ものづくり補助金平成24年度鳥取県

ステライト・ハイス溶着の自動化

成果ステライト棒・砥石の使用料が半減

この事例のポイント

  • 製材業界では消耗工具費、原材料の歩留まり、全行程の作業時間の長時間化が大きな課題となっていた。
  • ステライト・ハイス帯鋸自動溶着機を新たに導入し、高精度・高性能のステライト付き帯鋸の製作に活用した。
  • ステライト棒・砥石の使用料が半減。ステライト棒・砥石の使用量が半減し、消耗工具費が削減された。

事業者のプロフィール

所在地鳥取県 鳥取市
業種はん用機械器具
技術分野プラスチック成形加工
従業員数2人
設立1955年

事業の背景

創業以来60年余の歴史を持ち、鳥取県東部地区の製材業者を中心に帯鋸の加工を行っている。同業他社も地区内に2~3社しか存在しなくなり、歴史ある当社の帯鋸加工技術やメンテナンス力が製材業の存続に関わる重要な鍵となっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算製材業界では消耗工具費、原材料の歩留まり、全行程の作業時間の長時間化が大きな課題となっていた。
  • 人手・技能ステライト加工は難易度が高く、熟練技術者が不足していた。
  • 販路・情報発信発注先である製材業者が減少しており、新たな販路を開拓しないと生き残れない状況だった。

やったこと

ステライト・ハイス帯鋸自動溶着機を新たに導入し、高精度・高性能のステライト付き帯鋸の製作に活用した。加工作業を自動化することで、熟練技術者への依存を減らした。自動で溶着するため作業時間が半減し、ハイス溶着作業工程は3時間短縮された。製作した板材・角材は強化・精密化され、仕上がり度も高く二次加工が不要となり、JIS適合の製品が製造可能となった。

  • 加工機ステライト・ハイス帯鋸自動溶着機

事業の効果

  • ステライト棒・砥石の使用料が半減
  • 作業時間が半減
  • ハイス溶着作業工程が3時間短縮

ステライト棒・砥石の使用量が半減し、消耗工具費が削減された。自動溶着により作業時間が半減し、ハイス溶着作業工程は3時間短縮された。製品の強度と精度が上がり、二次加工が不要になった。JIS適合の製品を製造できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.2 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性同業他社が地区内2〜3社に減ったこと、技術やメンテナンス力が重要な鍵となっていることが書かれ、強みと外部環境が示されている。
  • 4
    課題の認識と解決消耗工具費・歩留まり・作業時間の課題を挙げ、自動溶着機の導入で作業時間の半減やステライト棒使用料の半減が示されている。
  • 4
    付加価値・賃上げの目標作業時間の半減、ハイス溶着工程3時間短縮、消耗品使用料半減など数値目標と成果が示されている。賃上げの目標は書かれていない。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制従業員は2名とあるが、補助事業を遂行するための体制や事務処理能力の具体的な記述はわずかにうかがえる程度である。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性3

    創業60年余で製材業者向け帯鋸加工を続けてきたことは読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    同業他社が地区内2〜3社に減ったこと、技術やメンテナンス力が重要な鍵となっていることが書かれ、強みと外部環境が示されている。

  • 課題の認識と解決4

    消耗工具費・歩留まり・作業時間の課題を挙げ、自動溶着機の導入で作業時間の半減やステライト棒使用料の半減が示されている。

事業の実現可能性3.2
  • 付加価値・賃上げの目標4

    作業時間の半減、ハイス溶着工程3時間短縮、消耗品使用料半減など数値目標と成果が示されている。賃上げの目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員は2名とあるが、補助事業を遂行するための体制や事務処理能力の具体的な記述はわずかにうかがえる程度である。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    製材業者中心の顧客や、高精度製品をJIS適合で製造できる点、顧客満足度向上の期待が書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    5年後に生産販売額の倍増、鳥取県中西部や兵庫県北部への市場拡大は示されるが、スケジュールや課題解決方法の詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    ステライト・ハイス帯鋸の高精度溶着は専門性が高く、JIS適合の製品を製造できるなど高付加価値化の水準が示されている。

公的補助の必要性2.7
  • 波及効果・雇用3

    製材業の存続に関わる地域の基幹技術として位置付けられるが、雇用創出や波及効果の具体的な数字は書かれていない。

  • 費用対効果3

    消耗品費削減や作業時間半減など効果は示されるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    自動溶着機の導入は示されるが、先端デジタル技術や新しいビジネスモデルの記述はわずかにうかがえる程度である。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    鳥取県東部の製材業を支える地域事業として読み取れるが、地域経済成長への具体的な寄与は書かれていない。

今後の展望

5年後には生産販売額の倍増を目指す。鳥取県中西部、兵庫県北部等の遠隔地の新規市場を拡大する。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。