多品種・小ロット鋳造製品の生産性向上のための設備投資事業
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
株式会社齋藤鉄工所
| 事業者名 | 株式会社齋藤鉄工所 |
|---|---|
| 所在地 | 徳島県 徳島市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 切削加工 |
| 従業員数 | 20人 |
| 設立 | 1947年 |
当社は約10年前からトヨタ自動車のベアリング製造機械の部品を手がけている。近年は顧客からコストダウンの要望が強まり、熱影響の少ない高品質で寸法精度の高い加工が求められるようになった。主要製品はレーザー加工のジョブショップとしての部品加工である。
抱えていた課題
やったこと
三次元レーザー切断機を導入し、プログラム設計後に材料を購入して、開先取りの角度を効率と強度、デザイン性を考慮して試行錯誤のテストカットで検討した。トルンプ製レーザー機にベベルカットテクノロジーパッケージを設置し、職人の手作業だった部分の時間を短縮するとともに、職人では難しかった曲線の切断や円筒面への穴加工を可能にした。さらにホゾ技術を導入し、溶接やボルトを使わず嵌めあいで組み立てる新しい接合技術を用いたモニュメントやLEDなどデザイン性を有する製品の開発を進めた。
| 加工機 | 三次元レーザー切断機(トルンプ製レーザー機) |
|---|---|
| その他 | ベベルカットテクノロジーパッケージ |
| ソフト | 三次元プログラムソフト |
新しい製品・サービス:ホゾ技術を用いた、テーブル、椅子、棚、インテリア、看板、モニュメント、LEDなどのデザイン性を要する製品
三次元レーザー切断機の導入により、YAGレーザー溶接が可能となり、仕上げ処理が不要で高品質かつ低コストな製品を実現できるようになった。職人の手作業部分の時間が大幅に短縮され、従来必要だった仕上げ処理が不要になった。ホゾ技術により、インテリアやモニュメント等の新分野への展開が可能になり、部品同士の密着度も高まった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
ベアリング製造機械部品を10年程手がけ、ステンレスレーザー加工の経験を活かす方針が示されるが、経営戦略上の位置付けの明示は薄い。
顧客からのコストダウンと熱影響の少ない高品質加工の要望を認識し、自社のレーザー加工の経験とノウハウを強みとして挙げている。
溶接と仕上げ処理が課題と明示され、仕上げ処理不要のYAG溶接により時間短縮と低コスト化を実現したと成果が書かれている。
高付加価値や賃上げの目標値は示されていない。仕上げ処理の削減が記述されるのみで、数値目標はない。
従業員20人と記載があるが、補助事業を遂行する体制や人材確保の具体的記述は少ない。
インテリア、モニュメント、LEDなどデザイン性を要する企業向けと顧客ターゲットが示され、密着度の高さも選ばれる理由として書かれている。
試行錯誤のテストカットや、三次元プログラムでのシミュレーションによる検証など進め方は示されるが、スケジュールは明記されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
ホゾ技術を用いた金属製品をインテリアやモニュメントなど新分野へ展開する点が示され、従来の溶接・ボルト接合と差別化されている。
新分野開拓や新製品開発がうかがえるが、雇用創出や地域波及効果に関する具体的な記述はない。
仕上げ処理の不要化による時間短縮と低コスト化が書かれるが、補助金投入額に対する効果の数値は示されていない。
三次元レーザー切断とYAG溶接、三次元プログラムによるシミュレーションの活用が書かれるが、サプライチェーン全体への貢献までは読み取れない。
新分野への展開と新市場開拓が示されるが、成長分野への進出が日本経済の構造転換に資するという記述はない。
徳島市の企業であることは分かるが、地域の特性を活かした付加価値創出や地域経済への牽引についての記述は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
ホゾの手法により立体的なものへのYAG溶接が可能となることを最大の強みとし、三次元プログラムソフトでのシミュレーションで顧客に確認してもらいながら、テーブル、椅子、棚からインテリア、看板、モニュメント、LEDまで応用を広げる。これらの製作に携わる企業に発信して新製品開発を進めるとともに、自社独自の製品でヒットするものを作り市場開拓する。
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
狭スリット部の加工精度を高めるため、デジタルマイクロスコープを導入し、同部の目視による計測と観察を行った。
水溶性の塗料に電気を流して金属の代わりに塗料を付ける、めっきと同じ原理の電着塗装を導入した。