ものづくり補助金平成27年度サービス業(他に分類されないもの)新潟県

構造物等の健全度診断をUAVと赤外線カメラを利用し3次元モデルでの可視化サービスの提供

株式会社 足立測量設計事務所

成果仮足場等の点検費用 100万円→10万円

この事例のポイント

  • 橋梁やトンネルなどの構造物の維持管理の点検業務が増えている中で、同業他社との差別化を図り受注を拡大する必要があった。
  • 赤外線カメラを搭載したUAVを使い、橋梁やトンネル、法面コンクリートなどの構造物を撮影して、打音調査をせずに浮きや剥離などの損傷を非接触で見つける方法を構築した。
  • 仮足場等の点検費用 100万円→10万円。赤外線カメラを使うことで、見た目では判断できない異常を色の違いで確認できるようになり、撮影写真には異常箇所の証拠が記録…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社 足立測量設計事務所
所在地新潟県 新発田市
業種その他のサービス業
従業員数18人
資本金1,000万円
設立1976年

事業の背景

国内の橋梁は約70万橋、トンネルは約1万本あり、構造物の老朽化と長寿命化に伴い点検業務が増加している。従来は打音検査や足場を使った点検が中心で、安全かつ迅速に結果を示せる方法が求められていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑橋梁やトンネルなどの構造物の維持管理の点検業務が増えている中で、同業他社との差別化を図り受注を拡大する必要があった。
  • コスト・採算従来の打音検査では異常箇所の特定に仮足場の設置が必要で、その費用が100万円程度かかっていた。
  • 人手・技能浮きや剥離は目視では確認しにくく、高所や危険な場所の点検には高所作業車や特殊作業員による人件費がかかっていた。
  • 生産能力3次元モデルの作成には対象範囲の撮影から精度確認までに合計42時間かかっていた。

やったこと

赤外線カメラを搭載したUAVを使い、橋梁やトンネル、法面コンクリートなどの構造物を撮影して、打音調査をせずに浮きや剥離などの損傷を非接触で見つける方法を構築した。撮影した画像は熱画像と可視画像の2種類で保存し、損傷の見落としを防ぐようにした。建物外壁の漏水検査では外壁を剥がさずに、健全部と欠陥部の表面温度差による色の違いで異常を確認した。撮影した写真はPhotoScanで解析して3次元モデルを作成し、図面作成や維持管理に使える資料にした。

ロボット赤外線カメラ搭載UAV(ドローン)
検査測定赤外線カメラ
ソフトPhotoScan(解析ソフト)

新しい製品・サービス:赤外線カメラとUAVを利用した構造物の健全度診断と、3次元モデルによる損傷の可視化サービス

事業の効果

  • 仮足場等の点検費用 100万円→10万円
  • 対象範囲の撮影から精度確認までの作業時間 42時間→8.5時間

赤外線カメラを使うことで、見た目では判断できない異常を色の違いで確認できるようになり、撮影写真には異常箇所の証拠が記録される。仮足場が不要になって点検費用が大きく下がり、3次元モデル作成の作業時間も大幅に減った。3次元画面で誰にでも分かる資料を作成できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    従来の打音検査や測量事業の延長として点検ノウハウを構築する旨は書かれるが、経営戦略上の位置付けや過去取組との一貫性は記述されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    維持管理需要の増加(橋梁約70万橋、トンネル約1万本)に触れ、同業他社との差別化を狙うと書かれるが、自社の強み・弱みの分析は示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    課題を打音検査の仮足場費用100万円程度とし、点検車両10万円で90万円削減(1/10)と数字で示し、受注拡大につなげる計画が読み取れる。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    作業時間42時間→8.5時間(削減率79.7%)や90万円削減(1/10)など実績の数値があり、付加価値や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    体制や人材について書かれておらず、従業員数18人の記載のみで、補助事業を遂行する体制の具体は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    誰にでも一目で分かる報告書や、民間への展開で新規顧客層を獲得する見込みは示されるが、顧客ターゲットの明確化は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    橋梁点検やトンネル点検へ向けて現場で経験を積む段階的な方針は書かれるが、スケジュールや課題解決方法の具体は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    赤外線とUAVによる点検は、打音検査や従来手法に比べ高付加価値化を図る内容だが、普及度や市場水準との比較は書かれていない。

公的補助の必要性73%
  • 波及効果・雇用3

    橋梁約70万橋、トンネル約1万本の老朽化に伴う維持管理の増加が背景として示され、インフラ維持の社会的必要性がうかがえる。

  • 費用対効果4

    仮足場100万円を点検車両10万円に置き換えて90万円削減(1/10)と、投入に対する効果が具体的な数字で示されている。

  • イノベーションへの貢献4

    UAVと赤外線カメラ、3次元モデル化を組み合わせて点検の見える化を実現しており、先端技術の活用が具体的に書かれている。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    構造物の老朽化対応という維持管理の成長分野にふれるが、日本経済の構造転換への言及は書かれていない。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

建物外壁の漏水検査に加えて屋根の漏水検査にも対応できるようにし、橋梁やトンネルなどの建造物点検への展開を目指す。提案資料や報告書の作成方法をまとめ、民間への展開により新規顧客層の獲得を見込んでいる。

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広島県サービス業(他に分類されないもの)平成27年度

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。