ものづくり補助金平成24年度広島県

録画一体型防犯カメラ「安視ん君」の高画質化(メガピクセル化)

株式会社プロテック

成果装置重量 7kg→3.5kg

この事例のポイント

  • デジタルカメラは高精細だが画像が暗くなり、ノイズが乗りやすい。
  • 街頭設置に特化し、メガピクセル(100万画素以上)に対応した録画一体型防犯カメラのため、①高画質録画に対応したレコーダの小型化と、②高画質録画データを長期保存する専用の組み込みソ…
  • 装置重量 7kg→3.5kg。メガピクセル化により、ナンバープレートや人が判別しやすくなった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社プロテック
所在地広島県 福山市
業種電子部品・デバイス・電子回路製造業
技術分野組込みソフトウェア
従業員数46人
資本金2,000万円
設立1981年

事業の背景

地域の安全対策として防犯カメラの設置が求められるなか、行政をはじめとした地域のニーズに応えるため、デジタルで高画質な録画一体型防犯カメラの開発に取り組んだ。通学路などへの防犯カメラ設置ニーズが高まっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度デジタルカメラは高精細だが画像が暗くなり、ノイズが乗りやすい。
  • 生産能力現状の録画一体型カメラは50万画素程度が限界で、高精細にしても高画質で録画できない。
  • 新製品・新技術画質を上げると録画時間が短くなるため、目的に合う画質と長時間録画のバランスをとる必要がある。

やったこと

街頭設置に特化し、メガピクセル(100万画素以上)に対応した録画一体型防犯カメラのため、①高画質録画に対応したレコーダの小型化と、②高画質録画データを長期保存する専用の組み込みソフトウェアを開発した。目的に合うカメラのテストと選定を行い、圧縮方式を変えてテストした。レコーダ基盤を小型化し、小型ハウジングを製造する会社を選定した。必要な画角を得るための検討・開発と、基盤とハウジングに合う金具の構造の検討・開発を行った。

  • ソフト録画一体型防犯カメラ用の組み込みソフトウェア
  • その他小型レコーダ

新しい製品・サービス:街頭設置に特化しメガピクセルに対応した録画一体型防犯カメラ

事業の効果

  • 装置重量 7kg→3.5kg
  • 小型化の達成(50%ダウン・電源ボックスを含む)
  • 1週間以上の長期録画を達成

メガピクセル化により、ナンバープレートや人が判別しやすくなった。従来はSDカードを取り出してデータを抜き出していたが、開発品は無線でのデジタル抜き出しも可能になり、データ抜き出し方法が簡易になった。小型化によって設置や取り扱いが容易になり、イニシャルコストだけでなくランニングコストも抑えた運用が可能になった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.0 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    顧客とニーズの裏付けナンバープレートや人が判別できること、1週間以上の長期録画、RBSS認定基準など、ニーズと顧客の要件が具体的に整理されている。
  • 4
    新しさ・高付加価値従来50万画素程度が限界だったアナログ録画一体型カメラに対し、100万画素以上のメガピクセル化を実現し、高水準の高画質化を図っている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。労働生産性や成長率の目標は読み取れない。
経営戦略との整合性3.0
  • これまでの取組との一貫性3

    録画一体型防犯カメラのパイオニアとして安心・安全な住環境への貢献を掲げ、防犯カメラ分野での継続的な取組がうかがえるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    従来品7kgから開発品3.5kg以下、小型化50%ダウン、メガピクセル化など自社の強みを示す数字はあるが、市場動向との関係による競争優位性の説明は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    アナログ録画の限界(50万画素程度)という課題を認識し、メガピクセル化と小型化で解決した点は読み取れるが、事業計画や成長性の記述は少ない。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。労働生産性や成長率の目標は読み取れない。

  • 事業を進める体制3

    協力体制としてサイレックス・テクノロジー株式会社と日本防犯設備協会が挙げられ、開発の外部連携は読み取れるが、社内の人材や事務体制は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ナンバープレートや人が判別できること、1週間以上の長期録画、RBSS認定基準など、ニーズと顧客の要件が具体的に整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    カメラ選定、圧縮方式のテスト、ハウジング選定など開発の進め方は示されるが、スケジュールや中長期の課題検証は書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    従来50万画素程度が限界だったアナログ録画一体型カメラに対し、100万画素以上のメガピクセル化を実現し、高水準の高画質化を図っている。

公的補助の必要性2.7
  • 波及効果・雇用3

    地域の安全対策や通学路への防犯カメラ設置ニーズの高まりに言及しており、社会的な必要性はうかがえるが、波及効果や雇用創出は書かれていない。

  • 費用対効果2

    ランニングコストを抑えた運用が可能とあるが、補助金投入額に対する費用対効果を示す数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    デジタル化と無線によるデータ抜き出しを実現し、住民の意識や街づくりへの貢献を掲げているが、地域やサプライチェーンへの波及は具体的に書かれていない。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    広島県福山市の企業であることは読めるが、地域の特性を活かして雇用や地域経済を牽引する内容は具体的に書かれていない。

今後の展望

録画一体型防犯カメラのパイオニアとして、安心・安全・快適な住環境に貢献していく。通学路などへの防犯カメラ設置ニーズのさらなる高まりに応え、ハードだけでなく住民の意識やネットワークを含めた街づくりに貢献する。

  • 目標:レコーダの大きさを50mm x 50mm以下にする目標

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。