ものづくり補助金平成24年度岡山県

原料の内製化によるコスト削減と新製品の開発を推進

ペガサスキャンドル株式会社

この事例のポイント

  • 海外製の低価格品の増加により価格競争が激化している。
  • 工場内の物置を撤去して製造室のブースを建設し、造粒機を海外から現地で注文してカスタマイズしたものを導入した。
  • 固形型原料を使って粒状の原料を内製できるようになり、目標通りプレス加工製品のコスト削減を達成した。

事業者のプロフィール

事業者名ペガサスキャンドル株式会社
所在地岡山県 倉敷市
業種化学工業
技術分野位置決め
従業員数110人
資本金5,000万円
設立1950年

事業の背景

同社は固形型と粒状の原料を仕入れ、固形型は融解して型に流し込んで成形し、粒状はプレス加工で製品化している。市場では海外製の低価格品が増え価格競争が激化し、さらに粒状の原料が高騰したことで、プレス加工製品の製造に支障が生じていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算海外製の低価格品の増加により価格競争が激化している。
  • コスト・採算粒状の原料が高騰し、プレス加工製品の製造に支障が生じている。

やったこと

工場内の物置を撤去して製造室のブースを建設し、造粒機を海外から現地で注文してカスタマイズしたものを導入した。あわせて調合や溶解を行う溶解槽3基を設置した。液化した原料を造粒機に送り込んで粒状に加工しストックする体制とし、室内の温度と湿度を一定に保つための設備も導入した。造粒機は自己負担とし、建設に係る付帯設備を補助金で賄った。

新しい製品・サービス:独自の香りや溶け残りが少ない品質にこだわった、オリジナルブレンドによる付加価値の高いオンリーワン製品。

事業の効果

固形型原料を使って粒状の原料を内製できるようになり、目標通りプレス加工製品のコスト削減を達成した。プレス加工製品は量産品が多く価格競争が激しいが、対抗できるようになった。粒の形状変化で形と重さが変わる問題はプレス加工機の調整で解決した。次の段階としてオンリーワン製品の開発を目指している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.8 / 514観点のうち11観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決プレス加工製品のコスト削減目標を達成し、次は独自の香りや溶け残りの少ない品質で付加価値の高い製品を開発すると課題と次段階が示されている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。コスト削減の目標達成は述べられているが数値はなく、わずかにうかがえる程度。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    昭和9年創業で輸出用・ウエディング用キャンドルの開発を続けてきた経緯があり、原料内製化も価格競争対抗として位置づけられている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    海外製低価格品の増加や原料高騰という外部環境を踏まえ、オンリーワン製品開発を目指すと書かれているが、競争優位の根拠は具体性が薄い。

  • 課題の認識と解決4

    プレス加工製品のコスト削減目標を達成し、次は独自の香りや溶け残りの少ない品質で付加価値の高い製品を開発すると課題と次段階が示されている。

事業の実現可能性2.6
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。コスト削減の目標達成は述べられているが数値はなく、わずかにうかがえる程度。

  • 事業を進める体制2

    製造室の設置や造粒機のカスタマイズ導入など体制面にふれているが、人材や事務処理能力については記載がない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    ウエディング用などシーンに応じた製品提案や、独自の香りと溶け残りの少なさを目指す点は読み取れるが、顧客ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    粒の形状変化による形と重さの問題をプレス加工機の調整で解決したと、課題と解決方法が具体的に書かれている。ただし中長期のスケジュールは薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    キャンドルは普及した分野で、同分野の中で高付加価値化を図る方向性が示されているが、高価格化の水準は具体的でない。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用ー

    公開情報では判断できません。

  • 費用対効果2

    建設に係る付帯設備を補助金で賄ったと書かれるのみで、投入額に対する付加価値増加や生産性向上の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    岡山県倉敷市での立地と倉敷製のブランドにふれ、地域性を活かした発信が書かれているが、雇用や地域経済への効果は示されていない。

事業者の声

天粒状の原料を内製化する目標は、コスト削減とオリジナルブレンドによるオンリーワン製品の開発でした。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。