ものづくり補助金平成24年度山口県

玉砂利敷き面の固定化用具の開発

宇部協立産業株式会社

成果最終製品の実用化試験で20トンの車両荷重テストを実施し、当初計画以上の耐久性・強度を確認した。

この事例のポイント

  • 玉砂利敷き面は歩きにくく、足跡が残り美観を損なうという欠点があり、玉砂利の動きを固定する用具が求められていた。
  • 玉砂利敷設後の移動を防止する固定具について、大量生産が可能な製品化に取り組んだ。
  • 最終製品の実用化試験で20トンの車両荷重テストを実施し、当初計画以上の耐久性・強度を確認した。玉砂利敷き面の玉砂利の動きを固定する目的を達成する製品が完成した。

事業者のプロフィール

事業者名宇部協立産業株式会社
所在地山口県 宇部市
業種砂利・砕石製造業
技術分野プラスチック成形加工
従業員数24人
資本金1,000万円
設立1961年

事業の背景

当社は昭和36年に設立され、宇部市川上地区で採掘・砕石を行う企業として、地域の土木・建設事業向けの建設資材の需要に支えられて発展してきた。また、砕石から玉砂利を製造する機械等を開発し、ものづくりによる石材の高付加価値化を目指している。玉砂利は神社・仏閣、公園・庭園、介護施設や公共施設の周辺、一般家庭の駐車場など幅広い分野で需要がある一方、従来の玉砂利敷き面は歩行しにくく、足跡が残り、景観を損なうという欠点があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術玉砂利敷き面は歩きにくく、足跡が残り美観を損なうという欠点があり、玉砂利の動きを固定する用具が求められていた。

やったこと

玉砂利敷設後の移動を防止する固定具について、大量生産が可能な製品化に取り組んだ。試作段階では投資リスクを最小限にしてノウハウの蓄積に努め、身近な素材や廃材を活用した。プレス加工を可能にするための工夫を行い完成製品とした。最終製品を用いた実用化試験として20トンの車両荷重テストを実施した。

新しい製品・サービス:玉砂利敷き面の玉砂利の動きを固定化する固定化用具(粒状固定具)

事業の効果

  • 最終製品の実用化試験で20トンの車両荷重テストを実施し、当初計画以上の耐久性・強度を確認した。

玉砂利敷き面の玉砂利の動きを固定する目的を達成する製品が完成した。実用化試験で当初計画以上の耐久性・強度が立証され、使用用途を車両の駐車場等まで拡大でき、多様な場所への施工技術が確立した。固定化用具は構造・デザインの特許を取得した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.2 / 514観点のうち11観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性地域の砕石資源と玉砂利製造技術を強みに、歩行しにくい玉砂利敷き面の欠点を解消する製品で、アスファルト等との競合でも通気性透水性を優位点として打ち出している。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け神社仏閣・公園・一般家庭の駐車場など具体的なユーザを挙げ、20トン車両荷重テストで耐久性を立証し、通気性透水性で競合に勝る点を示している。
  • 4
    新しさ・高付加価値玉砂利敷き面の歩行性と美観維持を両立する固定化用具は一般に普及していない分野で、構造・デザインの特許を取得している。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標付加価値額や賃上げの目標数値が示されておらず、製品の認知度向上や低価格化は目標として定量化されていない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    砕石・玉砂利の製造販売を昭和36年から続け、玉砂利製造機械の開発を経て高級玉砂利・固定具へと高付加価値化を進めており、事業の延長線上に位置付けられている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    地域の砕石資源と玉砂利製造技術を強みに、歩行しにくい玉砂利敷き面の欠点を解消する製品で、アスファルト等との競合でも通気性透水性を優位点として打ち出している。

  • 課題の認識と解決3

    玉砂利敷き面の歩きにくさ・足跡・美観低下という課題を認識し、固定化用具の製品化と低価格化・次世代製品開発で解決を図る計画になっている。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標数値が示されておらず、製品の認知度向上や低価格化は目標として定量化されていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員24人の会社で、関係機関との共同開発や試作・実用化試験を実施した実績があり、試作開発を遂行する体制が読み取れる。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    神社仏閣・公園・一般家庭の駐車場など具体的なユーザを挙げ、20トン車両荷重テストで耐久性を立証し、通気性透水性で競合に勝る点を示している。

  • 事業化までの道筋3

    施工認知度向上のため試験施工・展示会・ホームページ活用など具体的な活動を挙げ、金型製作や次世代製品化の段階も示している。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    玉砂利敷き面の歩行性と美観維持を両立する固定化用具は一般に普及していない分野で、構造・デザインの特許を取得している。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用3

    神社仏閣や公共施設周辺、一般家庭など幅広い玉砂利敷き面の需要があり、砕石・真砂の敷き面への展開も見込まれると記述している。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    宇部市川上地区の岩層資源を活かし、地域の砕石事業から高付加価値の玉砂利製品を生み出している点で地域特性の活用が読み取れる。

今後の展望

製造コストを見直して低価格化を図り、利用分野を拡げる。県外での適用事例を増やして認知度と信頼性を高め、ユーザや施工業者の意見を集約して改良や次世代製品の開発、金型製作・製品化を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

岡山県平成24年度

小信号トランジスタ及び大電流テスタ試作開発

既存小信号トランジスタテスタの全回路を見直して再設計し、4枚のプリント基板を2枚に集約するとともに、2つの電源ブロックを1つに集約して実装…

効果:設置面積 100%→40%

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。