ものづくり補助金平成30年度卸売業、小売業大分県

外販事業部製造工場 生産能力拡大及び労働生産性向上のための設備投資計画

株式会社大分からあげ

成果全体の生産効率が約30%程度高まった。

この事例のポイント

  • 『とりかわサクサク揚げ』の人気拡大に生産ラインが追いつかず、増産体制を整える必要があった。
  • 大分市の下郡工場内に、HACCP対応も考慮した『とりかわサクサク揚げ』製造専用ラインを拡充した。
  • 全体の生産効率が約30%程度高まった。新設した生産ラインにより全体の生産効率が約30%程度高まり、機械化によって製造環境が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社大分からあげ
所在地大分県 大分市
業種飲食料品小売業
技術分野製造環境
従業員数300人
資本金2,000万円
設立2005年

事業の背景

大分発のからあげ専門店を展開する株式会社大分からあげは、県内で人気が高まり、直営店35店舗を大分・福岡・熊本に展開していた。直営店で販売していた『とりかわサクサク揚げ』は評判を呼び、本格的な生産ラインを増設し、2018年にはBtoB事業を担う外販事業部を立ち上げた。その後アイテムを増やし、空港・駅・高速道路SA・コンビニ・スーパーなどで販売を開始し、現在は関東エリアにまで販路を広げている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力『とりかわサクサク揚げ』の人気拡大に生産ラインが追いつかず、増産体制を整える必要があった。
  • 品質・精度食品安全性を確保するため、金属異物の検出と高精度な質量チェックができる体制が整っていなかった。
  • 人手・技能手作業で揚げ、手作業で袋詰めしていたため、作業の自動化による効率化と人件費の軽減が求められていた。

やったこと

大分市の下郡工場内に、HACCP対応も考慮した『とりかわサクサク揚げ』製造専用ラインを拡充した。導入したのは、手作業で揚げていた工程を自動化するオートリフトフライヤーと、スタッフが手作業で袋詰めしていたラインに設置する30gずつ均等に袋詰めする専用の充填機である。あわせて、従来は設置していなかった金属探知機とウェイトチェッカーを導入し、安全対策と高精度な質量チェックができる体制を整えた。

加工機オートリフトフライヤー
加工機充填機
検査測定金属探知機
検査測定ウェイトチェッカー

新しい製品・サービス:『とりかわサクサク揚げ』の製造専用ライン(新工場)

事業の効果

  • 全体の生産効率が約30%程度高まった。

新設した生産ラインにより全体の生産効率が約30%程度高まり、機械化によって製造環境が向上した。人件費の軽減にも貢献し、『とりかわサクサク揚げ』の生産工場としての体制が確立された。食品安全性の確保も図られた。一方、新工場の稼働開始が2020年4月と新型コロナウイルスの緊急事態宣言の時期に重なり、商業施設や交通関連施設のテナント系チャネルや土産品店を中心とした卸売で売上が立たず影響を受けた。宣言解除後は徐々に持ち直し、売上も前年並みに戻しつつあるという。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性4

    創業以来の唐揚げ事業から、直営店の商品開発過程で生まれた『とりかわサクサク揚げ』へ展開し、2018年に外販事業部を立ち上げた経緯が具体的に書かれている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    大手コンビニ・空港・高速SA等への販路拡大や関東進出は書かれるが、市場動向と自社の強み・弱みの分析は示されていない。

  • 課題の認識と解決3

    生産効率が約30%向上したと記載があり課題解決の方向は読めるが、課題認識や高付加価値化の計画は具体的に書かれていない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    生産効率約30%向上の実績はあるが、補助事業の目標値や付加価値額・賃上げの目標は事例に書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    社員数300名、新工場への増設と外販事業部の設置は読み取れるが、補助事業の遂行体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    賞味期限90日、手づくり・国産・米油へのこだわりなど製品の価値や選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    新商品の近日発売予定は書かれるが、中長期の遂行方法やスケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    剥がれ落ちた鶏皮を活用したスナック菓子で、賞味期限90日まで延ばした独自性が具体的に書かれている。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    食品ロス削減と大分のからあげを全国へ届ける点は読めるが、波及効果や雇用創出の数字は示されていない。

  • 費用対効果2

    生産効率約30%向上と人件費軽減が書かれるが、補助金額に対する費用対効果の数字は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    HACCP対応や金属探知機の導入で食品安全を高めたと書かれるが、サプライチェーン全体への貢献は薄い。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    大分県の唐揚げ文化を活かし、日田・大分下郡工場で製造して関東まで販路を広げた地域発の事業と読める。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

新たな商品を近日発売予定である。

事業者の声

いくら機械化が進んだとしても、味の決め手には人が関わるというスタンスは変わりません

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

山口県卸売業、小売業平成25年度

C1NETシステムを利用した自動車中古部品販売サービスの構築

使用済自動車の仕入から中古部品の出荷までを管理する統括システムに、独自のインターネット接続型物流ラックシステムを組み込んだ。

効果:部品1つ1つに対して作業員が撮影画像をアップロードしていた作業時間が大幅に短縮された。

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。