ものづくり補助金平成30年度農業、林業長崎県

業務用冷蔵、冷凍設備を導入し廃鶏肉の加工及び販売の拡大と収益性の向上

有限会社塚ちゃん雲仙たまご村

成果プレハブ冷蔵庫の内容積 1倍→4倍

この事例のポイント

  • 飼育羽数2万羽を維持しながら収益を増やすには、産卵を終えた親鳥を低価で出荷せず自社で加工販売する必要があるが、現在の加工設備では全ての鶏を加工して販売する体制が整っていない。
  • 原材料を保存する大型の専用プレハブ冷蔵庫、鶏肉加工時の冷却に使う業務用製氷機、商品の販売と保存に使う冷蔵ショーケースと冷凍ショーケースの4設備を導入した。
  • プレハブ冷蔵庫の内容積 1倍→4倍。冷蔵庫と製氷機の増強により、自社加工販売する製品の生産量が増えた。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社塚ちゃん雲仙たまご村
所在地長崎県 島原市
業種農業
従業員数18人
資本金400万円

事業の背景

国産鶏ゴトウもみじ鶏を、地元のオカラや米ぬかなどを使った独自のエサと名水百選の島原半島の水で育て、朝産んだ卵をその日のうちに出荷することを特徴として、新鮮で上質な卵と鶏肉加工品を販売している。販売は直売所が中心だが、全体の約6割は全国へ発送している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力飼育羽数2万羽を維持しながら収益を増やすには、産卵を終えた親鳥を低価で出荷せず自社で加工販売する必要があるが、現在の加工設備では全ての鶏を加工して販売する体制が整っていない。
  • 品質・精度衛生管理の面で冷蔵設備や製氷機が小さく、増産ができない。
  • 新製品・新技術自社直売所に設置している冷蔵・冷凍ショーケースが小さいため、お客様が商品を見づらく手に取ってもらえない。

やったこと

原材料を保存する大型の専用プレハブ冷蔵庫、鶏肉加工時の冷却に使う業務用製氷機、商品の販売と保存に使う冷蔵ショーケースと冷凍ショーケースの4設備を導入した。プレハブ冷蔵庫の内容積は既存のものより4倍に増え、製氷機の製造能力も既存の4倍になった。冷蔵庫と製氷機のグレードも上がり、自社加工販売する炭火焼き鳥や味付け生鶏肉の生産量が向上した。冷蔵・冷凍ショーケースの内容積も従来の5倍に増え、お客様が商品を手に取って選びやすくなった。

  • その他大型専用プレハブ冷蔵庫業務用製氷機冷蔵ショーケース冷凍ショーケース

新しい製品・サービス:炭火焼き鳥、味付け生鶏肉、今後取り組むレトルト加工品(親子丼の素、炊き込みご飯の素など)

事業の効果

  • プレハブ冷蔵庫の内容積 1倍→4倍
  • 製氷機の製造能力 1倍→4倍
  • ショーケースの内容積 1倍→5倍

冷蔵庫と製氷機の増強により、自社加工販売する製品の生産量が増えた。ショーケースの大型化により、お客様が商品を手に取りやすくなった。今後はレトルト加工品を製造できる体制を整え、卵とセットでの販売による販路拡大につなげる見込みである。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.9 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性名水百選の島原半島の水、独自エサ、ゴトウもみじ鶏を使い、卵の6割を全国発送している点から強みが読み取れる。
  • 4
    課題の認識と解決加工設備の不足や貯蔵設備・製氷機の小ささという課題を認識し、保存設備・製氷機の増強で解決を図る計画になっている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標収益増や付加価値向上は述べられているが、具体的な目標値や数値は示されていない。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性3

    親鳥を低価出荷から自社加工・販売へ切り替え、飼育2万羽を維持して収益を増やす方針が示されている。過去の取組との関係は書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    名水百選の島原半島の水、独自エサ、ゴトウもみじ鶏を使い、卵の6割を全国発送している点から強みが読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    加工設備の不足や貯蔵設備・製氷機の小ささという課題を認識し、保存設備・製氷機の増強で解決を図る計画になっている。

事業の実現可能性2.6
  • 付加価値・賃上げの目標2

    収益増や付加価値向上は述べられているが、具体的な目標値や数値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員数は18名と書かれているが、補助事業を遂行する体制や担当の役割は説明されていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    炭火焼き鳥や味付け生鶏肉などの製品と、直売所・全国発送という販路は分かるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは書かれていない。

  • 事業化までの道筋3

    常温レトルト商品の製造体制を整えるため取り組みを始めていると書かれているが、スケジュールや課題解決の方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    独自のエサと水で育てた卵や、国産鶏ゴトウもみじ鶏を使う点で差別化が見られるが、価格や高付加価値化の数字は示されていない。

公的補助の必要性2.5
  • 波及効果・雇用2

    地元の原料(おから、米ぬか)や島原半島の水を活かす点はうかがえるが、雇用創出や波及効果は書かれていない。

  • 費用対効果3

    貯蔵庫の内容積4倍、製氷機能力4倍、ショーケース内容積5倍と設備の効果は示されているが、付加価値額の増加は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    島原半島の名水や地元のおからなど地域資源を活用して製品をつくっている点は読み取れるが、地域の雇用や成長への効果は書かれていない。

今後の展望

今後はレトルト加工が製造できる体制を整えるべく取り組みを始めている。常温のレトルト商品であれば卵とセットで販売することも可能となり、販路の拡大につながると考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。