ものづくり補助金平成24年度岡山県

栄養豊富で用途多彩な玄米甘味料を開発、製造

有限会社まるみ麺本店

この事例のポイント

  • マクロビオテックの原則に基づき、玄米の栄養を丸ごと摂取できる玄米甘味料を新たに開発する必要があった。
  • 製麹機、洗米機、播砕機、ヒートシール機を導入し、玄米甘味料の製品化を目指した。
  • 玄米甘味料は顧客先のOEMとして流通し、料理や菓子、飲み物などに幅広く利用され、顧客の評価も高い。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社まるみ麺本店
所在地岡山県 総社市
業種食料品製造業
技術分野発酵
従業員数18人
資本金300万円
設立1984年

事業の背景

同社は昭和25年に米を麹に加工する麹屋として創業し、味噌や麹、甘酒などの発酵食品を製造・販売している。健康志向の食事法としてマクロビオテックが支持される中、同時期に玄米甘味料の開発に着手した。大手食品会社から製品化の要望があり、実現すればOEMと直販による収益を図れる状況であった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術マクロビオテックの原則に基づき、玄米の栄養を丸ごと摂取できる玄米甘味料を新たに開発する必要があった。
  • 生産能力玄米甘味料を製品化し、OEMと直販による収益を得るための設備機器が不足していた。
  • 品質・精度うま味と苦みを併せ持つ玄米を顧客の求める味に調整し、品質を均一に保つ高度な製造技術が必要であった。

やったこと

製麹機、洗米機、播砕機、ヒートシール機を導入し、玄米甘味料の製品化を目指した。種麹菌の種類と麹菌が繁殖する温度・時間を変えて、甘みを強く出す条件と顧客の求める味を探求した。播砕機で玄米の粒度を変化させ、つぶつぶ感やのど越しを検討した。これらの試行錯誤を経て生産プロセスを確立した。

  • 加工機製麹機洗米機播砕機ヒートシール機

新しい製品・サービス:玄米甘味料

事業の効果

玄米甘味料は顧客先のOEMとして流通し、料理や菓子、飲み物などに幅広く利用され、顧客の評価も高い。健康志向の店舗では差別化につながるためオリジナル商品の要望が強い。医療・スポーツ分野で注目を集め、今後はスプレッドなどの商品開発とHACCPレベルの安全な生産管理体制の構築に取り組む。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.1 / 514観点のうち11観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性玄米甘味料は他の甘味料で置き換えられない優位性があり、競合企業は少ないと記載。大手食品会社からの製品化要望もあり、強みと外部需要が具体的に示されている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付けマクロビオテックの一物全体の考えに基づき、玄米の栄養を丸ごと摂取できる点、甘さとのど越しの重視が具体的に書かれ、顧客ターゲットや選ばれる理由が整理されている。
  • 4
    新しさ・高付加価値玄米甘味料は他の甘味料で置き換えられない優位性を持ち、同分野で競合企業が少なく、高水準の品質均一化を図る製品と記載されている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    波及効果・雇用健康志向の食事法への対応と医療・スポーツ分野への発酵食品普及が述べられているが、経済波及や雇用創出などの国の補助理由は明記されていない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    昭和25年創業の麹屋から味噌・麹づくりへ展開しており、麹技術の延長として玄米甘味料を位置づけている。ただし経営戦略上の明確な位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    玄米甘味料は他の甘味料で置き換えられない優位性があり、競合企業は少ないと記載。大手食品会社からの製品化要望もあり、強みと外部需要が具体的に示されている。

  • 課題の認識と解決3

    OEMに加え直販による収益を図る方針が書かれているが、売上目標や数値計画は示されていない。課題の認識は読み取れるが具体性が薄い。

事業の実現可能性3.3
  • 付加価値・賃上げの目標ー

    公開情報では判断できません。

  • 事業を進める体制3

    従業員18人(パート込み)と種麹菌の選定、温度・時間条件の試行錯誤による生産プロセス確立が書かれ、体制の一端はうかがえるが人材配置は不明。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    マクロビオテックの一物全体の考えに基づき、玄米の栄養を丸ごと摂取できる点、甘さとのど越しの重視が具体的に書かれ、顧客ターゲットや選ばれる理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    種麹菌と温度・時間、玄米の粒度を変える検討で生産プロセスを確立したと記載。今後はスプレッド開発やHACCP準拠の安全管理体制構築に取り組むとあるが、スケジュールは不明。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    玄米甘味料は他の甘味料で置き換えられない優位性を持ち、同分野で競合企業が少なく、高水準の品質均一化を図る製品と記載されている。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    健康志向の食事法への対応と医療・スポーツ分野への発酵食品普及が述べられているが、経済波及や雇用創出などの国の補助理由は明記されていない。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面2.5
  • 成長分野への進出2

    健康志向の需要拡大に合わせた発酵食品分野への進出が書かれるが、日本経済の構造転換に資するという記述はない。

  • 地域経済への波及3

    岡山県総社市の味噌製造業者として地元産米の委託製造も行い、地域資源を活かす事業であることは読み取れるが、雇用や地域成長への効果は具体的でない。

今後の展望

今後はスプレッドなどの商品開発を進める一方で、HACCPレベルの安全な生産管理体制の構築に取り組む。

事業者の声

製品化にあたっては甘さとのど越しを重視しました。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。