ものづくり補助金平成30年度製造業宮崎県

全自動反転式平刺機の導入による生産性向上と「置き畳セット」の開発

有限会社岩田畳店

この事例のポイント

  • 畳の品質が職人の技量によって差が出ていた。
  • 短時間で高品質の畳を製造できる全自動反転式平刺機を導入した。
  • 全自動反転式平刺機の導入で畳1枚あたりの製造時間が縁付き畳4分、縁無し畳7分短縮された。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社岩田畳店
所在地宮崎県
業種その他の製造業
技術分野デザイン
従業員数2人
資本金500万円
設立1950年

事業の背景

同社は畳の製造・表替えを行い、畳以外も扱える強みを生かして売上を伸ばしてきた。一方で縁無し畳の需要が高まり、生産体制の強化が課題になっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度畳の品質が職人の技量によって差が出ていた。
  • 生産能力需要が増えている縁無し畳は縁付き畳より手作業の工程が多く、1枚の製造に時間がかかっていた。
  • 納期・工程繁忙期には顧客の希望納期に応えられず、納期を延ばしてもらわなければ対応できないケースが増えていた。

やったこと

短時間で高品質の畳を製造できる全自動反転式平刺機を導入した。ミリ単位の寸法入力で製造できるため、職人の技量に左右されず品質が均一になった。機械化により、縁付き畳では1枚あたり4分、縁無し畳では1枚あたり7分の時間を短縮した。

加工機全自動反転式平刺機

事業の効果

全自動反転式平刺機の導入で畳1枚あたりの製造時間が縁付き畳4分、縁無し畳7分短縮された。生まれた1日あたり1時間24分を他作業に振り分けたことで工場全体の生産力が上がった。製造品質が均一になり、縁無し畳の需要増加にも対応しやすくなった。繁忙期の納期延期も減らせる体制になった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    過去の取組との一貫性は読み取れず、縁無し畳の需要増に対応する強化とあるのみで、経営戦略上の位置付けは明示されていません。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    縁無し畳のニーズ増加や畳以外も扱える強みに触れており、外部環境と強みへの言及はあるが具体性は薄いです。

  • 課題の認識と解決4

    繁忙期に納期を延ばしてもらう課題を認識し、全自動反転式平刺機で1日あたり1時間24分を他作業に振り向けた点が読み取れます。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    縁付きは4分、縁無しは7分の短縮、1日1時間24分の余力創出など数字つきで、生産力向上の目標と成果が読み取れます。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    ミリ単位の寸法入力で品質が均一になり、顧客を待たせない点など選ばれる理由の一部はうかがえますが、ターゲットの整理は薄いです。

  • 事業化までの道筋2

    機械導入による生産体制改善の方向性はうかがえるが、スケジュールや中長期の課題検証については触れられていません。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    縁無し畳は生産に手作業が必要で高付加価値化を図る点はうかがえますが、市場の普及度や高価格化の数字は示されていません。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果4

    1日あたり1時間24分の時間創出や畳1枚あたりの短縮時間など数字で効果が示され、生産性向上の度合いが読み取れます。

  • イノベーションへの貢献2

    全自動機の導入により手作業工程を減らす点はうかがえますが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    伝統の技と新鋭機を組み合わせる取組はうかがえるが、地域の特性や地域経済への波及は記載されていません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。