ものづくり補助金平成31年度製造業鹿児島県

異分野の保有ノウハウの相互共有による中小企業ならではの棲み分け事業の実施

太陽インダストリー株式会社/串間紙器工業株式会社

この事例のポイント

  • 製造ラインの最終工程(搬送、パレタイズ、移送、ストレッチ包装)にボトルネックが発生しており、その解消による生産性向上が課題だった。
  • 過去に設備導入を検討していたが見送っていたため、今回の補助金を契機にパレタイズロボットを導入した。
  • パレタイズロボットによる完全自動化で、単純な手作業で行っていた作業を全て無人化し、生産性が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名太陽インダストリー株式会社/串間紙器工業株式会社
所在地鹿児島県 北九州市
業種パルプ・紙・紙加工品製造業
技術分野デザイン,情報処理,立体造形,機械制御
従業員数442人
資本金3億円
設立1965年

事業の背景

北九州市小倉南区に本社を置き、計7つの工場・事業所で事業を展開している。段ボール事業では、品質・コスト・納期・環境を基本に顧客の条件に合った最適包装を設計・提供している。段ボールのほか、人工大理石製品や強化プラスチック製品など様々な製品を作っており、幅広い業種の顧客の要望に応えている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力製造ラインの最終工程(搬送、パレタイズ、移送、ストレッチ包装)にボトルネックが発生しており、その解消による生産性向上が課題だった。
  • 人手・技能手作業の負荷が大きく離職率が高かったことも悩みだった。

やったこと

過去に設備導入を検討していたが見送っていたため、今回の補助金を契機にパレタイズロボットを導入した。パレタイズロボットによる完全自動化により、それまで単純な手作業で行っていた作業を全て無人化した。機械導入時には「機械の専門家」が必要との考えのもと、担当者に専門知識の教育強化を行い、それに見合うオペレーター手当の増額支給を行った。また、串間紙器工業株式会社と連携し、飲料メーカー向けの設計ノウハウの共有を図った。

ロボットパレタイズロボット

事業の効果

パレタイズロボットによる完全自動化で、単純な手作業で行っていた作業を全て無人化し、生産性が向上した。高齢化が進んだ現場作業者の負荷も軽減した。設備投資をきっかけに、現場の士気向上にもつながっている。補助事業を前向きに捉え、積極的な設備投資を続ける意欲が生まれた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    段ボール加工を長年手がけ、顧客の条件に沿った最適包装を設計・提供してきたことは読み取れるが、経営戦略上の位置づけは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    手作業の負荷が大きく離職率が高いことや異分野との連携が書かれるが、外部環境の分析や競争優位の根拠は示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    パレタイズ工程のボトルネックと手作業負荷、離職率の課題を挙げ、パレタイズロボット導入で全工程を無人化したと具体的に書かれている。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    生産性向上や賃上げの目標値は書かれていない。オペレーター手当の増額は記載があるが数値目標はない。

  • 事業を進める体制3

    機械導入時に「機械の専門家」を担当者に配置し、専門知識の教育強化を行ったとあり、体制づくりはうかがえる。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は書かれておらず、連携による飲料メーカー向け設計ノウハウ共有が触れられる程度。

  • 事業化までの道筋2

    今後の設備投資やソフト面の強化予定が一言あるのみで、スケジュールや課題解決方法の詳細は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性20%
  • 新しさ・高付加価値1

    公開されている事例からは読み取れません。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    異分野連携による新分野の受注獲得や、人工大理石など新たな製品への展開がうかがえる程度で、波及効果の具体的記述はない。

  • 費用対効果2

    生産性向上や負荷軽減は書かれるが、補助金額に対する付加価値増加などの数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    異業種や行政と連携して新分野を開拓する方針が示されるが、デジタル技術の活用内容は具体的でない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    北九州市の本社と計7つの工場を展開する点は書かれるが、地域特性を活かした雇用創出や成長への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は設備投資によるハード面の強化に加え、間接部門の合理化などソフト面も強化する予定である。同業者、異業種、行政などとの連携により、自社の強みを活かして新分野の開拓に取り組んでいく。

事業者の声

更に頑張ろう

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成31年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。