ものづくり補助金平成25年度製造業奈良県

開発に成功した新商品の本格的製造設備を 導入 し、ユーザーニーズに対応できる生産体制を確立

セパレーターシステム工業株式会社

成果生産能力(原料) 200ℓ/日→3,000ℓ/日

この事例のポイント

  • 設備投資で生産体制は整ったが、さらなる販売拡大のためには機能・品質以外の付加価値やイメージ訴求が必要である。
  • 原料製造機である純水装置を導入し、現状の200ℓ/日から3,000ℓ/日の生産能力を確保した。
  • 生産能力(原料) 200ℓ/日→3,000ℓ/日。純水装置などの導入で原料の生産能力が日産200ℓから3,000ℓに増え、手作業の解消で作業効率が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名セパレーターシステム工業株式会社
所在地奈良県 平群町
業種化学工業
技術分野バイオ
従業員数40人
資本金1,000万円
設立1984年

事業の背景

工業用機器の洗浄装置開発のノウハウを活かし、平成22年6月から異業種新連携の計画で消臭除菌剤「バイオイオナース」シリーズの開発からテスト販売まで取り組んだ。アルコール除菌が主流だった頃、アルコールの臭いや手荒れを訴える声に着目し、アルコール含有率を15%に抑えてクエン酸をベースにした消臭除菌剤を開発した。テスト販売の結果、本格販売の目途がついたが、現在の製造設備では品質、コスト、供給量のいずれも限界があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信設備投資で生産体制は整ったが、さらなる販売拡大のためには機能・品質以外の付加価値やイメージ訴求が必要である。

やったこと

原料製造機である純水装置を導入し、現状の200ℓ/日から3,000ℓ/日の生産能力を確保した。撹拌機、小型秤充填機などを導入し、従来の手作業と比べて作業効率を大きく改善した。安全キャビネットなどのデータ解析・検査機器を導入したことで、外部試験場への出張検査を内製化し、納期短縮とコストダウンにつなげた。これらの設備投資により発注量が増え、売上は1,000万円弱に到達した。

加工機純水製造装置
その他貯留タンク
加工機撹拌機一式
加工機小型秤充填機
その他イージーパック
検査測定インキュベータ
その他パーソナルクリーンベンチ
検査測定安全キャビネット
検査測定コンパクトドラフト
その他折り畳みコンテナ台
その他サイド実験台
検査測定化学天秤
その他冷凍冷蔵庫
その他空調関連設備一式
検査測定微生物解析専用装置
検査測定PH計

新しい製品・サービス:消臭除菌剤「バイオイオナース」シリーズ。今後は“ノロ用”“防カビ用”“トイレ用”など用途が名前でわかるラインナップを投入する予定。

事業の効果

  • 生産能力(原料) 200ℓ/日→3,000ℓ/日
  • 年間売上 500万円→1,000万円

純水装置などの導入で原料の生産能力が日産200ℓから3,000ℓに増え、手作業の解消で作業効率が向上した。検査機器の導入により外部試験場への出張検査を内製化し、納期短縮とコストダウンを実現した。発注量と異業種からの発注が増え、売上は1,000万円弱に達した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成22年からの異業種新連携事業で消臭除菌剤を開発し、工業用洗浄装置のノウハウを活かした経緯が書かれており、事業の一貫性はうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    アルコールのデメリットに着目しアルコール含有率15%のクエン酸ベース製品を開発したとあり、差別化の方向は示される。市場規模や競合の記述は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    生産能力200ℓ/日から3,000ℓ/日、売上500~700万円から1,000万円弱への増加など数字で課題と効果が示されている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    年間売上目標が1年目1,020万円、3年目5,080万円、5年目1億5,080万円と数字で示され、設備投資の内容も具体的である。

  • 事業を進める体制2

    従業員数40名と記載はあるが、補助事業を遂行する担当体制や事務処理能力については書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ノロ用・防カビ用・トイレ用など用途別のネーミングや実演販売など、顧客に選ばれる訴求方法が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    課題と施策は整理されているが、設備投資の導入時期や販売拡大の進め方は一部の記述にとどまる。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    アルコール除菌が主流の中で、クエン酸ベースで含有率15%に抑えた点が差別化として書かれている。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    消臭除菌剤の開発や異業種連携は書かれているが、雇用創出や波及効果についての記述は少ない。

  • 費用対効果3

    生産能力と売上が数字で示されており、投資と売上増の関係はうかがえるが、費用対効果の定量的記載はない。

  • イノベーションへの貢献2

    異業種新連携による製品開発の取組はうかがえるが、先端的なデジタル技術の活用については書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    奈良県平群町の地域企業であることは書かれているが、地域特性を活かした雇用や成長への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

年間売上は1年目1,020万円、3年目5,080万円、5年目1億5,080万円を目標とする。試作開発で使った機械装置は平成27年11月を目途に生産転用する予定。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。