ものづくり補助金平成27年度製造業長野県

日本初、次世代0.8mm(DC~145GHz)ミリ波 コネクターの開発

株式会社ワカ製作所

成果日本初の0.8mm(DC~145GHz)ミリ波コネクターを開発

この事例のポイント

  • 麻績工場で、次世代大容量・高速通信に対応する日本初の0.8mmミリ波コネクターを開発した。
  • 日本初の0.8mm(DC~145GHz)ミリ波コネクターを開発。日本初の0.8mmミリ波コネクターの開発に成功し、目標の電気特性を満たす製品が完成した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ワカ製作所
所在地長野県 新宿区
業種電子部品・デバイス・電子回路製造業
技術分野接合・実装
従業員数94人
資本金2,300万円
設立1958年

事業の背景

同社は1958年創業で、ソニー向けのAV関係のピンジャックやコネクターを多数供給してきた。1980年代後半に民生用製品を韓国の子会社へ生産移管し、国内では無線通信用の高い周波数に対応する同軸コネクターの開発・製造に特化した。主力は無線通信設備、光伝送装置、医療機器などに使われる高周波同軸コネクター・ケーブルである。

課題と取り組み

やったこと

麻績工場で、次世代大容量・高速通信に対応する日本初の0.8mmミリ波コネクターを開発した。測定器メーカーのアンリツから測定方法などについて協力を得て、DCから145GHzまでの周波数に対応する設計・検証を行った。その結果、目標とする電気特性を持つ製品を開発できた。

新しい製品・サービス:日本初の0.8mm(DC~145GHz)ミリ波コネクター

事業の効果

  • 日本初の0.8mm(DC~145GHz)ミリ波コネクターを開発

日本初の0.8mmミリ波コネクターの開発に成功し、目標の電気特性を満たす製品が完成した。2016年度マイクロウエーブ展でサンプルを展示し、2017年以降サンプルの出荷・販売を開始した。ミリ波コネクターで「第8回ものづくり大賞NAGANO 2017」を受賞した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    1958年創業から同軸コネクター分野に特化し、0.8mm開発は既存の高周波技術の延長に位置づけられるが、経営戦略上の位置づけは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    国内唯一のJAXA認定メーカーで、110GHz対応を1999年に実現したという技術優位が具体的に書かれ、需要期待も述べられている。

  • 課題の認識と解決3

    民生用から無線通信向けへの転換や新規事業としての蓄電関連開発が書かれるが、課題と成長計画の関係の具体性は薄い。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    賃上げや付加価値額の目標数値は示されていないが、出荷開始や受賞などの成果がわずかにうかがえる。

  • 事業を進める体制3

    従業員94名、大手との取引実績から体制はうかがえるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体的記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ソニー取引やウォークマン等の実績、8K伝送・建設機械レーダーなど需要先が具体的に示され、顧客ターゲットが読み取れる。

  • 事業化までの道筋3

    2016年マイクロウエーブ展での展示や2017年以降の出荷開始という時期が書かれ、スケジュールの大枠は読み取れる。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性100%
  • 新しさ・高付加価値5

    0.8mm(DC~145GHz)は日本初で、従来の110GHzを超える高周波帯であり、同分野で高水準の技術を示している。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    宇宙用ケーブルの国内生産体制構築や次世代通信の需要創出に触れるが、波及効果や雇用創出の記述は少ない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    8K非圧縮信号伝送や自動運転向けレーダーなど先端分野への貢献が書かれるが、サプライチェーンへの効果は具体的でない。

政策面50%
  • 成長分野への進出3

    次世代大容量・高速通信や宇宙産業への進出が書かれ、成長分野への転換が読み取れるが、構造転換への言及は薄い。

  • 地域経済への波及2

    東京本社と麻績・松本の工場拠点は書かれるが、地域の雇用や経済成長への牽引は明記されていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

8K映像の非圧縮信号無線伝送や建設機械の自動運転システムなどに使われる高精度レーダーで、0.8mmコネクターの需要の高まりが期待されている。

事業者の声

同軸コネクターメーカーから、高周波部品メーカーへ。金属加工だけでなく、いろいろな構造を考えながら、あらゆる方法で高周波信号を伝送するという視点で事業展開していきたいと考えています

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。