ものづくり補助金平成30年度製造業宮崎県

高精度切断機導入による飼育ケージ用柵製品の生産性向上及び高品質化の実現

有限会社木佐貫鉄工所

この事例のポイント

  • 手作業でステンレス材を切断しているため、仕上がり寸法にばらつきがあった。
  • 最新鋭のバンドソーマシンを導入し、硬いステンレス材の切断加工に対応できる体制を整えた。
  • ステンレス製養豚用ゲージの加工体制が確立され、地域の畜産に貢献できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社木佐貫鉄工所
所在地宮崎県
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数5人
資本金300万円
設立2002年

事業の背景

同社は鉄鋼加工製作を専門とし、約20年前に国内屈指の畜産設備メーカーとの取引を始めた。熟練工による高精度の加工技術で取引先との信頼を築いてきた。衛生面から腐食に強いステンレス製の養豚用ゲージが主流になりつつあり、2010年の口蹄疫発生以降は畜産資材の衛生面が重要視されるようになった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度手作業でステンレス材を切断しているため、仕上がり寸法にばらつきがあった。
  • コスト・採算長すぎれば微調整し、短すぎれば廃棄しており、その手間と材料の無駄が生じていた。
  • 生産能力ステンレスは鋼材に比べて数倍硬く加工が難しく、対応しきれない案件が増えていた。

やったこと

最新鋭のバンドソーマシンを導入し、硬いステンレス材の切断加工に対応できる体制を整えた。これにより手作業による切断を機械化し、寸法のばらつきを抑えられるようにした。

加工機バンドソーマシン

事業の効果

ステンレス製養豚用ゲージの加工体制が確立され、地域の畜産に貢献できるようになった。切断作業と材料の無駄が大幅に減り、製造コストも下がった。手作業時代に生じていた長さの調整や廃棄の手間がなくなった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    熟練工の高精度加工で取引先の信頼を築き、2010年の口蹄疫後は畜産資材の鉄鋼加工を専門に行うという流れが読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    口蹄疫後に衛生面が重視され、腐食に強いステンレス化が進むという外部環境と、熟練工による高精度加工という自社の強みが示されている。

  • 課題の認識と解決4

    対応しきれない案件の増加や仕上がり寸法のバラつき、材料の無駄を課題として挙げ、バンドソー導入で解決を図っている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    製造コストのダウン率は文字が断片的で判読しにくく、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    熟練工による加工技術と取引実績があることは読み取れるが、補助事業を遂行する人員や事務体制の具体的な記載は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    腐食に強いステンレス製の養豚用ゲージという製品と、畜産設備メーカーとの取引という顧客ターゲットが明確に示されている。

  • 事業化までの道筋2

    導入後の遂行方法やスケジュール、中長期の課題検証については、事例の文章からはほとんど読み取れない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    ステンレス化が進む養豚用ゲージという分野は示されているが、普及度や高付加価値化の水準を裏付ける記述は見当たらない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    タイトルに地域の畜産への貢献が挙げられており、畜産の衛生対策という社会的な意義がうかがえるが、波及効果の数値は示されていない。

  • 費用対効果3

    手作業の切断で廃棄していた材料の無駄と手間を大幅に削減し、製造コストのダウンが示されているが、費用対効果の数値は判然としない。

  • イノベーションへの貢献2

    最新鋭のバンドソーマシンを導入したことは書かれているが、デジタル技術や新しいビジネスモデルへの言及はない。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    衛生面の要請からステンレス化が進む畜産資材の分野への対応がうかがえるが、構造転換に資する根拠は明示されていない。

  • 地域経済への波及3

    地域の畜産を支える鉄鋼加工の事業として位置づけられているが、雇用や地域経済成長への具体的な効果は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。