ものづくり補助金平成30年度製造業熊本県

提案型OEMと人気商品の増産を可能とし、商圏拡大・浸透を図る生産設備の導入

株式会社山内本店

この事例のポイント

  • 甘酒は需要の拡大に製造が追いついておらず、特に手作業の工程がボトルネックになっていた。
  • パズル充填機や連続型サーマルプリンターなどの生産設備を導入し、手作業工程(充填・脱気・洗浄)を自動化した。
  • 生産量やOEM受注が増加し、新規OEM受注件数も増えた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社山内本店
所在地熊本県 菊池郡菊陽町
業種食料品製造業
従業員数58人
資本金2,300万円
設立1751年

事業の背景

創業269年の老舗味噌・醤油蔵で、清らかな水に恵まれた熊本で味噌・醤油づくりを続けてきた。ヘルシーな飲料として注目される甘酒の需要が急拡大していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力甘酒は需要の拡大に製造が追いついておらず、特に手作業の工程がボトルネックになっていた。
  • 人手・技能味噌と醤油の容器印刷を外注しているため、小ロットOEM受注に対応できなかった。

やったこと

パズル充填機や連続型サーマルプリンターなどの生産設備を導入し、手作業工程(充填・脱気・洗浄)を自動化した。製造タンクを増設して甘酒の生産能力を増強した。連続型サーマルプリンターでラベル印刷などを内製化し、小規模ロットOEMの受注とテスト生産品の製造に臨機応変に対応できるようにした。

  • 加工機パズル充填機連続型サーマルプリンター製造タンク

新しい製品・サービス:甘酒

事業の効果

生産量やOEM受注が増加し、新規OEM受注件数も増えた。手作業工程の自動化により生産効率が向上し、衛生環境と労働環境も改善された。テスト生産品にも臨機応変に対応できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決甘酒製造のボトルネックになっていた手作業工程(充填・脱気・洗浄)の自動化と、味噌・醤油の容器印刷外注の内製化という課題と対策が明確。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標生産能力増強や新規OEM受注件数の増加は書かれているが、付加価値額や賃上げの数値目標は示されていない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    創業269年の味噌・醤油づくりという伝統と、発酵技術を生かして甘酒に参入した経緯が書かれ、過去の取組との一貫性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    熊本の清らかな水や発酵技術といった強みに触れ、甘酒の需要拡大という外部環境に対応している。ただし競争優位の具体的な裏付けは薄い。

  • 課題の認識と解決4

    甘酒製造のボトルネックになっていた手作業工程(充填・脱気・洗浄)の自動化と、味噌・醤油の容器印刷外注の内製化という課題と対策が明確。

事業の実現可能性2.4
  • 付加価値・賃上げの目標2

    生産能力増強や新規OEM受注件数の増加は書かれているが、付加価値額や賃上げの数値目標は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    事業の遂行体制として従業員数58名に触れるのみで、補助事業を担う人材や事務体制の具体的な記述は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    小ロットOEMやテスト生産品の製造受注への臨機応変な対応が強みとして挙げられるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは具体性が薄い。

  • 事業化までの道筋2

    導入設備と成果は記述されるが、中長期の遂行方法やスケジュール、課題解決の具体的な進め方は書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    甘酒は需要が拡大している分野とされるが、同分野での高付加価値化や高価格化の具体的な記述は見当たらない。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    地域の清らかな水を生かした熊本での味噌・醤油づくりに触れるが、波及効果や雇用創出の国が補助する理由は明示されていない。

  • 費用対効果2

    生産量やOEM受注の増加、生産効率の向上が語られるが、補助金投入額に対する費用対効果を示す数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    連続型サーマルプリンターによる印刷工程の内製化は読み取れるが、デジタル技術によるサプライチェーンへの貢献は示されていない。

政策面2.5
  • 成長分野への進出2

    甘酒という成長する市場への参入がうかがえるが、日本経済の構造転換に資するという記述は見られない。

  • 地域経済への波及3

    熊本県産の米麹だけでつくった甘酒や熊本の水といった地域資源を活かす取組が読み取れ、地域の特性との関連がうかがえる。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。