類されないもの)佐賀県

自動運転化も視野に!アライメント設備導入による自動車総合メンテナンス事業

有限会社テクノ

この事例のポイント

  • ホイールアライメント調整は価格が高く、所要時間も長いことが課題だった。
  • ホイールアライメントテスターと門型リフトを導入し、ホイールアライメント調整を短時間かつ適正価格で行える体制を整えた。
  • 検査工数が削減され、作業員の負担も軽くなった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社テクノ
所在地佐賀県 佐賀市
業種自動車整備業
従業員数5人
資本金700万円
設立1984年

事業の背景

当社は県内で唯一BOSCHと代理店契約を結び、BOSCH部品を扱うとともに技術・情報の提供を受けている。モータースポーツチームのメカニックとしての経験を生かし、高い技術で整備を行ってきた。主要な顧客は、高度な調整が必要な輸入車ユーザーである。自動運転の普及が近づき、ホイールアライメント調整の重要性が増している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算ホイールアライメント調整は価格が高く、所要時間も長いことが課題だった。
  • 集客・繁閑県内にはすべてのメーカーの正規ディーラーがなく、対応できる業者もないため、顧客が他県に流れていた。
  • 品質・精度ディーラーのアライメント調整は価格が高い上に、車両全体のバランスを考慮した精密な調整ができていなかった。
  • 品質・精度一部の大手カー用品店でもアライメント調整は行われているが、精密な調整は難しいのが現実だった。

やったこと

ホイールアライメントテスターと門型リフトを導入し、ホイールアライメント調整を短時間かつ適正価格で行える体制を整えた。新設備と既存設備を組み合わせ、アライメントデータ、ブレーキディスクローターやサスペンションの範囲測定データ、内燃系の電子データなどを総合して診断し、顧客に提示できるようにした。国産車と外国産車を問わず、メーカーが推奨するデータを活用して、メーカー基準値と比較したアライメントの短時間測定を可能にした。各機構の検査事項を顧客が総合的に閲覧でき、診断結果をログに残すことで、前回からの経過と次回までの走行距離を踏まえた整備ができるようにした。車両ごとのアライメント等データを蓄積する仕組みも整えた。

事業の効果

検査工数が削減され、作業員の負担も軽くなった。整備費用の低価格化と作業時間の短縮が実現した。その結果、県内外の顧客開拓が進み、自社で整備できない同業者からの受注も増えた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性県内唯一のBOSCH代理店であることや、県内にアライメント対応業者がなく他県へ顧客が流れている状況が具体的に書かれ、強みと市場の空白が読み取れる。
  • 4
    課題の認識と解決ディーラーでの価格の高さと所要時間の長さを課題とし、短時間測定と価格低下、足回り総合整備の強化で対応する方針が示されている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け輸入車ユーザーや同業者をターゲットとし、メーカー基準値との比較や総合閲覧が選ばれる理由として整理されている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制従業員5人、設立昭和59年といった規模は分かるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力への言及は見当たらない。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性3

    輸入車向け高次調整やモータースポーツ整備経験など過去の取組との連続性は読めるが、経営戦略上の位置付けを明示する記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    県内唯一のBOSCH代理店であることや、県内にアライメント対応業者がなく他県へ顧客が流れている状況が具体的に書かれ、強みと市場の空白が読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    ディーラーでの価格の高さと所要時間の長さを課題とし、短時間測定と価格低下、足回り総合整備の強化で対応する方針が示されている。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標3

    整備費用の低価格化と時間短縮が結果として実現したと書かれるが、数値目標や付加価値額の具体的な目標は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員5人、設立昭和59年といった規模は分かるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力への言及は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    輸入車ユーザーや同業者をターゲットとし、メーカー基準値との比較や総合閲覧が選ばれる理由として整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    自動運転普及を見据えた足回り総合整備体制の確立を今後の展望として示すが、遂行スケジュールや期間は書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    アライメント調整の価格と時間が課題とされ、輸入車向け高次調整を強みとするが、市場での普及度や高価格化の程度は具体的に示されていない。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用2

    自動運転普及に伴う整備の重要性は述べられるが、地域経済波及や雇用創出への具体的な言及は乏しい。

  • 費用対効果2

    価格低下と時間短縮が実現したとあるが、補助金投入額に対する付加価値増加などの数値的な費用対効果は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    アライメントデータやセンサーなど電子データを総合診断し、車両データを蓄積する仕組みが示され、デジタル活用の方向性はうかがえる。

政策面2.5
  • 成長分野への進出2

    自動運転の普及という市場変化への対応がうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は見られない。

  • 地域経済への波及3

    佐賀県内で唯一のアライメント高度整備拠点とし、県内外の顧客開拓や同業者受注が増えたと地域内外での効果が書かれている。

今後の展望

佐賀県唯一のアライメント高度整備拠点として、同業他社のモデルとなる取り組みを今後も続けていく。自動運転に対応した整備で、業界をけん引していくことを目指す。

事業者の声

いい車なのだから、いい状態で乗っていただけるように努めています。乗り心地など微かな違和感であっても、お客様の気になる点には細かく対応しております。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。